あなた向きのカメラはどれ?キヤノンの最新コンパクトを全チェック!

カメラ業界は年末商戦、第一報はキヤノンから!

1.0型以上の大型撮像素子と、極めて明るい大口径レンズを搭載したキヤノンの高画質志向コンパクトカメラ「PowerShot G」シリーズ。好評を受けて6月には光学25倍ズームレンズを搭載した新機種『G3 X』を追加したが、ここにきてその流れがさらに加速する。大型EVF内蔵の『PowerShot G5 X』と、ポケットサイズの小型機『PowerShot G9 X』の2モデルが新たにリリースされたのだ。どちらもシリーズ共通の美点を継承しつつ、前者はファインダーをのぞきながらじっくり被写体と向き合いたいこだわり派カメラマン、後者は高画質・高性能を常にポケットに入れて持ち歩きたいプレミアムカジュアル層をターゲットとし、新たな市場の開拓を狙う。

また、合わせてミラーレスカメラ「EOS M」シリーズにも、入門機『EOS M10』が追加された。モードダイヤルの追加などで、カメラ然としたスタイルになった上位機『M3』(今年3月発売)と異なり、初代『EOS M』ライクなシンプルなルックスを採用。低価格エントリーモデルでありながら、上位機同等の最新世代映像エンジン「DIGIC 6」を搭載するなど、画質面にも妥協なし。最新世代のタッチUIによって、より気軽に一眼レフ品質の撮影を楽しめるようにしている。

スマホカメラの高品質化によって、高画質コンパクト機やミラーレスカメラへの注目が高まる中、そこを新たな主戦場としてラインナップを一挙拡充したキヤノン。これこそがカメラのニュースタンダード。奇をてらわない直球勝負で、一足早く年末商戦に名乗りを上げた。

 

スマホからのステップアップ層に
キヤノン
EOS M10 ダブルレンズキット
実勢価格:7万7540円

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EF-Mマウントを採用したミラーレスカメラ「EOS M」シリーズの低価格モデル。改善されたタッチUIや180°チルト式モニタなどで、これまでレンズ交換式カメラを使ったことがない人でも気軽に楽しめる。

SPEC
撮像素子:APS-C 有効画素数:1800万画素 レンズマウント:キヤノンEF-M 最大ISO感度:12800 通信機能:Wi-Fi/NFC サイズ:W108×H66.6×D35mm 重量:301g

【EOS M10 CheckPoint!】
映像エンジン『DIGIC 6』を搭載
ディテール再現性向上と、暗所画質の改善を図った最新世代の映像エンジン『DIGIC 6』を搭載。大型センサーとの合わせ技で、暗所で高感度撮影をした場合でも、ノイズの発生を大幅に低減してくれる。1度の撮影で4連写し、それを自動合成してノイズを低減する「マルチショットノイズ低減」機能も用意する。

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▲ISO1600の高感度で撮影したが、充分に実用域。ノイズの発生が最低限度に抑えられている。

イメージ通りに撮れる「クリエイティブアシスト」
絞りを開いて背景をぼかしたり、ホワイトバランスをいじって色合いを変えるなどといった撮影の基本テクニックを、平易なUIで誰でも手軽に使えるようにする「クリエイティブアシスト」機能を搭載。用語だけでなく、わかりやすい言葉でまとめられているので、誰でもすぐに思い通りの写真が撮れるようになる。

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▲画面右の効果アイコンをタッチした後、下部に表示されるスライダーを左右に動かして強弱を調整する。

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▲別のカメラ(『E-M10』or 『E-M3)の「クリエイティブアシスト」で撮った写真を読み込むことで、撮影設定のレシピが交換できる

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▲手軽に楽しい効果を適用できる「クリエイティブフィルター」を搭載。撮影後に効果レベルの調整が可能。仕上がりを確認しながら使える。

高速かつ実用的な優れたAF機能
像面位相差AFセンターを併用することで、ピント合わせの速度を速めた「ハイブリッド CMOS AF II」を採用。シャッターボタンを押している間、動き回る被写体を追尾する「サーボAF」にも対応する。

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▲ピント位置は正確。合焦も速いのでとっさの場合も便利。

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▲撮影エリアの中央約70%(横)×約80%(縦)という範囲でピントを合わせられる。

自撮り対応チルトモニタ
大きく見やすい液晶モニタ(3.0型/約104万ドット)は上方向に180度回転するチルト式。画面を見ながらの自分撮りが楽しめるほか、ローアングル撮影なども快適に。

