【徹底討論】今、買うならこの4Kテレビだ!

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各社のラインナップが拡充された今夏、4Kテレビの選択肢は大きく広がった。多彩な選択肢の中からどれを選ぶのか。長きにわたる討論の末、それぞれ志向が異なる3人がそれぞれの“推し”を発表。A&V評論家の折原一也、編集部の柳雄大、ライターの山下達也の推しモデルとは?

折原 最新の4Kテレビでは、僕は4Kチューナー内蔵のモデルにこだわりたいです。ソニーは43V型のエントリーモデルでも4Kチューナーを内蔵しているんですよ。

【小サイズ4K派・折原一也の推しモデル】
4Kチューナーなしはもうあり得ません!
ソニー
ブラビア KJ-43X8500C
実勢価格:22万6700円
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▲20万円切りも珍しくない中型4Kテレビとしては高めの製品ですが、このクラスでは唯一の4Kチューナー内蔵が決断のポイント。ソニーの4Kテレビでは廉価機という位置付けですが、上位機同等の映像エンジン搭載で画質的満足度も上々。小さめでも総合的に性能が高いテレビを選びたい人におすすめです。(折原)

山下 なるほど、でも4K放送って、今どんな感じなんですか?

折原 今年3月にスカパー!の本放送が始まってから一気に実用感が高まりましたね。Jリーグの試合生中継や著名アーティストのライブを追加料金なしで楽しめます。特にサッカーは4Kの恩恵が大きい。かつてテレビがフルHDになった時、引きのアングルで選手を見分けられるようになって感動したものですが、4Kではなんと目線までわかるんです。サッカー好きなら必見ですよ。

 それはすごくそそられますね。ただ『KJ-43X8500C』は43V型としてはやや高い。近い価格帯では、僕は東芝の『55J10X』が気になります。この値段で55V型、しかも直下型バックライト搭載はお買い得感がありますね。「J10X」シリーズはほかに49V型、43V型もありますが、43V型と55V型の価格差は5.5万円まで縮まっているようです。これなら断然55V型の方を買いたいですよね。

【ハイコスパ4K派・柳雄大の推しモデル】
最新型に追い付く機能アップデートがうれしい!
東芝
REGZA 55J10X
実勢価格:23万5400円
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▲東芝の4Kテレビでは上位クラスの製品なのですが、発売から半年以上経っているということで大型ながらもかなり割安に。とは言え、年末のアップデートでHDRにも対応予定など、最新モデルに見劣りしない魅力があります。逆にタイミングを逃すと在庫切れという可能性もあるので、買うなら今でしょう!(柳)

折原 東芝は、上から下の方まで広いラインナップで高品質な映像エンジンを搭載しているんです。特に低価格の4Kテレビではここの違いが大きいので注目したいですね。映像エンジンの質が良いと、地デジやBDなどのアップコンバートにもかなり威力を発揮してくれます。それと、「J10X」シリーズは昨年発売モデルなんですが、後日アップデートで「HDR」に対応するのがすばらしい。HDRに関しては年末登場予定の次世代BD(ULTRA HD Blu-ray)や「Netflix」などの配信サービスが対応を表明しており、今後、特に映画を4Kで楽しみたいという人を中心に差別化ポイントになっていくでしょう。なお、仮に「HDR」に対応したとしても、そのポテンシャルをどこまで引き出せるかは各テレビの映像力次第。ここに期待するのであれば、コントラスト比を稼ぎやすい直下型LEDバックライト搭載機は狙い目です。

山下 ちなみに僕が今すぐ体感できる大きな差別化のポイントとして感心したのがソニー『KJ-55X9300C』の高音質です。ハイレゾ音源の再生対応、という部分がクローズアップされがちですが、個人的には従来音源を信号処理でハイレゾ相当にアップコンバートする「DSEE HX」がすばらしいと思いました。誰にでもわかるくらい音のディテールと厚みが増すんですよ。折原さんも紹介していたスカパー!4Kのライブ放送や、地デジの音楽番組などでは特に効果を実感できるんじゃないでしょうか。

【プレミアム4K派・山下達也の推しモデル】
ホームシアター不要の高品質サウンドが魅力
東芝
ブラビア KJ-55X9300C
実勢価格:45万3500円
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▲画質、音質、機能、スタイリング、全ての点で隙のない完成度を誇る一台です。このシリーズはこれまでスピーカーの品質を段階的に向上させてきましたが、今回はハイレゾ対応や、ウォークマン由来の高音質技術(「DSEE HX」など)で内部も大きく強化されました。40万円超えの価格にも見合う逸品です。(山下)

 お二人が推す新「ブラビア」はAndroid TV搭載も特徴ですよね。こちらはどうなんですか?

折原 今後登場してくるオンラインサービスに後から対応できるのがAndroid TVなどスマートOSの特長。操作性がやや独特なのですが、スマホを使っている人ならむしろこちらの方が操作しやすいと感じるかも。NFCを使ったスマホ連携など、これまでのテレビではできなかったこともできます。

山下 スマートOS化前のテレビでは、新規サービスは非対応か、外付け機器が必要になりますからね。新しいオンラインサービスへの対応を重視するならスマートOSの搭載は今後注目度が高くなりそうです。

構成/山下達也(ジアスワークス)

※『デジモノステーション』2015年9月号より抜粋

関連サイト
製品情報(ブラビア KJ-43X8500C)
製品情報(REGZA 55J10X)
製品情報(ブラビア KJ-55X9300C)