ライカはなぜ、私たちを惹きつけるのか?【ボディ編】

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1954年に登場した初代M型ライカ『LEICA M3』から数えて60年以上の歴史を誇るライカMシステム。約10年前にフイルムからデジタルに大転換してはいるものの、その特徴的なボディ形状やレンジファインダーなどは60年以上ほとんど変わっていない。同社はM型ライカ以外にも、最新鋭レンズ交換式カメラ『LEICA T(Typ701)』や、レンズ一体型の『LEICA X(Typ113)』など多くの魅力的な選択肢を用意しているが、そのラインナップの中心は今でもライカMシステムなのだ。ずっしりと手になじむボディ、ダイレクト感のあるメカニカルな操作感など「M型ライカでなければ撮れない」と言うカメラファンは未だ少なくない。

そんなM型ライカの最新世代機が『LEICA M(Typ240)』。2006年に発売されたシリーズ初のデジタルカメラである『ライカM8』から数えて3代目にあたる“完成型”とも言える製品で、フルサイズCMOSセンサー搭載やUIの全面刷新や動画撮影対応など、数多くの最新デジタル技術を貪欲に取り込んだことが特徴だ。ライカのキモであるレンズの魅力を十全に引き出した撮影を楽しむことができる。

そしてこの5月には、そのバリエーションモデルとしてモノクロ撮影に特化した『LEICA M MONOCHROM(Typ246)』も新発売。カラー撮影時に必要となる夾雑物を廃することで、よりリアルな質感を再現できるようにした。
お手軽で簡単、便利なスマホカメラとはまさに真逆。時代に迎合しない質実剛健さの象徴とも言えるライカ。軽薄短小はもう飽きた、重厚長大に楽しみたいというカメラファンに手にとってもらいたい選択肢だ。

 

M型ライカ、その最先端モデル
ライカ
LEICA M(Typ240)
直営店価格:93万9600円

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35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載したレンジファインダーカメラ。シリーズ初のライブビュー&フォーカスピーキングに対応したことで、アングル決めやピント合わせが劇的にやりやすくなった。

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▲かなり光量の乏しいシチュエーションだったが、増感して撮っても立体感は損なわれず。豊かな発色と、柔らかで滑らかな階調表現力が素晴らしい。

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▲ファインダーはレンジファインダー方式のため、レンズを絞っていても明るく見やすい。

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▲本体背面の操作ダイヤルはホールド時の指がかりの部分に配置されており回しやすい。

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▲シャッタースピードは本体天面の専用ダイヤルで設定(最大4000分の1秒まで)する。

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▲電源スイッチの隣に新たに「M」ボタンを追加。フルHD画質の動画を撮影できるようにした。

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▲大きなフルサイズセンサーを搭載。非使用時はシャッター幕が降り、表面を保護してくれる。

SPEC
サイズ:W139×H80×D42mm 重量:680g 撮像素子:35mmフルサイズ有効2400万画素CMOS モニタ:3.0型(92万画素) レンズマウント:ライカ Mマウント

 

光を忠実に再現するモノクロームライカ
ライカ
LEICA M Monochrom(Typ246)
直営店価格:113万4000円

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撮像素子表面に配置されているカラーフィルターを排除することで、センサー本来が持つ解像力を完璧に引き出してくれるモノクロ撮影専用カメラ。それ以外の基本機能、スペックはほぼ『LEICA M(Typ240)』と同等だ。

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▲色を表現することこそできないが、それと引き替えに得た解像感の高さによって、全体の情報量はむしろ向上したかのように感じる。

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▲ボタン、ダイヤル類の配置は『LEICA M(Typ240)』と同一。ただしカラーリングが異なる。

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▲見た目もほとんど同じだが、『LEICA M』にあったロゴがないなどのわずかな違いがある。

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▲レンズ横に「フレームセレクター」を配置。ファインダーの画角表示を切り替えられる。

SPEC
サイズ:W138.6×H80×D42mm 重量:680g 撮像素子:35mmフルサイズ有効2400万画素CMOS(モノクロ) モニタ:3.0型(92万画素) レンズマウント:ライカ Mマウント

 

文/山下達也(ジアスワークス) 撮影/松浦文生

※『デジモノステーション』2015年8月号より抜粋

関連サイト
『http://jp.leica-camera.com』ライカ公式サイト