シャープのモバイル型ロボット電話はユーザーに受け入れられるか?【森永卓郎ニュース解説】

使いやすいかはさておきこれは絶対ほしい!

シャープがモバイル型ロボット電話『RoBoHoN(ロボホン)』を発表しました。ロボホンは、シャープが進める「こころプロジェクト」、つまりお友達家電の象徴となる存在で、高さおよそ20センチの人型ロボットです。それでいて携帯電話なのです。また、電話やカメラの機能のほかに、頭部にレーザープロジェクターを搭載し、いつでも映像を壁などに投影することが可能となっています。また、ロボホンには、シャープの人工知能技術である「こころエンジン」が搭載されていて、ユーザーとの対話を積み重ねることで、どんどん進化していきます。「立ち上がって」とか「挨拶して」と語りかけると、その通りに動作するほか、目に映る相手の顔も識別して、相手に合わせた行動をとることができるそうです。

もちろん基本は携帯電話なので、電話をかけるのが、一番の機能なのですが、ロボットを耳にあてて話す様子は、とても異様に感じられます。ただ、スマホが登場したときにも、スマホで通話をする姿に大きな違和感がありました。それも今では普通の光景になってしまったことを考えると、心配する必要はないのかもしれないですね。

ロボホンは、ソフトバンクが発売しているペッパー君の小型版という位置づけになるのだと思いますが、ペッパー君が毎月完売を続けていることからも、来年の発売までに決まる価格設定次第では、大ヒットの可能性があると、私はみています。お友達家電は、今や大きな需要を持つようになっているからです。

例えば、NTTパーソナルが発売していたPHS端末の『ドラえホン』は、ネットオークションで高値を付けていますし、すでにメンテナンスが終了したソニーの『AIBO』も相変わらずの高値で取引され続けています。

ロボホンも実際に連れ歩くとなると、かさばって大変だとは思いますが、ロボットクリエイターの高橋智隆氏のデザインがとても魅力的なこともあり、私は絶対に買いたいと思っています。そう感じているのは私だけではないはずで、もしかすると、ロボホンは、電話のかけかたや、スマホの使い方そのものを変えてしまうほどのインパクトを持っているのかもしれません。

シャープ
RoBoHoN(ロボホン)
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『RoBoHoN(ロボホン)』は、小型で手軽に持ち運びできるモバイル型ロボット電話。シャープとロボットクリエイターの高橋智隆氏により共同開発され、2016年前半に発売が予定されている。音声対話形式で操作できるのが特長だ。

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▲二足歩行が可能なヒューマノイドタイプ。音声対話ができるので、コミュニケーションを取りつつ、音声通話やメール、カメラなどの機能が使える。

森永卓郎
プロフィール:
1957年東京都生まれ。東京大学卒業後、日本専売公社や三菱UFJリサーチ&コンサルティングを経て、現在は獨協大学経済学部教授。経済アナリストとして、テレビなど多方面で活躍。

※『デジモノステーション』2015年12月号より抜粋

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