さよなら手ぶれ。“見る”だけじゃなく“撮れる”デジタル双眼鏡も

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同じ光学機器ながら、デジタルカメラの影にひっそり埋もれてしまった双眼鏡。利用シチュエーションの特性上、電源が切れる=使えないでは困るため、市場自体もアナログ志向が強く、これまであまり積極的なデジタル化が行なわれてこなかった。

とは言え、ここ数年、双眼鏡をデジタル技術でより便利にしていこうという動きが活発になっている。中でも特に注目を集めているのが、双眼鏡の構造はそのままに、最新カメラなどでおなじみの手ぶれ補正機構を内蔵した製品だ。これまでどうしても避けられなかった利用時の手ぶれがピタッと解消するのが素晴らしい。

このほか、内部を完全にデジタル化したデジタル双眼鏡も人気。技術的にはカメラとほとんど同じなのだが双眼鏡ならではの工夫を盛りこみ、より実用性を向上させている。

手ぶれ補正機構内蔵でぶれない双眼鏡
キヤノン
BINOCULARS 12×36 IS III
実勢価格:10万3730円/7月中旬発売

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キヤノンの誇る明るく高画質な高性能双眼鏡に、デジタル制御の手ぶれ補正ユニットを追加。どうしても避けられない手ぶれを驚くほど効果的に軽減してくれる。電池が切れても双眼鏡として使い続けられる点もうれしい。

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▲手ぶれ補正機構は単3電池で駆動。市販のアルカリ電池で合計約9時間の連続駆動が可能だ。別売バッテリーパックも用意。

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▲望遠倍率は12倍。実視界は約5度で、1km先における視界はおよそ87.5m。大口径レンズならではのクリアな視界が自慢だ。

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▲本体中央のISボタンを押している間だけ手ぶれ補正機構が動作。電源を入れたり、起動を待ったりする必要なく、即座に手ぶれが軽減される。足下が悪い場所などで重宝しそうだ。

従来双眼鏡では不可能なデジタル機能満載モデル
ソニー
DEV-50V
実勢価格:16万4640円

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光学12倍ズーム&光学式手ぶれ補正機構付きのカメラとレンズを2つ並べたデジタル双眼鏡。接眼部モニタも2系統搭載しており、それによって3D映像で被写体を確認できる。動画・静止画撮影対応もデジタルならではと言えるだろう。

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▲グリップ部に配置されたシャッターボタンを押すことで見ている映像をそのまま1枚の写真に。「全画素超解像技術」を駆使し、最大2040万画素相当の高精細出力ができる。

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▲左右の接眼部にはそれぞれ236万ドットの有機ELパネルを配置。従来の光学式双眼鏡に迫る解像感で遠景を確認できる。

 

文/山下達也(ジアスワークス) 撮影/松浦文生

※『デジモノステーション』2015年8月号より抜粋

関連サイト
『BINOCULARS 12×36 IS III』製品情報ページ
『DEV-50V』製品情報ページ