突入前にオールクリア!? 360度全方位ムービーカメラが気になる

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「Oculus Rift」のようなVRヘッドセットが注目を集めた影響で人気が出てきたのが、上下左右360度のパノラマ撮影ができる全天球カメラ。VRカメラと組み合わせると、まさにその場にいるような臨場感あふれる映像が楽しめます。

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▲リコーの「THETA」はスティック型の奇妙なスタイルながら手軽に全天球パノラマ撮影ができます。手ごろな値段もあって隠れたヒット商品なのです。実勢価格は3万4700円。

全天球カメラにはいろんなスタイルがありますが、中でもユニークなのがボール型。古くは2006年ごろに登場した「SatuGo」(ただしカメラは1基だけ)や、クラウドファンディングを経て昨年製品化した「Panono」などが記憶に残っているところですが、いずれも基本的には静止画撮影用。でも、やっぱり動画を撮ってみたいと思いませんか?

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▲懐かしの「SatuGo」は、クラウドファンディングなどがまだ普及していなかったこともあってコンセプト倒れでした……。今見ると赤く塗った「QCAM」だったのではないかという気もしますね。

さて前置きが長くなりましたが、最初に紹介するのはひたすらヘビーデューティーに、プロ仕様にと進化した米Bounce Imaging社の「Tactical Throwable Camera」こと「Explorer」です。

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▲大きさはソフトボール程度。見た目のイメージよりちょっと大きいかも?

「Explorer」は特殊部隊も御用達の本格ヘビーデューティー仕様。7フィート(約2.1m)からコンクリートの床に落としても壊れないというから、そこらのタフネスデジカメとは次元が違います。部隊の突入前に部屋に投げ込むと勝手に電源が入って撮影を始め、外からスマホで中の様子を伺えるという代物なんです。

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▲スマホと無線で接続してカメラの映像を送り続けます。電波はコンクリの壁越しでも20mくらいは届くとのこと。

モノクロのWVGA(800x480px)カメラを6基搭載、360度の状況を1秒おきに撮影して送信してきます。240Wというかなり明るいLEDフラッシュを内蔵しているので、暗闇でも大丈夫。電池は30分持つそうですから、突入前の索敵から作戦完了まで十分持つでしょう。


▲使っているイメージはこちらのムービーで確認できます。

ただし、ミリタリースペックということもあってお値段は1495ドルからという少々お高い設定。日本で市販されたらサバゲープレーヤーなどにウケそうなんですけどね。今は政府関係にばかり販売されていますが、Bounce Imaging社によると今後はコンシューマ市場向けにも製品を投入していきたいとのこと。カラー化&低価格化に期待です。

続いては、全天球パノラマ4K動画撮影に対応した「Sphericam 2」にも注目。

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▲お犬様が背負っている直径68mmの多面体が、現在絶賛投資募集中の「Sphericam 2」。これ1台でプロダクションクオリティのパノラマ撮影が可能です。

ボールというよりは20面ダイスのような形状ですが、6基のカメラにそれぞれ専用のSDカードスロットがあり、三脚穴は8つもあいています。これを三脚などに固定してスタートボタンを押すだけでOK。最大で2.4Gbpsという非圧縮のRAWデータで、60fpsで撮影できるんです。マイクも4基内蔵しているので、臨場感あふれる音を録音できちゃいます。

とはいえこちらも、プロダクションレベルということで予価1500ドル前後の製品……。誰か複数のGoProカメラを組み合わせて、安上がりかつスマートなものを作ってくれないですかね。

 

文/倉田吉昭

関連サイト
製品情報(Explorer)
製品情報(Sphericam 2)
製品情報(THETA)