高級ブランドが手の届く価格で!ハイレゾ入門機『AK Jr』の実力とは?

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ハイレゾプレイヤーが出現しはじめた当初はスノッブ向けのモデルが多く、音質は良くても操作性に難のあるモデルが多かった。しかし2012年登場の『AK100』は、分解能とユーザビリティの高さを両立。頭一つ抜けた存在感を示した。

続いて音質追求を突き進めた『AK120』、『AK240』でハイエンドを開拓し、第2世代『AK100II』でミドルクラスもボトムアップ。どのモデルもピュアな再生音と使い勝手で高い評価を受け、瞬く間に高級ポータブルプレイヤーを最注目ジャンルに引き上げた。唯一の難点はどのモデルも10万円を超える、気軽には手を出せない価格であるところ。そこで、満を持して登場するのが6万円台の新星『AK Jr』だ。

シリーズ随一のスリムボディだが、音質面において抜かりは無し。高級CDプレイヤーにも使われるDACチップ「WM8740」を採用。192kHz/24bitまでのネイティブ再生を可能とする。PRO EQ機能を使うとキレ味が増し、モニターテイストを極めた上位機のサウンドに近付く。ブランドの持ち味を十分に継承した、今期最有力のモデルと言える。

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▲熟成期のDACチップ「WM8740」の性能を引き出している『AK Jr』。アンプ部のドライブ力も高い。

手の届く価格帯で新登場! 最も身近な「AKサウンド」
アイリバー
Astell&Kern AK Jr
実勢価格:6万9800円 5月29日発売

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スタイリッシュなボディに定評あるデジタル部をビルドイン。従来機より安価だが下位モデルという印象はなく、所有欲を満たしてくれるハイレゾプレイヤーだ。

【ここに注目!】薄く、美しいボディデザイン
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▲フラッグシップ機『AK240』ゆずりのブリリアントなカッティングがエクステリアのエッジを引き立たせ、美しい陰影を作りあげる。モノリスのような薄いボディながら音楽のダイナミズムを感じさせる、容姿端麗なボディに目を奪われる。

【ここに注目!】エントリーの域を越えた高音質機能
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▲PC用USB DACとしても利用可能なマルチロール機。ライン出力設定、Bluetooth機能もあり、既存のホームオーディオをハイレゾグレードに底上げしたいときのアイテムとしても活躍する。

【ここに注目!】シンプルで扱いやすい操作性
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▲3.1型タッチディスプレイにシンプルなUIをミックス。スマートフォンと同じようにストレスフリーな操作感を持つ。竜頭のような従来機とは違って薄いジョグダイヤルが用いられるがポケットに入れている際の音量調整は『AK Jr』の方がイージーだ。

SPEC
サイズ:W52.9×H117×D8.9mm 重量:98g 液晶サイズ:3.1型 内蔵メモリ:64GB 外部メモリ:microSD×1(最大64GB) 連続再生時間:約9時間(FLAC 96kHz/24bit) PCM:192kHz/32bit DSD:2.8MHz/1bit

「Astell&Kern」を愛用するライター武者良太が音質をレビュー!!
ナチュラルでソリッドなサウンドに納得
全体的に硬質感があり、癖のないモニタートーン。ハイレゾ音源のみならず、MP3ですら秘められた音を余すことなく引き出してくれる実力の持ち主。CDクオリティまでの音源なら上位機種にも肉薄する音質クオリティに驚く。DSDのネイティブ再生にこだわらないのであれば、『AK Jr』はベストバイなハイレゾプレイヤーとなり得る。

こんな使い方がおすすめ!
モニター系&シングルBAインナーイヤーと相性◎
2~3万円級の機材と組み合わせると真価が見える

文/武者良太 撮影/篠田麦也

※『デジモノステーション』2015年7月号より