「これはボール?いいえ、“創風機”です」 風を生み出すシロモノ家電が熱い!

20150511_01_001

今シーズンは衣類乾燥除湿機が当たり年。大手メーカーから数多くの良品が発表されている。これまで除湿機というと、全国的にはどちらかといえばマイナーな家電のイメージ。とはいえ、北陸地方や東北地方などで局地的にシェアが高く、電気代はやや掛かるものの、冬の寒い時期でも除湿能力が落ちないゼオライト式が圧倒的な人気だった。

そんな中、象印からいい意味で“らしくないデザイン”のゼオライト式衣類乾燥除湿機「サーキュレート ドライ」が登場。大量の洗濯物を干す時は、部屋全体の空気を360度送風で循環させ、ムラなく乾かし、洗濯物が少ない時は直接スピード乾燥でき、2kgなら最短50分程度で乾かせる。なおかつ、部屋干し特有のイヤな臭いを抑制できるのもうれしい。円筒形フォルムのルックスは、あらゆる部屋のインテリアともマッチする。

一方、震災以降の節電指向の高まりなどで、近年大盛り上がりを見せているDCモーター搭載の高級扇風機やサーキュレーター。今年はやや市場が落ち着きを見せている中、そこにインパクトを確実に与えるのが、パナソニックの創風機「Q」。こちらも非常にパンチがあるルックスで、いい意味で“らしくないデザイン”だと言える。

とは言え、最大の注目は、ルックスではなくその機能の方。採用した誘引気流構造は、吸気口から吸い込まれた空気をターボファンによって、高圧化し噴出気流を送風。噴出気流が吹出口周辺の空気を誘引することにより、風量は約7倍まで増幅し、パワフルで直進的な風を生み出す。室内の気流を大きく動かすことで、空間全体の空気を効率良く攪拌し、夏場だけでなく、冬場の温度ムラ解消にも有効だ。

また、独自の自然に近い風「1/fゆらぎ」機能も備える。蓼科高原に吹く風を独自で計測して再現。風の波形から運転制御プログラムを開発したもので、長時間あたっていても疲れにくい。

今シーズンは風を使ったアイテムが軒並み盛り上がっているが、今後のトレンドをも生み出す代表的アイテムが、ここで紹介する2点だと覚えておいて損はないだろう。

部屋の空気を循環させる創風機(扇風機&サーキュレーター)
パナソニック
創風機 Q F-BL25Z
予想実勢価格:4万円前後 5月20日発売予定

20150511_01_002

吸気口から吸い込まれた風量を約7倍にする誘引気流構造を採用。直進的でパワフルな風を送ることで、空間全体の空気を効率良く循環する創風機。ボール形状のフォルムを採用し、省スペースでの設置が可能だ。

SPEC
サイズ:W250×H277×D250㎜ 質量:約2.1kg 切りタイマー:1、3時間 消費電力量:約18.5W(最小2.5W)

20150511_01_003
▲ボール型の背面には操作ボタンや風量などの強さや質を表すインジケーターがあり、風の状態が一目で分かる。

20150511_01_004
▲本体の下に設置するリング上の台座が付属されている。電源をオンにする際にはこのスタンド上に設置する。

【『創風機 Q F-BL25Z』はこんな仕組み】
20150511_01_005
▲内側にはDCモーターを配置し、前方の送風口の溝から空気を放出すると同時に、周囲に配置する吸気口から本体周りの空気を誘因。吸い込まれた風量が約7倍にまで増幅する。

【『創風機 Q F-BL25Z』は何ができる?】
エアコンと併用すれば温度ムラを解消
20150511_01_006
▲天井面に溜まりがちな温かい空気や、床面に溜まりやすい冷たい空気を、サーキュレーターの強い風で撹拌。約3分で温度ムラを解消する。エアコンと併用すれば節電に役立つのはもちろん、部屋をより快適にする。

1/fゆらぎの風を吹かせる扇風機
20150511_01_007
▲扇風機としての機能も優秀。自然界のランダムなリズムを取り入れた1/fゆらぎの風を吹かせることで、リラックスできる。風量調整はDCモーターならではの5段階と幅広く、誰にも快適な風を吹かせられる。

部屋の空気を循環させる衣類乾燥除湿機
象印マホービン
サーキュレート ドライ RJ-XA70
実勢価格:4万7850円

20150511_01_008

部屋干しニーズに対応する衣類乾燥除湿機。部屋全体の空気を360°送風で循環させるほか、180°/90°/60°と4段階で送風幅を自在に調節できる。除湿方式はゼオライト式。タンク容量は2.8ℓ。

SPEC
サイズ:W295×H551×D295㎜ 質量:約9.5kg 定格除湿能力:7ℓ/日 定格消費電力量:570/580W(50Hz/60Hz) 運転音:(乾燥/循環送風)47dB、(夜干し)31dB、(エコ):47dB 除湿面積の目安:木造和室13㎡(約8畳)、プレハブ住宅洋室20㎡(約12畳)、コンクリート住宅洋室26㎡(約16畳)

20150511_01_009
▲上部のパネル型スイッチにより、運転コースは「乾燥」「エコ」「夜干し」「循環送風」から選べる。

20150511_01_010
▲部屋干し特有の生乾きのニオイを抑えるために、送風口の奥に「ナノプラチナユニット」を2基設置する。

【『サーキュレート ドライ RJ-XA70』はこんな仕組み】
20150511_01_011
▲多孔質で吸湿性の高いゼオライトという鉱物を担持した円盤に空気を通すことで除湿。上部の360°送風オートスイングルーバーが回転しながら、衣類だけではなく、部屋全体を乾燥させる。

【『サーキュレート ドライ RJ-XA70』は何ができる?】
多彩なルーバーで素早く洗濯物を乾燥
20150511_01_012
▲洗濯物の量が多い時にはすべての洗濯物に均等に風を当てるのが難しいので、360°送風オートスイングルーバーで部屋全体の空気を循環。ムラなく乾かす。量が少ない時には、送風範囲を変えて直接当てられる。

エアコンとの併用でサーキュレーターに
20150511_01_013
▲エアコンの冷風は床面付近に、温風は天井部分にそれぞれ溜まりがち。そのまま放っておくと温度ムラができてしまいがちだが、サーキュレーターとして本機を使うことで、1年中部屋は快適で、かつ節電にも役立つ。

文/滝田勝紀 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)

※『デジモノステーション』2015年6月号より