えっ!?冷蔵庫は大型のほうが節電なの?【家電マメ知識 冷蔵庫編】

シロモノ家電の常識は意外と誤解されているものが多い。そんな、シロモノ家電の真実をジャンルごとに数回に分けてお届けしていこう。知っているとお得だったり、単純にうんちくとしてトークのネタにも役立つかもしれませんよ。

■【家電マメ知識 冷蔵庫編】

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“冷蔵庫なんて単なる箱でしょ”と、いい加減に選んでは絶対ダメな家電の筆頭だ。なぜなら、自宅にある家電のなかで最も付き合いが長く、なおかつ24時間365日通電し続けるものだからだ。

特に一人暮らしの人はワンルームなどに住んでいると、パーソナルサイズの小さな冷蔵庫を選びがちだが、これはNG。実は容量は入らないのに電気代は大容量冷蔵庫よりも断然食うからだ。節電であること、長い期間使い、その間に生活スタイルが変わることも考えると、冷蔵庫の容量は、最低400L以上の冷蔵庫を選ぶことをおすすめする

また、ちょうど今の季節にこそ冷蔵庫は壊れやすいものと知っておいて損はないだろう。なぜなら冷蔵庫は、壊れてしまうと待ったなしな家電だから。保存している食材は、すぐに次の冷蔵庫に入れなければならず、多くの人は即量販店に駆け込み、その場にある冷蔵庫で“なんとなくサイズが合って安いから”と選んでしまうからだ。長く付き合うものだからこそ、普段から今の生活環境には、どんな冷蔵庫があると便利かを意識しておくと、いざという時にも間違いのない買い物ができるはずだ。

 

【冷蔵庫の常識01】
冷蔵庫は一人暮らしでも400L以上をセレクト
容量が大きいほど電気代が節約できる!

冷蔵庫は大容量サイズだと700L台から、コンパクトなものになると100L前後まで揃っています。一人暮らしだとパーソナルサイズを選びがちですが、できれば400L以上のサイズを選びましょう。理由は断熱材にあり、400L台からより断熱効果の高い上質な断熱材を使用しているから。365日使う冷蔵庫の場合、電気代が大きく変わる傾向があるからです。

幅80cmで業界最大容量705Lを実現
三菱電機
MR-WX71Y
実勢価格:30万4340円

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本体幅80cmで業界最大容量705Lを実現。約−7℃で凍らせるから、冷凍なのにサクッと切れる「切れちゃう瞬冷凍」や、肉や魚を凍らせずに、生のまま美味しく長持ちさせる「氷点下ストッカー」を搭載。ドア面材に強化処理ガラスを採用したフラットなデザインに。

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▲ウレタン発泡技術と真空断熱材を使った独自の「薄型断熱構造 SMART CUBE」採用。省スペース化に役立っている。

SPEC
サイズ:W800×H1821×D738mm 質量:約139kg 容量:705L 省エネ基準達成率:267% 年間消費電力量:240kWh/年

 

【冷蔵庫の常識02】
冷蔵庫が壊れやすいのは5月。
なぜなら、急に暑くなるから。

冷蔵庫が壊れやすい季節は、一般的に5月と言われています。これは冬の間は、コンプレッサーにそこまで負担をかけることなく、冷やし続けることができましたが、5月になると、毎年必ず真夏日がやってくるから。その時に急に冷蔵庫はパワーを上げはじめるので、故障する危険性が高まるのです。

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野菜のうるおいを長期間キープ
パナソニック
NR-F460V
実勢価格:18万6300円

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モイスチャーコントロールフィルターを搭載。主要成分である再生セルロースの作用により、余分な湿度を逃がし、野菜の結露を抑えて水腐れから守る。冷蔵室内をLEDで照射し、食品の増減によって変化する庫内照度を検知できるのは、世界初の画期的な機能だ。

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▲冷凍室のスペースが広いうえに、大きく引き出せるワンダフルオープンを採用している。たっぷり収納できて、奥に置いた食品などもしっかりと見つけられる。

SPEC
サイズ:W685×H1828×D633mm 質量:約85kg 容量:455L 省エネ基準達成率:251% 年間消費電力量:220kWh/年

 

中段が霧ベール野菜室に進化
東芝
GR-H460FV
実勢価格:22万3730円

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幅も奥行きも約65cmで、置き場所を選ばない458Lサイズ。出し入れがしやすく使いやすい、中段に設けた野菜室が、水分たっぷり冷気で野菜を包む霧ベール野菜室に。冷蔵&野菜室と冷凍用の2つの冷却器で各室を効率良く 冷却することで、節電効果も高い。

SPEC
サイズ:W650×H1833×D649mm 質量:約110kg 容量:458L 省エネ基準達成率:290% 年間消費電力量:190kWh/年

 

【冷蔵庫の常識03】
数字通りではありません。
冷蔵庫の容量は実際に食材が入る量ではない!

冷蔵庫の容量は食材の入る量だと思ってはいけません。カタログに記載されている容量とは、庫内部品の中で冷やす機能に影響がなく、工具なしでも外せる棚やケースなどを除いたものです。例えば、『上段冷凍室25L<14L>』とか『野菜室95L<68L>』などと記載され、実際に食材が入る量は<>の数字だと覚えておくと便利です。

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【冷蔵庫の常識04】
冷蔵庫の製氷をストップしても
製氷室自体は冷やされている!

最新の冷蔵庫は冷凍室が分かれていますが、実は内側はトレーで仕切られているだけで、ひとつに繋がっているものも多く存在します。製氷機能だけオフにしてもあまり節電に効果がないモデルも。冷凍室は大幅に温度を下げる分、冷蔵庫の節電において重要な場所。すべての冷凍室が壁で仕切られているモデルを選ぶのもひとつでしょう。

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【冷蔵庫の常識05】
同じ冷凍でも使い方が違う。
冷凍温度によって保存期間が異なる。

冷凍室やチルドは保存期間によって使い分けましょう。三菱電機を例に取ると、生のまま美味しさをキープしたければ『氷点下ストッカー(−3℃~0℃)』、2~3週間の保存に便利な『切れちゃう瞬冷凍(−7℃)』、さらに長期保存したいなら『しっかり冷凍室(−18℃)』。市販のアイスは『切れちゃう瞬冷凍』に入れると、凍らない可能性も。要注意!

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家電マメ知識 教えてくれたのはこの人たち
家電コーディネーター 戸井田園子
大手住宅メーカーでインテリアコーディネートを担当後、商品企画部を経て独立。現在はAll About家電ガイドとして活躍中。

本誌シロモノ担当 滝田勝紀
モノ雑誌で10年以上、家電を担当するフリーランス編集者。現在はAll About家電ガイドを務めるほか、多くの男性誌、Webで執筆。

文/滝田勝紀 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)

※『デジモノステーション』2015年6月号より