“できたらいいな”が”できる”に変わる!クラウドファンディングの世界

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「クラウドファンディング」とは文字通り「群衆からの資金調達」、すなわちたくさんの個人から小額の出資を募り、大きな資金を確保する行為のこと。近年は特にインターネットのクラウドファンディングサービスのことを示しており、国内でもこれを利用して資金調達に成功したプロジェクトが多数登場している。まずは以下に掲載した独創的な製品群を見てみてほしい。これらはクラウドファンディングから生まれた製品なのだ。

Makuakeで2500万円を調達し、製品化されたスマートロック
Qrio『Qrio Smart Lock』
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▲スマートフォンを使ってドアのロックを解除できる「スマートロック」を、手軽に導入できるようにした画期的なキット。何とドアのサムターン部分にかぶせるように取り付けるだけ。LINEなどを使って友人に“カギ”を貸すこともできる。

かつて一時代を築いた名玉レンズを再現
ロモグラフィー『Lomography Petzval Lens – Brass』
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▲過去にもクラウドファンディングでインスタントカメラの製品化に成功しているロモグラフィーが、今度は19世紀のレトロレンズを現代に蘇らせる計画を実施。こちらも1000万円強を集めて無事成立となった。

見るたびに柄が変わる電子ペーパーウォッチ
Fashion Entertainments/ソニー『FES Watch』
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▲文字盤とベルトに電子ペーパーを利用することで、自由に柄を変えられるようにした腕時計。ソニーの社内プロジェクトである「Fashion Entertainments」の第1弾プロジェクトとして立案され、目標金額1000万円のところ、1500万円を集める大成功となった。

インテリアとして成立するLED電球が誕生
ビートソニック『Siphon LDF29 オリジナル』
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▲最新のLED電球でありながら、レトロな白熱電球風デザインを再現。低消費電力・長寿命というLEDならではの美点と、昔ながらの電球の柔らかく暖かみのある見た目を融合させた。

可愛くお洒落な猫耳ヘッドフォン
Axent Wear『AXENT WEAR』
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▲猫耳型スピーカー付きヘッドフォン。米国のクラウドファンディングサービス「Indie gogo」に登録されるや否や投資が殺到し何と約4億円もの投資を集めた。現在は製品開発作業中。工場選定などに時間がかかっていることもあり一般販売は秋以降の見込み。

耳栓サイズの超コンパクトイヤフォン
Earin『Earin』
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▲装着していることがわからないほど小さい耳栓サイズのBluetoothイヤフォン。aptXコーデック対応やバランスド・アーマチュア・スピーカーの採用で音質的な満足度も高い。

自転車後方の風景をHD録画
Cycliq『Fly6 HD Camera & Tail-Light』
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▲自転車用のテールランプとカメラを合体させたアイデア商品。昨年製品化されたが、日本市場からの好評を受けて日本の交通法規に合わせた新型モデルが投入されている。

知恵と工夫で劇的な低価格化に成功!
exiii『handiii』
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▲一般的に150万円はくだらないとされる節電義手を、機能の絞り込みや機構の簡略化などによって製造原価ベースで3万円前後に。既に試作段階にまで到達しており、早期の製品化が熱く期待されている。

機能をシンプルに絞り込むことで日常に溶け込む
FUN’IKI Project.『雰囲気メガネ』
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▲フルカラーLEDと小型スピーカーを埋め込んだメガネ型情報端末。Bluetooth Smartでスマホと連携させ、音と光でメールの着信などを確認できる。IT機器らしからぬ自然な外観も◎。

■クラウドファンディングってどうやって参加するの?

クラウドファンディングは、出資という性質上、少なからずリスクも存在する上、プロジェクト成立から実際の製品化まではそれなりに時間もかかる。しかし、むしろそれを含めて楽しむのがクラウドファンディングの作法。ひょっとしたら次世代を征するデジモノがここから生まれてくるかも知れない。そのワクワク感に投資してみよう!

【1】まずは投資したいプロジェクトを探そう
クラウドファンディングのサイトを巡って気になるプロジェクトを検索してみよう。モノ作りに限らず、イベント開催や政治活動などまで幅広いプロジェクトが日々立案されている。

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【2】気になるプロジェクトが見つかったら投資!
実現させたいプロジェクトが見つかったらさっそく投資してみよう(クレジットカードが必要になる場合がほとんど)。投資金額によってプロジェクト達成時の「見返り」が変わってくる。モノ作り系の場合は、製品化に先駆けて安価に購入できる権利などであることが多い。

【3】目標額に達したらプロジェクト成立!
出資額の合計が目標額を上回るとプロジェクトは成立となる。先日話題になった「ロンギヌスの槍プロジェクト」のように目標額に達しなかった場合は出資自体ががキャンセルとなるので安心してほしい。

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【4】プロジェクトの進捗報告を受けながら製品の完成を待とう。失敗するリスクも?
出資者のクレジットカードから引き落とされた資金がクラウドファンディングサービス経由で立案者へ。ただしモノ作りはここからが本番。計画が遅延したり、あるいは失敗に終わったりするケースもあることは覚えておこう。

■英語ができなくてもOK!日本語できるクラウドファンディングサービス
クラウドファンディングと言えば、「KICKSTARTER」が有名だが、英語でのコミュニケーションが必要となるため、ちょっと気遅れするという人がいるかもしれない。そんな人におすすめなのが日本語で利用できる以下のようなクラウドファンディングサービスだ。

安心の老舗サービス
【READYFOR?】
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▲2011年4月にスタートした日本初のクラウドファンディングサービス。既に2000以上のプロジェクトを実施しており、特に社会派案件が充実している。

賑やか感で一歩リード
【CAMPFIRE】
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▲ガジェット系やイベント系を中心に、遊び心溢れるプロジェクトが多い。注目案件を紹介するオウンドメディアを提供しているのもユニーク。

今、注目度急上昇中!!
【Makuake】
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▲2013年8月にスタートした新興サービスながら、話題のプロジェクトを多数擁する。モノ作り系のほか、ショップ開店案件などが目立って多い。

文/山下達也(ジアスワークス)

※『デジモノステーション』2015年6月号より