テレビもハイレゾ対応の時代。いつの間にか「ブラビア」スゴいことになっていた
2014年末〜新生活商戦にかけて沈黙を守り続けていたソニーから最新4K「ブラビア」は、画質、音質、先進性、全ての点で革命的な進歩を遂げている。
今回発表されたのは、中核モデル『X9400C/X9300C』と入門機『X8500C』の3シリーズ。新モデルでは「ブラビア」の画質を司っていた超解像、広色域、高コントラストにまつわる機能を新開発の映像エンジン「X1」に集約し、より効果的な高画質化を追求した。次世代映像配信の重要技術の1つである「HDR」を見据えた設計も行なっており、明確に“次”の画質を追求している。
音質面では、中核モデルでテレビ史上初のハイレゾオーディオ再生に対応。既存の音源に関しても、「ウォークマン」で培ってきた「DSEE HX」技術によりハイレゾ品質にアップコンバート再生できるようにした。これに合わせ、同シリーズの象徴でもあるサイドスピーカーもアップグレードしている。またシリーズ初の4Kチューナー搭載も果たし、別途チューナーを用意することなく単体で「スカパー!4K」などの4K放送を視聴できるようになった。
その上で、かねてより予告されていたテレビ向け汎用OS「Android TV」を初搭載。リモコンを使った音声検索や、スマホライクでシンプルなUIなど、次世代に向けた新たな操作感を実現している。
テレビ内蔵スピーカー最高音質を追求
ソニー
ブラビア KJ-55X9300C
想定実勢価格:45万3000円前後 2015年7月4日発売
大口径サイドスピーカーが好調な「ブラビア」中核モデルが第3世代目に。内蔵アンプの刷新や自慢の磁性流体ユニットをサブウーファーにまで拡大するなどし、ハイレゾ音質を引き出す40kHzまでの高音域再生を可能にした。
【Android TV】
タッチパッドリモコンが音声検索に対応!
▲整然と並べられたパネルが印象的な「Android TV」。タッチパッドリモコンを使い、Androidスマホの操作感でテレビの各種機能を呼び出せる。リモコンのマイクを使った音声検索も便利で、Androidならではの高精度で命令を認識・実行可能。
【HDR】
新型画質エンジン「X1」が高コントラストを実現!
▲新型の4K高画質エンジン「X1」により、高精細・広色域・高コントラストの全てを強化。特に従来では描き切れなかった“輝き”の表現力を高めている。この部分は年内に「HDR」として規格化される予定で、アップデートで正式対応する。
SPEC
画面解像度:4K バックライト:エッジ型 チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、4K対応スカパー!×1 3D対応:○ HDMI端子:×4
4K「ブラビア」新製品ラインナップ
製品名 | 想定実勢価格 | 画面サイズ | 機能 |
KJ-75X9400C | 108万円前後 | 75V | ハイレゾ、 HDR、 Android TV |
KJ-65X9300C | 64万8000円前後 | 65V | |
KJ-55X9300C | 45万3000円前後 | 55V | |
KJ-65X8500C | 54万円前後 | 65V | Android TV |
KJ-55X8500C | 34万5000円前後 | 55V | |
KJ-49X8500C | 28万円前後 | 49V | |
KJ-43X8500C | 22万6000円前後 | 43V |
文/山下達也(ジアスワークス)
※『デジモノステーション』2015年7月号より