さっそく触ってきました!新MacBook & Apple Watch発表即日レビュー

本日未明に発表され、早くも話題沸騰中の新「MacBook」および「Apple Watch」。発売はどちらもまだ先になるが、それぞれの実機に触る機会に恵まれたので、ここではそのハンズオンレビューを速攻でお届けする。

事実上、次世代「MacBook Air」と言っても差し支えない薄さ、軽さの新『MacBook』と、多くの点がベールに覆われていた『Apple Watch』。公式発表だけでは伝わらない、触ったからこそわかる細部へのこだわりを確認してみてほしい。

●ノートPCを再発明した新『MacBook』
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現在主流のクラムシェル型ノートPCのスタイルを確立させたと言われる『PowerBook 100』(1991年発売)以降、四半世紀近くに渡ってトレンドリーダーであり続けたアップル製ノートPC。本日発表された新しい『MacBook』(4月10日発売)もその歴史の中でもとりわけ革命的な製品として記憶されることになるだろう。

まず、人気モデル「MacBook Air(11型モデル)」を思わせるスリムスタイリングを採用しつつ、それより約24%も薄い最厚部13.1mm、約15%も軽い920gボディを実現。にもかかわらず、より大きく高精細な12型Retinaディスプレイ(2304×1440ドット)を搭載してきた。画面の情報量は「MacBook Air(11型モデル)」の約3.1倍にもなる。

搭載CPUは、先日発表されたばかりのインテル製モバイルプロセッサ「Core M」(1.1GHz~)を採用。メインメモリは8GB固定、ストレージは256GBと512GBの2種類が用意される。

その上で何より驚かされたのが側面ポート類の一点集約。これまでのMacBookにはUSB端子、Thunderbolt端子、HDMI端子、LAN端子など、さまざまな拡張ポートが用意されていたのだが、今回の新『MacBook』では、電源コネクタも含めて(!)これを、最新規格「USB 3.1 Type-C」に集約してしまったのだ。従来周辺機器(ディスプレイ含む)は別売の変換アダプタを利用して接続することになる。

ともするとユーザー無視の大蛮行とも取れる既存端子類の切り捨てだが、冷静になって考えて見ると、Wi-Fi技術の進化や対応機器の多様化、オンラインサービスの充実などによって、以前ほど拡張ポートを使わなくなっていたのは事実。大画面ノートPCではまだ時期尚早な感は否めないが、モバイル重視の『MacBook』ならば、それによって実現できる薄さ、軽さの方がユーザーメリットに直結すると考えたようだ。

過去の全てのノート型Macがそうであったよう、これが次世代ノートPCのスタンダードとなっていくのかもしれない。

【編集部ハンズオンレビュー】
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本体サイズの小型化によって周辺スペースが刈り込まれたキーボード部。薄型化のせいでキーストロークがさらに浅くなっているのだが(跳ね返りが少なく、打つというより押している感じに近い)、キートップのサイズを大きくしたことやパンタグラフ構造を新設計したことでその押下感は良好だった。

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新開発の「感圧タッチトラックパッド」は、新たに“押す強さ”の検出が可能に。例えば写真データにマウスカーソルを合わせて軽くタッチするとプレビュー表示、強くタッチするとファイルが開くといった感じで利用できる。イメージ的にはカメラのシャッターボタン(半押しでフォーカス、全押しで撮影)に近い。

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シリーズ初となるRetinaディスプレイの表示も良好。発色、視野角共に申し分なく、Retinaディスプレイならではの高精細表示を存分に楽しめた。これはRetinaディスプレイ搭載機全般に言えることだが、表示が滑らかになったことで目への負担も大幅軽減。長時間作業しても疲れにくくなっている。

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多くの点が変更されたが、デザインの方向性は従来のまま。その上で、本体カラーがiPhoneなどと同じ、シルバー、ゴールド、スペースグレイの3色展開となった。色を揃えると持ち歩きが楽しくなりそうだ。

●いよいよ発売日が明らかにされた『Apple Watch』
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昨年夏に発表され、「2015年初頭発売」とアナウンスされていた、アップル製スマートウォッチ『Apple Watch』の発売日も発表された。ネットの噂などでは米国先行発売とも言われていたが、蓋を開けてみると日本を含む9つの国で4月24日発売に。オンライン予約は4月10日から受け付け開始される。

そして気になる価格もついに発表。アルミニウムケースの『Apple Watch Sport』は4万2800円~、スチールケースの『Apple Watch』は6万6800円~、18Kゴールドケースの『Apple Watch Edition』は128万円~となった。本体サイズ(幅38mm版と、42mm版の2タイプを用意)、付属バンド(ユーザーで交換可能)によって価格が変動する。

ただし、基本的な性能はどのモデルも一緒。iPhoneと連携して利用するコンパニオンデバイスという点は変わらず、Wi-FiおよびBluetoothを駆使して、iPhoneの通知をApple Watch画面上で確認したり、届いたメールなどを確認したりできる。

もちろん、iPhone同様、アプリを追加することで機能をカスタマイズ可能。アプリの購入はiPhone側から行ない、そこからワイヤレスでインストールする形であることも今回初公開された。なお、本日配信開始されたiOS8.2には、アプリを含めたApple Watchの細かい設定をiPhone画面上で行なうための専用アプリ「Apple Watch」が追加されている。

【編集部ハンズオンレビュー】
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ディスプレイは非常に明るくハッキリとした表示。これなら夏の明るい太陽光下でも問題なく利用できるだろう。視野角も広いため、例えば自転車に乗っている際、一時停車時にハンドルを握ったままの状態で斜め方向から画面(地図)を見るなどといった使い方でも問題なさそうだ。廉価なスマートウォッチとは次元の異なる高画質だと感じた。

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日本語表示も良好。従来の海外製スマートウォッチでは日本語表示がじゃっかん不自然になってしまいがちだったのだが、この点はさすがアップル。もちろん音声操作に関してもしっかりと日本語対応していた。

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外観の特徴の1つにもなっている「デジタルクラウン」は、画面にタッチせずに表示をスクロール or 拡大/縮小させられるのが便利。ただでさえ小さな画面を指で塞がずに利用できる。回転も滑らかでスムーズ。小さすぎない絶妙なサイズになっており、つまんで回すことも、親指の腹で転がすこともできる。

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「デジタルクラウン」はiPhoneのホームボタン的に利用。押下することでアプリ一覧画面が表示され、そこから任意の機能をタッチで呼び出すことができる。困ったらデジタルクラウンを押せば何とかなるのはうれしいところだ。

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写真で見ると大きすぎる印象だったが、実際に腕に装着してみるとそれほどまでに違和感はない(写真は38mmモデル)。一部の金属ケーススマートウォッチで指摘されている発熱問題も短期間の試用ではあるが、全く感じなかった。

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腕時計画面のカスタマイズも自由自在。フォーマルなものからカジュアルなものまで、プリセットだけでもかなり充実している。文字盤に情報(日付や温度情報など)を追加したり、部分的に色を変えるなど、細かな調整も可能だ。

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3種類の質感はどれも写真以上に見た目、触感が異なっていた。100万円以上する『Apple Watch Edition』には手が届かないにしても、高級感を重視したいという人にはスチールケースの『Appple Watch』がおすすめ。

ハンズオンでは手持ちのiPhoneと連携させることができなかったため、実際のリアルな使い勝手については検証できなかった。これらについては今後「デジモノステーション」本誌あるいは、本サイトで続報をお届けする予定だ。

文/山下達也(ジアスワークス)