自宅に合うのはどれ?タイプで選ぶロボット掃除機6選

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近年、数多くのロボット掃除機が市場に登場している。元々はアイロボットの「ルンバ」シリーズ以外に選択肢はなかったが、昨年、全米ナンバー2メーカーのネイト ロボティクスが日本に上陸。そして日本メーカーもシャープ、東芝に続いて、ついに真打ちであるパナソニックが参入。まさに群雄割拠の様相を呈している。

選択肢が多いのはユーザーにとってはうれしいことだが、一方でどのモデルが自分の住環境に合うのか分からず、購入に踏み切れない人も少なからずいるはずだ。

例えば、パナソニックの「ルーロ」は周囲を丁寧に掃除しながら満遍なく走行し、ネイト ロボティクスの「ボットバック」は短時間で効率的に広範囲をきれいにできる。また、シャープの「ココロボ」や東芝の「トルネオロボ」のようにスマートフォンとの連動をひとつの売りにしたモデルも登場している。そして、これら個性的な機能を搭載する新興勢力に対し、高い走行性能と掃除能力を誇るのが王者「ルンバ」なのだ。個性の違いを見極めることこそ、ロボット掃除機を選ぶコツと言えるだろう。

 

【ラウンド&ルート走行併用タイプ】
赤外線センサーと超音波センサーを組み合わせて壁や障害物などを認識。ラウンド走行とランダム走行を自動的に使い分けて掃除する。

三角形だから角に溜まった汚れもしっかり除去
パナソニック
ルーロ MC-RS1
実勢価格:10万7784円

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より狭い範囲や角にしっかりと入り込んで塵やホコリを除去できる三角形のボディを採用。独自の「ハウスダスト発見センサー」を搭載しており、汚れの多い部分は丹念に掃除することができる。

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▲本体のカバーを開けると、内側には「スタート/ストップ」ボタンを配置。さらにカバー内に動作モードや予約ボタンを用意。

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▲カバーを開けることで、ダストボックスの取り出しが可能。ボディが小さい分、容量も0.1L。こまめに捨てれば問題なし。

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▲回転ブラシとマイナスイオンプレートの摩擦により、静電気を中和。除電された細かなゴミをヘッドの力でかき上げて吸い取る。

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▲サイドブラシでルート上のゴミを集め、V字パターンになっている中央ブラシでかき入れる構造。細かいゴミも吸引できる。

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▲前面3カ所に超音波センサーを装備し、主に障害物と隅を検出。側面には赤外線センサーを配置し、壁際ギリギリを走行する。

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▲リモコンも本体と同様のルーローの三角形のフォルムを採用。重点的に掃除したい場所を2カ所登録することができる。

■こんな人におすすめ!
コーナーに強いから部屋に家具が多い方に
三角形というフォルムからコーナーに最も強いため、リビングなどに家具が多い方におすすめ。また、家具や壁へに当たるときの衝撃も小さいのもポイント。重点的に掃除したいポイントを登録できる機能も便利。掃除時の動作音が比較的小さめなのも評価できる。

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SPEC
ダストボックス容量:0.1L 最大稼動面積:30畳 そのほかの機能:ハウスダストセンサー、マイナスイオンプレート 質量:3.0kg 電源方式:リチウムイオン電池 稼動時間(自動/連続):60/100分 充電時間:約3時間

 

【独自AI&臨機応変タイプ】
高速応答プロセスiAdaptが毎秒60回以上の状況判断を行い、40以上の動作から
最も最適な動作を選び、室内を臨機応変に走行する。

真空の力で細かな塵まで浮かせて吸い取る
アイロボット
ルンバ880
実勢価格:8万2080円

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「AeroForceクリーニングシステム」を搭載したことにより、従来機よりも清掃性能が50%アップ。真空の力で、細かな塵まで浮かせて吸い取る。同じポイントを平均4回も通ることで丁寧に掃除する。

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▲中央に「CLEAN」ボタンなどを配置し、動作ができる。下部のボタンは時計やタイマーを設定可能。

