ただの全録はもう古い? “全自動”になった『ディーガ DMR-BRX6000』を試す

review20150527_01
▲パナソニック『ディーガ DMR-BRX6000』

地デジ×11、BS・110度CS×6チューナーを内蔵し、最大で10chの全録が可能。録画予約が不要で、自動録画した番組は古いものから自動で消去、ダビングもワンタッチで行なえるなど、録画・視聴・保存の手間を大幅に軽減。この特徴から新たに“全自動ディーガ”という愛称も付けられた。またモーション操作で関連番組や録画済み番組をチェックできるなど、リモコンの操作性も強化。このほか外出先からのリモート視聴や、近日サービス開始予定の動画配信サービス「Netflix」を始め、ネットワーク機能にも幅広く対応。高品質な「MGVC」仕様BDソフトにも対応するなど、プレイヤー(再生機)としての基本機能も充実している。

■基本性能をチェック

<最大10chの全番組を常にキープできる>
review20150527_02
初期設定時に、全録したい放送局や録画時間を自由に設定できる。録画モードは録画するチャンネルごとに個別に設定できるのも便利。

<声で検索&振って操作のリモコンも進化>
review20150527_03
リモコンにマイクを内蔵し、音声で番組検索が可能。モーション操作による操作も、重力センサー採用によりポインターの動き精度を高めた。

■新機能

大量に録り貯めた番組から、目当ての番組をすばやく探すための機能が大幅に強化された。電源オンとともに表示される「新着番組」画面は、よく観る番組やジャンル別でリスト表示。また、話題になっているニューストピックス一覧から、該当するシーンを視聴したり、録画ランキングで上位の番組を観たりと、ネット連携の機能も強化されている。また、全録番組の視聴中に同時間帯の他のチャンネルに切り替えられる「ザッピング」機能も新たに追加。

<観るべき番組がすぐわかる「新着番組」>
review20150527_04
普段よく観る番組を始め、ジャンル別やランキングなど多彩な切り口で番組をピックアップしてくれる。

review20150527_05
ジャンル別の表示では、ドラマや映画といったジャンル別に全録された番組をリストアップ。ドラマの新番組チェックも快適だ。

review20150527_06
自分が好きな番組ジャンル、キーワードなども登録可能。「新着番組」から好みの番組をすばやくリストアップできるようになる。

<過去番組再生中のザッピングが可能に!>
review20150527_07
過去番組の再生中でも、同じ時間帯の他の番組に移動できる「ザッピング」機能を新採用。異なる放送局のニュース番組を見比べるなど、テレビ視聴がより自由になった。

■進化のポイント

スマホで外出先などから視聴できる「リモート視聴」も大幅に強化。大量に番組を視聴しても月々のパケット通信量を圧迫しない「パケット節約モード」や、視聴途中の番組を家のテレビで続きから視聴再開できる「あとで見る」機能などが追加された。

<大量の全録番組を専用アプリで快適視聴>
review20150527_08

review20150527_09
チャンネル録画(全録番組)の一覧では、放送局・時間ごとの番組がリスト表示される。画面の切り替えやスクロールがすばやくスムーズなので番組探しも快適だ。

review20150527_10
ネット最適化技術を盛り込み、低速回線でも安定した接続と画質の良さを両立できる「パケット節約(150kbps)」モードを採用。パケット制限の心配も減らせる。

■使い勝手をチェック
放送局ごとに録画モードを選べるなど、自由に設定できる
review20150527_11
録画モード(倍率)を上げれば全録の期間を延長することもできるが、画質は低下してしまう。5倍〜6倍程度なら画質劣化が少ない状態で、8日分の全録が可能に。

review20150527_12
通常録画用チューナーから2系統分を全録用に追加可能。この2chは本体内の別のHDDを使う仕組みのため、全録できる日数が長めに設定される。

■使い倒しインプレッション
番組探しを始め、あらゆる操作が簡単・快適

今の全録レコーダーは、操作性が最も重要。大量の番組からいかにすばやく好みの番組を探せるかがポイントだ。その点、新機能の「新着番組」は、よく見る番組・ジャンルだけでなく、ランキングやニュースで話題の事柄から該当する番組を探せるなど切り口も充実している。ディモーラ・ミモーラサービス(有料)への登録が必要になるが、注目ニュースをリストアップし、それらのシーンをすぐに再生できる機能は便利。リストは50項目を表示し、時事ニュース以外にスポーツや芸能などのジャンルにも対応。旬の話題をチェックするには最適と言える機能だ。

それ以上に便利なのが、リモコンのモーション操作と組み合わせて使える「セレクトバー」。画面の四辺にメニューが現れ、関連する番組やその他の録画済み番組などを視聴を続けたまま確認できる。視聴を妨げずに使えるのは実に快適。また音声による番組検索も、音声の認識精度が高くかなり使える。番組探しが極めて簡単になっていることがよく実感できた。

画質面では、低速回線でのリモート視聴時における接続安定性向上といった強化はあるが、目立った高画質技術の採用などはない。もともとS/Nに優れた見やすい映像で、音声も明瞭で聴きやすいので不満は少ないが、BSデジタルの高画質な番組やBDソフトをじっくり見るような使い方ではディテールの再現などに多少物足りなさも感じた。

長時間モードは3倍録までは画質劣化をほとんど感じず、5〜6倍録も十分に実用になる。8倍録以上になると圧縮によるノイズの増加やディテールの甘さが目立ってくる。

全録の設定で録画モードを変更すると、以前の録画番組は全て消去されてしまうので、録画モードは最初のうちに一通り確認して決めるようにするのが使いこなしのコツだ。

番組の観たい場面をすぐ再生できるシーン検索のような機能も増えたBDレコーダーだが、多機能を使いこなせないと感じる人も少なくない。本機は、わかりやすい操作メニューの採用で、誰でも簡単に快適なテレビ視聴が楽しめるようにしている。少々高価ながら、機械が苦手なレコーダー初心者にもおすすめの一台だ。

■結論
一度使ったら手放せない手軽さを実現

録画予約が不要で、大事な番組の見逃しを解消できる快適さが魅力の全録レコーダー。『DMR-BRX 6000』では、その魅力が大幅に高まった。観たい番組やシーンをすばやく探せて、おすすめの番組も提案してくれる。テレビ録画をもっと簡単に、自由自在に楽しみたいというテレビ好きならば、一度使ったら手放せなくなるだろう。

■スペック

サイズ:W430×H68×D309mm(突起部含まず)
重量:約4.9kg
記録可能メディア:BD-R/RE(BDXL対応)、DVD-R/-RW/-RAM
内蔵HDD:6TB(全録用3TB/可変領域3TB)
全録番組保管期間:8ch×約1日間(DR放送画質/BSデジタル)~21日間(15倍録)
録画可能番組数:3000
チューナー:地上デジタル×11(うち8系統は全録専用)、BS・110度CSデジタル×6(うち3系統は全録専用)
出力端子:HDMI×1、光デジタル音声×1
入力端子:コンポジットビデオ、アナログ2ch音声、i.LINK
その他端子:USB×3(前面1/背面2)、LAN端子×1

(パナソニック 『ディーガ DMR-BRX6000』Webサイト)
http://panasonic.jp/diga/blu-ray/brx6000_4000_2000/

文/鳥居一豊 撮影/篠田麦也