他の追随を許さない圧倒的な性能。ノートPCの完成形『VAIO Z』

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▲VAIO Z

ソニーからスピンアウトして誕生した新生VAIO株式会社。そこから満を持して発表されたモバイルノートが『VAIO Z』だ。ソニー時代から続く、フラグシップの証である『Z』を製品名に冠し、それに恥じない圧倒的な性能を搭載している。BTOでは、28Wの第5世代「Core i7」や16GBメモリ、512GBの大容量SSDなどが選択できるのが特長だ。
13.3型ワイド液晶ディスプレイは2560×1440ドットの高精細表示に対応しており、ワンタッチでタブレットスタイルへの変型が可能。デジタイザスタイラスも付属しており、ペン入力もできる。

■基本機能をチェック

10時間超のスタミナで約1.34kgの軽さを実現

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▲本体質量は約1.34kgと13型クラスのモバイルノートでは平均的。しかし、10時間超のスタミナと圧倒的な高性能の搭載などバランスに優れる。

フルHDを超える超高精細表示に対応

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▲タッチ操作にも対応した2640×1440ドット表示の13.3型ワイド液晶ディスプレイを採用。高精細な写真もより緻密に表示することができる。

タブレットスタイルに片手で変形

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▲スライドスイッチを操作するだけでワンタッチでタブレットに変形でき、タッチ操作が可能。シーンにあわせて操作スタイルが選べる。

■注目の2in1スタイル

タッチ操作に対応するモバイルノートは少なくないが、タブレットスタイルへの変形とペン入力の両方に対応するモデルは決して多くない。そんな中、『VAIO Z』は、13型クラスながら、この両方に標準で対応。さらにこれまで「FIT」シリーズで採用してきた、天板が中央で2つに折れる変形方法を採用しているため、片手でノートPCスタイルからタブレットスタイルへと変形することができるのが特長だ。

机に置いたままでタブレットに変形できる

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▲ロックを解除すると、天板が半分で折れて液晶パネル部が上に向き、タブレットスタイルに変形できる。本体を持ち上げることなく、置いたままで変形できるのが便利だ。

変形スイッチは液晶ディプレイ下に装備

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▲タブレットに変形するためのスイッチは液晶ディスプレイ下のヒンジ部に配置。ロック中はディスプレイを動かしても回転しない。

ペンタッチによる手書き入力も自在!

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▲付属のデジタイザスタイラスを使うことで、ペン入力が可能。また、イラスト用ソフトとして「Autodesk SketchBook Starter」が付属する。

■充実の基本&付加機能

モバイルノートにとって最も難しいのはパフォーマンスとモビリティのバランスだ。スタミナを考えなくて良ければいくらでも早いノートPCは作ることができる。「VAIO Z」がスゴいのはこのバランスが優れているということ。ベンチマークテストからもわかる通り、基本性能、バッテリー性能ともに優れており、ベストなバランスとなっているのだ。さらに4K出力などのトレンド機能にもしっかりと対応している。

ベンチマークでは段違いのスコアを記録

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▲ベンチマークソフト「PCMark 8」のHome Accelerated 3.0のスコア。低電圧版のCore i5搭載機の場合、スコアは1700前後だ。

4K解像度でのHDMI出力に対応

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▲HDMI出力端子は写真の編集やプレゼンなどに役立つ4K出力に対応。手軽に高精細映像を映し出すことができる。

■使い倒しインプレッション

VAIO株式会社となって、初めてゼロから作りあげたモデルとして、満を持して発売されたモンスターノート。それが新『VAIO Z』。多くのモバイルノートで採用される低電圧版のCPUではなく、28Wの通常電圧版「Core i」プロセッサを搭載、さらに最大16GBの大容量メモリやストレージに通常の3倍の速度でアクセスできるハイスピードSSDを搭載するなど、まさにモンスターの名の通り、際だった性能を搭載しているのだ。通常はここまでパフォーマンスを重視すると、どうしてもバッテリー駆動時間や本体質量など、なにかが犠牲になる。しかし、新『VAIO Z』はそういった部分でも決して妥協はしない。より自由に配置できるリチウムポリマーバッテリーを採用することや徹底した軽量化により、モバイルノートにとって相反する要素である長時間のバッテリー駆動と約1.34kgの軽量ボディを両立しているのだ。さらに、タブレットとしても使える2in1スタイルに対応しており、液晶ディスプレイ下にあるスイッチを動かすだけで、片手で素早くタブレットに変形できるマルチフリップスタイルを採用している。回転型のように変形時に持ち上げる必要がなく、さらにキーボードが床面に設置することもない。また、着脱式と比べて本体質量を軽くできるなどメリットだらけ。
このように『VAIO Z』を語るとき性能の高さは外せない。しかし、しばらくの間『VAIO Z』を使って最も感じたのは使い勝手の良さだ。そのひとつがキーボードが非常に打ちやすいこと。キートップが広く、優しく滑らかな打鍵感。ボディがしっかりしているので強くタイピングしてもたわんだり、跳ねることがなく、安定してタイピングができた。そのほか、デジタイザスタイラスが付属し、手書き入力にも対応する点もうれしい。インターフェイス面では、4K出力(30p)にも対応のHDMI端子を搭載するなど、トレンドもしっかり抑えている。これならメインノートではなく、メインPCとして活用できるだろう。
また、0.3秒での高速復帰ができるInstantGoにも対応。本のわずかの待ち時間でもサッと起動して、作業を行い、素早くスリープといった使い方ができる。「速い」とはこういうことだと改めて気付かせてくれる『VAIO Z』は最強のビジネスパートナーなのだ。

■結論

メインPCを常に持ち歩きたい方に

新『VAIO Z』の最大の魅力はパフォーマンスではなく、使い勝手の高さにある。突き抜けたCPU性能や圧倒的なスピードでアクセスできるストレージなどは、その使い勝手を高めるための要素に過ぎないのだ。それはタブレットに変形できることも同じだ。常に最高の道具を持ち歩くために必要な機能と性能を詰め込んだ最高のツールなのだ。

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VAIO
VAIO Z VJZ13A1
実勢価格:20万5200円

■SPEC
CPU:Core i5-5257U(最大3.1GHz、2コア/4スレッド) メモリ:8GB ストレージ:128GB SSD ディスプレイ:13.3型(2560×1440ドット) サイズ:W324.4×H15.0 ~16.8×D215.3mm 重量:1.34kg インターフェイス:USB 3.0×2、SDカードスロット、HDMI出力など 通信機能:無線LAN(IEEE 802.11ac/a/b/g/n準拠)、Bluetooth 4.0、有線LAN(1000BASE-T) バッテリー駆動時間:約15.5時間

文/コヤマタカヒロ 撮影/松浦文生