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▲「エッジクリーニングブラシ」が、壁際のゴミをルート上にかき出し、本体中央で吸引する仕組みだ。

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▲ブラシではなく、特殊素材の「AeroForceエクストラクター」が回転しながらゴミをかき寄せて吸引する。

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▲本体上部にハンドルを搭載しており、片手で持ち上げられるので、別室への移動なども手軽にできる。

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▲付属の「お部屋ナビ」を使うことで、ルンバの動作エリアを制御。複数の部屋を順番に掃除できる。

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▲本体後部にダストボックスを配置。ゴミをたっぷりと収納できる大容量タイプとなっている。

■こんな人におすすめ!
パワー重視でしっかりと掃除したい方に
ブラシの回転スピード、そして真空の力を利用した高い吸引力など、パワーの高さを生かした特長が際立つ。ロボット掃除機をメインマシンとして使いたい方におすすめ。その反面、動作音の大きさはトップクラスなので、タイマーを使って不在時に利用したい。

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SPEC
ダストボックス容量:非公開 最大稼動面積:25畳 そのほかの機能:ライトハウス機能搭載、AeroForceクリーニングシステム 質量:3.8kg 電源方式:ニッケル水素電池 稼動時間(自動/連続):60/120分 充電時間:約3時間

 

【デジタルシーリングカメラ&マッピングタイプ】
ジャイロセンサーとカメラを組み合わせた「室内ポジショニングシステム」を搭載。1分間に7回撮影し、居場所や状況を判断、補正しながら掃除する。

大切な家具に当たらず静か
ミーレ
Scout RX1
実勢価格:6万6280円

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カメラとジャイロセンサーで居場所を確認し、赤外線センサーで壁や家具への衝突や落下を回避する「スマートナビゲーションシステム」を搭載。一回の充電で最長2時間の連続運転ができるスタミナも搭載する。

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▲ダストボックスは本体後部に装着。簡単に脱着でき、ゴミ捨ても簡単。ダストボックス容量は0.6Lで比較的大きめ。

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▲本体前面7カ所に赤外線センサーを搭載。壁や家具との距離を正確に保てるため、衝突する直前で回避できる。

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▲本体上部に搭載するカメラで1分間に7回撮影することで居場所を把握する仕組み。時計や動作モードボタンなども配置している。

■こんな人におすすめ!
家具や壁への衝突はNG、静かに動作して欲しい方に
見た目のスマートさが魅力。壁などにほとんど接触しないため、衝突音がなく、動作音も最低限。静かさを重視する方におすすめ。吸引力は若干劣るが、スタミナはトップクラスなので動作回数でフォローできる。

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SPEC
ダストボックス容量:0.6L 最大稼動面積:150平方メートル そのほかの機能:スマートナビゲーション、ファニチャープロテクションテクノロジー 質量:2.9kg 電源方式:リチウムイオン電池 最大稼動時間:120分 充電時間:約2時間

 

【レーザーセンサー&マッピングタイプ】
Googleの自動運転車でも採用されたレーザー誘導技術『SLAM』により室内をスキャンしてマップを作成。それに沿って規則的に掃除する。

D字型で壁際にフィット
ネイト ロボティクス
Botvac 85
実勢価格:6万9980円

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壁際最短1cmまで密着して掃除できるDシェイプデザインを採用。ワイドブラシを搭載し、床の汚れもしっかりとかき取れる。アレルゲンカットフィルターにより吸い込んだハウスダストも逃がさず除去できる。

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▲ロボット掃除機の中でもトップクラスとなる0.7Lの大容量ダストボックスを搭載。たっぷりのゴミを取り込むことができる。

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▲本体上部に液晶ディスプレイを搭載。スケジュール設定などはここでおこなう。リモコンなどは搭載せず、すべて本体を操作する。

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▲最新のレーザーナビ技術BotVisionを採用。毎秒1800回のレーザーセンサーで全方位を測定して最適な掃除ルートを計測する仕組み。

