“スマートコクピット”こそ、東京モーターショー2015の隠れ注目ポイントだ!

話題の新車(とコンパニオンさん)ばかりに目を奪われていてはダメよー。

いよいよ一般公開日の幕開けとなる『第44回 東京モーターショー 2015』ですが、華やかなニューモデル発表だけでなく、数多くの最先端な自動車関連技術がお披露目されるのも見逃せません。そこで今回は、各メーカーが出展している“未来の運転席の姿”すなわち「スマートコクピット」についてまとめてみましょう。

【スマートコクピットってなんだろう?】

クルマがネットワークを介して道路交通情報などを得る仕組みから、さらに一歩進んだ「より賢い」運転席を実現するためのスマートコクピット技術。モーターショー来場者が実際に体験できるコーナーも設けた富士通のスマートコクピットのデモでは、ドライバーに危険を知らせる音声アシスト技術や、ドライバーの視線を追跡してよそ見運転を防いだりといった「クルマによる、スマートな運転サポート」を体感できます。

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▲全面ダッシュボード、透過型HUDやフロントガラスにも総合的な情報を表示。

これまでのクルマでも、カーナビの情報や車庫入れ時のカメラ映像など、いろいろな情報が映像と音声でドライバーに伝えられてきました。スマートコクピット時代には、カメラの死角にあるものの情報を、危険度に応じて強弱のある音声で伝達したりと、さらなる情報化が進んでいくことになります。

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▲スクリーン上の黄色い光点は、体験中の筆者の視線を追跡したカーソル。よそ見するとすぐバレちゃうんです。

そして、各社がスマートコクピットで力を入れているのが、ドライバーの眠気や健康状態といった部分までクルマが把握するシステム

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▲ドライバーの状態までセンサーで理解してくれるのが、スマートコクピットなんですね。

ここではステアリング中央のセンサーによる視線追跡や虹彩認証、その他のセンサー類でドライバーの状態チェックができる仕組みを開発しているのだそう。モーターショー会場の富士通ブースでは、およそ4分程度のデモでこれらの最新技術を体験できますよ。

 

【三菱や日産もスマートコクピット技術を出展】

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▲三菱のスマートコクピット体験ブース

もちろんメーカー各社とも、それぞれのスマートコクピット化に取り組んでいます。三菱電機のブースでも体験型のスマートコクピット展示があり、こちらでは近赤外カメラと非接触生体センサを用いるなどアプローチこそ違えど、やはりドライバーの居眠りや漫然運転を検出する「ドライバーセンシングユニット」というシステムが紹介されています。

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▲三菱のドライバーセンシングユニット。顔認識や心拍数の測定も。

さらに、ドライバーの状態を把握しながら、分かりやすく情報を表示するインフォメーションパネルと組み合わせる手法も、各社だいたい同じ方向で進化させています。ちなみに三菱の場合には、リッチな3Dグラフィックでの表示にも力を入れているようですよ。

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▲日産はステージ形式での展示。

また、体験型ではないものの、日産も「Nissan Intelligent Driving」というデモ展示を行っていたりします。

 

【自動運転時代、クルマはどんな乗り心地になるのかな?】

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▲豊田合成の『Link』。余談だが、同ブースには全体がエアバッグでできたクルマ『エアバッグカー Flesby』なるものが。

ちょっと変わったところでは、豊田合成ブースのスマートコクピット展示『Link』というものがあります。これは2030年代以降の「自動運転車が一般化した頃」を想定した体験デモで、運転しない時代の車内環境について、同社の技術でどんなことができるかを提案しています。クルマなのに「運転しない」っていう発想がもう現実に近づいてきているのですね。

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▲画面には「自動運転中」「AUTO」の文字が。

ネット連携、エコカー、そして自動運転と変化していく時代のなか、未来の運転席はどのように進化していくのか、ぜひ東京モーターショーであなたも体感してみてくださいね。

 

文/ワタナベダイスケ

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