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▲ぐるっと手前を向けると「自分撮りモード」が起動。美肌効果や明るさをタッチ操作で調整・確認しながら撮影できる。

コーディネートは全27通り
3色の本体カラーと、7色の別売『フェイスジャケット』、2色の別売『グリップ』を用意。これらを組み替えることで、自分だけのカメラを個性豊かに演出できる。

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▲右手部に装着できる小型『グリップ』はブラウン(写真)とベージュを用意。持ちやすさと見た目の楽しさがアップする。

 

意に沿う撮影を楽しめる質実剛健モデル
キヤノン
PowerShot G5 X
実勢価格:9万9140円

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望遠端でも開放F2.8の明るい光学4.2倍ズームレンズを搭載した1.0型センサー搭載機。シリーズ初のEVF搭載に加え、これまでの製品になかった前面ダイヤルなど、これまで以上に“撮りやすさ”にこだわっている。

SPEC
撮像素子:1.0型センサー 有効画素数:2020万画素 光学ズーム:4.2倍 最大ISO感度:12800 通信機能:Wi-Fi/NFC サイズ:W112.4×76.4×44.2mm 重量:377g

【PowerShot G5 X CheckPoint!】
実用性を重視したEVF&モニタ
被写体に集中して撮影できる高性能EVFに加え、2軸ヒンジで自在に回転させられるバリアングル液晶モニタも搭載。もちろん前者はアイセンサー付き。EVFをのぞきこむと自動的に表示が切り替わる。アイポイントを長めに設定しているため、メガネをかけていても見やすい。

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▲EVFは約236万ドットの有機EL。高精細かつ応答性が良く、あらゆる被写体をしっかり捉える。

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▲バリアングル液晶モニタは3.0型、104万ドット。タッチ操作も可能で、UIもそれに合わせて最適化した。

考え抜かれた操作性
EVFをのぞいた状態で全ての撮影設定を軽快に変更できるのが『G5 X』の美点。ボタン、ダイヤルなどが全てあるべき位置にしっかりと配置されている。

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▲グリップ上部に軽快に回る電子ダイヤルを配置。各種撮影設定を即座に変更できるように。

軽快なタッチ操作
フォーカス位置指定や、各種撮影変更などをタッチ操作で行なえるように。2本指を使った撮影写真の拡大縮小などスマホライクな操作感を実現した。

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▲画面上をタッチすると即座に合焦。もちろん、そのままシャッターを切ることもできる。

 

シリーズ最小・最軽量を達成!
キヤノン
PowerShot G9 X
実勢価格:6万4580円

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同じく1.0型センサー搭載の小型機『PowerShot G7 X』よりもさらに小型軽量化を追求。光学3倍ズームを搭載しつつ、十字ボタンを排してタッチ操作に特化するなどして100g近い軽量化と約10mmの薄型化などに成功している。

SPEC
撮像素子:1.0型センサー 有効画素数:2020万画素 光学ズーム:3倍 最大ISO感度:12800 通信機能:Wi-Fi/NFC サイズ:W98×H57.9×D30.8mm 重量:209g

【PowerShot G9 X CheckPoint!】
フルタッチオペレーション
撮影から再生、設定変更までほとんどの操作をタッチで行なう本機。「Q」ボタンを押して呼び出すタッチメニューを自在にカスタマイズすることも可能だ。

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▲スマホ感覚の滑らかなタッチ感が◎だ。フリックやピンチなどの操作にも対応している。

前面コントローラーリング
小型化を追求したにもかかわらず、レンズ周りにはコントローラーリングを設置。タッチパネルと組み合わせて、これまで以上に軽快な操作ができるように。

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▲カメラを構えた状態で回せるコントローラーリング。適度なクリック感も備えている。

確実なピント合わせが可能
より厳密なピント調整を可能にする「MF調整」画面を新設。画面に表示された専用タッチボタンを使って、じっくりピントを追い込むことができる。

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▲右側ボタンでピントを微修正。拡大表示位置をタッチ操作で滑らかに移動させたりもできる。

小型ボディにストロボ内蔵
本体サイズの小型化を追求しつつ、暗所撮影時に役立つストロボはしっかり内蔵。もちろんスローシンクロ撮影などにもしっかり対応している。

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▲使わない時は本体内に収納しておける。ポップアップ方式なので自慢の携帯性を損なわない。

 

文/山下達也(ジアスワークス) 撮影/松浦文生

※『デジモノステーション』2015年12月号より抜粋

関連サイト
キヤノン公式サイト