“made in 米沢”が実現したBALMUDAのクオリティ

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“Japan”の名に恥じぬ国内生産へのこだわり
バルミューダ
GreenFan Japan
実勢価格:3万7800円

バルミューダの「GreenFan」シリーズは、かつて製造や組み立てを、全て中国国内で行っていた。だが、昨年発表された最新モデル「Japan」からは、同社寺尾玄社長の決断により、完全国内生産へと移行させる。たしかに人件費だけで比較すれば、日本のほうが約7倍程度高い。だが、それ以上に“上質”という製品価値を国内生産でなら生み出せるばかりか、人件費以外のトータルコストをひとつずつ見直して圧縮していけば、たとえ日本国内で生産しても、中国で生産した場合と同じぐらいにコストが引き下げられると断定できたからだ。

GreenFan Japanにとって、日本生産でないと生み出せない価値。それは長年追求し続けたグリーンファンテクノロジーから生み出される、他のどの扇風機とも違う上質で理想的な風。そして、本体隅々にまで行き渡った重厚で上質な外観だ。パーツを丁寧に生み出し、なおかつ丁寧に人の手によって組み立て、最終的に梱包、ユーザーの手にまで届ける。それらを徹底的に上質な形で実現するために、バルミューダは山形県米沢市にある、質の高い金型を製造管理できるコアタック社と、信頼の組み立てラインを随時形成できるサクサテクノ社という、パーツの生産から組み立てまでできるグループ企業2社と提携した。

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▲外側からは速い風が、内側からは遅い風が送出。速度差によってぶつかり合い、渦成分がなくなり、面で移動する空気の流れに生まれ変わる。これにより大きく広がりゆっくりと進む、自然界の風の気持ち良さを再現。直進と拡散性が高い風は、約15m先まで広く届けられる。夏場はもちろん冬場でもサーキュレーターとして一年中活躍する。

コアタック社の遠藤晶社長は「製造し始めた昨年は、中国で作られた金型を修正しながら使っていたこともあり、約3割のパーツは使いものにならなかったが、今は日本で作った金型と中国で作った金型を日本でメンテナンスしているので、歩留まり率も98%と劇的に高められました。最初、バルミューダの求める製造レベルの高さには驚きましたが、その分こちらの精度もこの1年で随分高まりました」と語っていた。

さらにサクサテクノ社の佐藤洋一副社長は、「バルミューダが求める生産ペースを実現するのに、中国の工場では4年掛かったと聞いていますが、昨年、日本では1.5カ月で実現できました。質の高い工員たちによる熟練した手捌き、スピード感などに加え、ライン自体の効率性にも圧倒的な差があるからだと思います。さらに今年は4月から生産開始しましたが、3日間で要求台数に達する製造ラインを構築。現在、日産で約1000台ペースで生産してますが、夏前にはもっと高められるでしょう」とコメント。

同じ量の製品でも、質を高めながら、ムダを省き、スピーディーかつ効率的に生み出し続ければ、当然製造コストは下がっていく。バルミューダは、ハイレベルな製造環境を得たことで、今後新たなメイド・イン・ジャパンの価値を、GreenFan Japanによって証明することだろう。

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▲専用のバッテリー&ドックがオプションで用意。バッテリーパックを本体底面にセットするだけで、便利なコードレス扇風機に。バッテリー駆動時間は最大20時間。付属のドックの上に本体を置くだけで充電開始。

SPEC
サイズ:W330×D320×H497・871mm 重量:約4.1kg 自動首振り角度:(左右)75° タイマー:(切タイマー)1/2/3/4時間 消費電力:最大20W~最小1.5W(バッテリー非充電時)

文/滝田勝紀 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)

※『デジモノステーション』2015年7月号より