音作り、始めてみる? 復刻ブーム到来のアナログシンセがおもしろい!

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デジタルシンセはどんな音でも合成できるようになったが、パラメーター(ツマミやスイッチの数)は膨れ上がり、一般ユーザーにはとても把握できない。結果として生き残ったのは、バーチャルアナログ、つまりアナログシンセに似せて作られたデジタルシンセ。だったら本物のアナログを作ればいい、というのが現在の復刻ブームにつながった。

注目はアナログの名機なら山ほど抱えているローランド。「AIRA」シリーズでついに自社の“名機”をソフト化し、70年代のモジュラーシリーズを彷彿とさせる『SYSTEM-1m』も発売。復刻ではなく、かつてのモジュラー的展開をデジタルでどう計るかに腐心している点が、実にローランドらしい。

操作と音の変化の関係を把握しやすいアナログシンセは、操作も直感的。加えて歴史的名機なら音作りの定石もある。初心者は尻込みするかも知れないが、むしろクラシックたる名機を使うメリットは大きい。

 

【シンセサイザーってどういう楽器?】
自由に音が作れる楽器
ピアノやオルガンは決まった音しか出ないが、シンセは音程や倍音など、音を構成する基本要素から音を合成する。一般的な楽器の音から、現実にはあり得ない音まで幅広く作れる。

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▲つまみばかりで難しそうだが、発振機、フィルターなどが定石通りに並んでいる。

 

「PLUG-OUT」するデジタルシンセ
ローランド
AIRA SYSTEM-1
実勢価格:5万9940円

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「PROMARS」「SH-2」など往年の名機のソフトシンセ版を提供。これを本体にインストールして内蔵音源と切り替えて使える。それが「PLUG-OUT」を指す。

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▲セミモジュラー型『SYSTEM-1m』はアナログシンセで一般的なCV/GATE端子も装備。

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▲ローランドの特長でもある、スライダーを多用した操作パネル。整然としたレイアウトで把握しやすい設計になっている。

SPEC
アナログシンセサイザー 鍵盤数25鍵 最大同時発音数4音 サイズ:W472×H70×D283mm 重量:2.4kg

 

1978年発売の名機を復刻
コルグ
MS-20 mini
実勢価格:4万2530円

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当時のシンセブームに火を付けた大ヒット製品。オリジナルの設計者がアナログ回路でオリジナルの音を再現。生産時期で異なるフィルターは、より過激な前期型を採用した。

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▲『MS-20』はセミモジュラー型で、ケーブルの抜き差しによるパッチングが音作りの要。当然そこも同じように再現されている。

SPEC
アナログシンセサイザー 鍵盤数37鍵 最大同時発音数2音 サイズ:W493×H208×D257mm 重量:4.8kg

コルグが復刻したシンセ史に残る名機
コルグ
ARP Odyssey
実勢価格:10万8000円

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1972年にアメリカのARP Instrumentsが発売した歴史的名機。それをコルグが復刻するとは驚きだったが、ARPの創業者を迎えて完全復刻。確かにあの音がする!

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▲生産時期の違いで3種類あるフィルタをすべて搭載。「VCF TYPE」スイッチで切り替えられるというマニアックな仕様。

SPEC
アナログシンセサイザー 鍵盤数37鍵 最大同時発音数2音 サイズ:W502×H120×D380mm 重量:5kg

 

文/四本淑三 撮影/江藤義典

関連サイト
『AIRA SYSTEM-1』製品紹介ページ
『MS-20 mini』製品紹介ページ
『ARP Odyssey』製品紹介ページ