【速攻テスト】“AKG史上最強”ノイズキャンセリングヘッドホン『N60NC』その実力は?

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ノイズキャンセリングヘッドホンと言えば、Boseの「QuietComfort」シリーズ一択だよな、と思っていた私ですが、QuietComfortシリーズに勝るとも劣らない製品が先日発表されて頭を悩ませています。

8月4日に発売されるAKGの新たなシリーズ「N」シリーズのノイズキャンセリングヘッドホン『N60NC』。発表直後から非常に気になっていましたが、試してみたらとてつもなくすばらしい製品でしたよ。

AKG
N60NC
実勢価格:3万2270円
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▲コンパクトなオンイヤーモデル。折りたたんで付属ポーチに入れて手軽に持ち運べます。

『N60NC』は、密閉ダイナミック型のφ40mmドライバーを搭載したモデルで、ノイズキャンセリング方式はハイブリッド方式を採用とのこと。ハイブリッド方式とは、騒音集音用マイクをハウジング外側に配置するフィードフォワード方式と、鼓膜に近いドライバー側に配置するフィードバック方式の両方を兼ね備えた方式です。2つのマイクを搭載することで、より優れた消音性能、-20dBを実現しています。バッテリーは内蔵型でUSB接続で使用可能。満充電で約30時間の連続再生が可能です。バッテリーが切れても自動的に「パッシブモード」となり音楽再生が途切れないので安心です。

まず個人的に推したいのはスマートでかっこいいデザイン
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シンプルなブラック×シルバーボディですがポイントに光沢素材を使ったり、アーム部分に質感の高いレザー素材を採用したりと細かい部分が作り込まれていて、すっごく所有欲を刺激されます。ハウジングもライトの映り込みがキレイに輝くステンレスで高級感もたっぷり。マイク収納のため重くなりがちなノイキャンヘッドホンとしては、非常に軽い150gの重量も魅力です。長時間使用しても聴き疲れしなさそうです。

さて実際の消音性能のほどはいかがかと言うと「消しすぎないベストな消音」でした。
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まず最寄りの下高井戸駅踏み切り前では、電車の走行音はずっと遠くになりカンカンカン…という警笛の方が近い距離で聴こえました。AKG問わずですがノイキャンヘッドホンは基本的に低音の帯域をカットするものですが、特にこのモデルは駅のアナウンスや警笛などきちんと聴いておきたい音は耳に届かせてくれます。

次に走行音の激しいことで有名な都営大江戸線で。
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車内の走行音は多少近くではあったんですが、「ゴー…」という太く荒い低域がぐっと細くなり「サー…」というホワイトノイズ寄りの聴こえ方に変化しました。もちろんアナウンスやドアの開閉音などはしっかりと確認できました。

持論ではありますがノイズキャンセリングは消しすぎて良いというわけではないと思います。前述のような警告音が聴こえづらくなるのも問題ですが、消音性能が大きいほど騒音と逆位相の音も大きくなるため、消音性能が強すぎると圧迫感を感じることもあります。
そういう意味で『N60NC』は、まさにベストなノイキャン具合。決して圧迫感を与えないので例えば長時間のフライトで聴き続けても問題ないと思います。

ちなみに音質も少し面白かった! おなじみのAKGサウンドと言えば高音域がきめ細かく粒立ちの良い音のイメージが強いはず。しかし、あくまで個人的な感想ですが『N60NC』はきめ細かさは変わらないのですが、高域の立ち方が控えめになり想像していたAKGサウンドよりはかなりまろやかな印象。女性ボーカルの楽曲などはとても気持ち良く聴こえました。もしかしたらこの音質についても、長時間高域の立った音を聴くのはどうだろう? という考えで生まれたものかもしれませんね。

ジャンルでトップクラスの軽さと、ベストなノイキャン、そして持ってうれしいボディデザインと、かなり満足度の高い一本ですよ、これは。

文/玉造優也(編集部)