スマホじゃ代用不可。“クラウド型計算機”の魅力【文具王のデジタル文具ラボ】

今回は、カシオの新しい関数電卓『CLASSWIZ』を紹介しましょう。今さら電卓に新しくするところなんてあるのかと驚きました。

クラウドと連携する計算機
カシオ
CLASSWIZ fx-JP900
実勢価格:4350円
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▲192×63ドットの大型液晶で、複雑な方程式も自然表示。メモリ容量も従来機の2倍の高性能な関数電卓。

まず、液晶画面が大型&高精細化。分数やΣ、微分積分の数式表示が工学書に出てくるままの自然表示です。しかも日本語。面白いのは、表示と計算をアウトソーシングする機能。本体の液晶画面で表示しきれないグラフや表はQRコード化して画面に表示します。コードをスマホで読み取ると、カシオのサーバーに移動。クラウド上からスマホの画面にグラフや項目の多い表を計算・表示してくれる仕組みです。

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▲複雑な図表はQRコードからスマホ上で表示。表データはCSVで出力可能です。

低コストで作る電卓は性能的に限界がある。じゃあ複雑すぎる計算や精細な表示はクラウドでも、じゃあやってしまおう、という発想は驚きですね。それなら最初からスマホの計算アプリでいいかというと、スマホのタッチパネルは、指の感覚で確実に入力できる物理キーに操作性で絶対に敵わない。計算を大量にこなす仕事の現場では、やはり電卓じゃないと駄目なんです。

では、これから先も電卓は必要なデバイスとして残るとして、今後どう進化していくんでしょうか。例えば、筆記をデータ化するスマートペンと融合すると良いかもしれません。ノートに作図しながら電卓で計算を行ない、出た数字を図の中にスマートペンで書き込む。数字が正しいか調べる時は、数字をペンでタップしたら、電卓を通してクラウドに保存された計算式をスマホに再表示。これで、その答えが導かれたプロセスを確認することができるわけです。

電卓とクラウド、スマートペン、スマホが4体連携すれば、理系の学生や技術系の専門職の方にとって、さらに心強い味方となるはずです。

【文具王の研究結果】
連携する電卓で計算が確実に
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▲既存の電卓では不可能だった検算作業でも、他のデジタルデバイスと連携すれば問題無し。電卓の物理的な使い勝手の良さはそのままに、さらに進化する可能性が広がります。

■文具王■
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高畑正幸/テレビ東京系『TVチャンピオン』全国文房具通選手権で3連覇を達成。デジタルグッズは新製品ハードからコアなガジェットまでいじり倒したいこだわり派。

 

文/きだてたく イラスト/文具王 撮影/増原秀樹

※『デジモノステーション』2015年11月号より抜粋

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