生活家電の新トレンド、 “言い訳プレミアム”って何だ?

2015年のデジタルグッズはこの先どのように進化していくのか。「デジモノステーション6月号」では、その未来予想図をデジタル機器に幅広く、深く精通するジャーナリスト・西田宗千佳氏に聞いた。シロモノ家電から、スマホ、テレビ、カメラ、カーナビなど、 全9ジャンルの重要キーワード、そしてそこから明らかになる“これから”とは? 本記事ではその中からシロモノ家電(生活家電)について紹介する。

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「シロモノ家電」はあまりにジャンルが広範過ぎて一言ではまとめにくいのですが、少し前から「プレミアム」の名のもとに良いものを買おうという流れが出てきました。我々が若かりし頃は、とにかく一番安い製品を求めたものですが、今は良品を長く使おうという時代になってきているんですね。そして、そこで出てきた新トレンドが「言い訳プレミアム」。“超省エネだから長い目で見ればお得”だとか、“白米は毎日食べるものだから10万円オーバーでももったいなくない”とか、そういう買うための「言い訳」が大事に。製品寿命の長いシロモノ家電らしい風潮と言えるのではないでしょうか。

個別のジャンルで何か面白い流れを1つ挙げるとするのならロボット掃除機が要注目でしょう。今の所、やはり「ルンバ」が圧倒的ですが、東芝やパナソニックら国内メーカーが本気で取り組み始め、日本人が求める「確実性」を実現してきています。それが本当に必要な進化なのかはさておき、これも確かに“言い訳”になり得そうですね。

シャープ
ヘルシオお茶プレッソ
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「言い訳プレミアム」という風潮は、逆に言い訳さえあれば高価でも売れるということ。例えば、シャープ『ヘルシオお茶プレッソ』は、お茶を淹れるという単機能で実勢価格1万4480円ですが、カテキンが健康に良いとか、抹茶オレが作れるとかいう「言い訳」を上手く用意しました。

教えてくれたのはこの人
ジャーナリスト 西田宗千佳
1971年生まれ。「電気かデータの流れるもの全般」を研究対象に、新聞、雑誌、Webメディアにて幅広く活躍。コラムニスト小寺信良と共同で配信する業界俯瞰型メールマガジン「金曜ランチビュッフェ」も好評配信中だ。

取材・文/山下達也(ジアスワークス)

※『デジモノステーション』2015年6月号より