100年の光学技術に圧倒される「ニコンミュージアム」レポート

01

1917年に欧州技術に依存しない日本の工業技術確立を目指して誕生したニコン。品川駅 港南口から徒歩7分、本日10月17日より品川インターシティC棟2階にニコンの100年の歴史を展示した「ニコンミュージアム」がオープンしました。(開館時間は10時~18時で最終入館は17時半まで)そんなニコンミュージアムの見どころをご紹介します。

02

まず、入口を通ると迎えてくれるのがミュージアムのシンボルとなる合成石英ガラスの巨大インゴット。中を覗いてみると、圧倒的な透明度で「実は空洞なのでは?」と思ってしまうほど。これはぜひご自身の目で見てもらいたいです。そしてこのインゴット、最新鋭の半導体露光装置用に開発されたもののようです。

03

04

そして、その付近にはミュージアム最大級のブースがあります。『Universe of Nikon ニコンがひらく世界』として、4台のプロジェクターと大型スクリーンを使って、リアルな宇宙や人体のミクロな世界が体験できます。映像は2Dのものではありますが、足元まで広がる映像が圧倒的な現実感を演出しています。

05

また、流す映像はスクリーン前の入力装置を使い、映像内のカーソルを操作して選択します。後方には酔いやすい人でも観やすいようにベンチが用意されていました。

06

先に進むとカメラ関係のブースが半分を占めています。端のショーケースには、ニコンが開発した約450機種ものカメラが鎮座していました。

07
▲こちらは1948年に製造されたニコン初のコンパクトカメラ『Nikon Model I』。Nikonブランドが初めて使われたもので、画面サイズは24×32mm。36枚フィルムで40枚の撮影が可能。

08
▲大きすぎて目に付いたのが1964年の『Nikkor-P Auto 800mm f/8』。フォーカシングユニットに取り付ける超望遠レンズ。当時はフォーカシングユニットで使えるレンズがこれのほかに400mm、600mm、1200mmがあったそうです。

09
▲見た目で異彩を放っていたのがこちら、1984年の「FA」の日本カメラグランプリ受賞記念モデル『Nikon FA GOLD』。ボディと標準レンズに金メッキが施されており、当時の“ゴージャス感”を体現しているように思えます。

10
▲2003年にはデジタル一眼レフのフラッグシップモデルのひとつ『Nikon D2H』が。撮像素子『LBCAST』を搭載しています。

11
▲デジタル一眼レフの時代が来ていた2004年に、フィルムの一眼レフフラッグシップモデル『Nikon F6』が登場しました。現状ではニコン最後のフィルム一眼レフフラッグシップモデルですね。

12
▲2015年現在では、フルサイズのデジタル一眼レフ『Nikon D810A』がありました。こちらは天体撮影向きのモデルで、、Hα線の透過率を高めることで星雲の色やディテールを強く出すことができるのが特徴ですね。

13

それから光学技術のひとつとして、光学ガラスの展示もありました。ガラスの製造は当時困難が多かったものの、昭和7年に製造技術が確立。るつぼの中にガラスをつくり、そのるつぼを割ってガラスを取りだすという『るつぼ熔解方式』を採用して光学ガラスの大量生産を実現したそうです。
14

15

また、光学に興味をもつ子供向けにつくられたのがレンズの実験室です。ドアスクープと虫眼鏡、カメラ用のマクロレンズを使ってどのように見え方が変わるのかといった検証もできるほか、凹凸レンズの組み合わせで被写体に合焦する位置があるということを教える装置もありました。レンズのしくみを体感的に知れるのは面白いですね。

16

17

18

さらに、レンズを組み合わせてわかる色収差の実験装置もありました。レンズ1ではズレが少なくシャープに写りますが、レンズ4では色のにじみががっつり出ています。大人でも十分楽しめる実験室でした。

19

20

カメラ系コーナーの一角を抜けると、ニコンが先進の物づくりを支えた技術として『測定・検査機器』や『半導体・FPD関連装置』などが展示してあります。第二次世界大戦終結の1945年から産業復興を目指し、現代に至るまでの技術の進歩が年表とともにズラリと紹介されているので、お立ち寄りの際はぜひ見てみてください。

21

そして最後に、入口の隣にあるミュージアムショップです。ここではニコンのオリジナル商品が購入できます。PASMOのリーダーまで搭載したチケット販売機が受付の隣にあり、チケットを受け付けに持っていくことで商品が入手できるしくみですね。以下注目のグッズです。

22
▲ニコンミュージアム先行販売の『ナノブロック Nikon F』です。製品名の通りNikon Fを模したもの。組み立ては自分で行う必要があります。

23
▲本格的なニッコールレンズを模したタンブラー『ニッコールタンブラーMicro60(スタンド付)』。外箱もニッコール仕様という手の込んだつくり。もちろん蓋はレンズキャップです。こちらはNikon Directでも販売しています。

24
▲ニコンのカメラが絵柄となり、さらに説明まで書いてある『ニコン カメラトランプ』もあります。こちらはニコンミュージアム先行販売。ニコンのカメラファン必携のアイテムですね。

関連サイト
ニコンミュージアム