■こんな人におすすめ!
壁際に溜まった汚れが気になる方に
最大の特徴はD字型のフォルムを採用し、壁際までピッタリと掃除できること。壁際、家具際に貯まるホコリなどが気になるという方には最適だ。また、ダストボックスが大きいので、ゴミ捨て頻度を少なくしたい方にも。

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SPEC
ダストボックス容量:0.7L 最大稼動面積:204平方メートル そのほかの機能:ネイトボットビジョン、276mmのワイドブラシ 質量:4.1kg 電源方式:ニッケル水素電池 最大稼動時間:90分 充電時間:約120〜180分

 

【縦横無じんシステム&ラウンドタイプ】
超音波センサーとジャイロセンサーを搭載。部屋の隅や家具の位置・形状を検知。状況にあわせて縦・横を切り替えながら掃除する。

コミュニケーション機能を用意
シャープ
ココロボ RX-V95A
実勢価格:7万5740円

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音声操作や不在中の掃除結果を音声で確認できるココロエンジンを搭載。部屋の隅などは首振り走行を行なうことでより丁寧に清掃。角のホコリをエアーで進行方向に飛ばし、効率良く吸い込む機能も用意。

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▲床を痛めることがない「帯電防止Agブラシ」を採用した回転ブラシを配置。強力吸じんシステムで微細なホコリまで吸引できる。

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▲ダストボックスは本体中央部に搭載。0.3μm以上の微細じんを99.9%カットできるフィルターを搭載する。丸洗いもできる。

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▲コーナーではエアーを噴き出してホコリをルート上に飛ばすエアーすみブラシを搭載。隅に貯まったホコリなども回収可能。

■こんな人におすすめ!
ロボット掃除機をペット感覚で使いたい方に
音声によるコミュニケーションができるのが、他のロボット掃除機にはない最大の魅力。ココロボと会話をしたり、音声操作を活用したいという方におすすめ。もちろん吸引力や掃除性能も決して妥協はない。

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SPEC
ダストボックス容量:0.25L 最大稼動面積:40畳 そのほかの機能:ココロエンジン、エアーすみブラシ 質量:2.3kg 電源方式:リチウムイオン充電池 最大稼動時間:120分 充電時間:約3時間

 

【スマートブレイン&ランダムタイプ】
高精度赤外線センサーと超音波センサーにより室内の障害物や壁の位置を細部まで見極めて、70以上の行動パターンを元に行動する「SmartBrain」を搭載。

集めたゴミは充電台が自動回収
東芝
トルネオロボ VC-RCX1
実勢価格:10万1300円

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掃除終了後にダストステーションに戻ることで、ゴミを自動集じん。本体にゴミが残らず、吸引力が落ちないのが特徴。壁際や家具の周りのゴミを効率良く取れる「サイドアームブラシ」を外周付近に搭載する。

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▲底面に床面にフィットする可動式回転ブラシユニットを搭載。段差を超えたときや沈むような場所でもしっかりとゴミが回収できる。

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▲Wサイドアームブラシは本体外周付近に採用。ブラシも非常に長いため、遠くにあるゴミまでしっかりとかき込むことが可能だ。

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▲本体よりゴミを回収する充電台兼用のダストステーション。こちら側のダストボックスは0.7Lと大容量だ。

■こんな人におすすめ!
ゴミの自動回収やクラウドと先進の多機能を求める方に
本体からゴミを回収しなくても自動的に集められる機能やオプションでスマートフォン連携などができるネットワーク機能対応が選択のポイント。付加機能の充実で選ぶなら、第一候補になる。

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SPEC
ダストボックス容量:0.2L 機能:Wサイドアームブラシ、ダストステーション、ハイパワーブラシレスモーター 質量:3.4kg 電源方式:リチウムイオン充電池 最大稼動時間:70分 充電時間:約5時間

 

文/コヤマタカヒロ 撮影/大久保惠造

※『デジモノステーション』2015年7月号より