なんと! 薔薇のサイボーグ化に成功。生きた植物での光合成発電へ

スタートレックの『ボーグ』もびっくり? まさかの植物サイボーグ化が実現していました。

スウェーデンのEleni Stavrinidou氏ら研究グループは、植物に吸い込ませることで体内に電子回路を形成できる溶液を用いて、世界初の『サイボーグ薔薇』を作り出すことに成功しました。これによって植物の成長速度を制御したり、外部環境の変化を検出するセンサーとしての利用なんていうことまでもが視野に入ってくるのだそうですよ。

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▲植物内に染み込んだ導電性ポリマー溶液が電子回路として機能する。

サイボーグ化の手順は意外にも「ショッカーの改造手術」のようなものではなく、電子回路のもととなる導電性ポリマー溶液『PEDOT』に漬け込むというもの。おおざっぱに言うなら「電子回路の漬け物」といったところでしょうか。

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▲葉っぱの色を変える実験。

この手法によってサイボーグ化された薔薇は、植物としての本来の生命活動を損なうことなく、電圧をかけることで様々に変化する電子的機能を獲得するのだそう。今のところ、実験では葉っぱの色を変化させたりといったことが行われていますが、将来的には光合成の仕組みを利用して「植物からエネルギーを収穫する」といったことも目指しているのだとか。これって植物から人間に置き換えたら映画『マトリックス』の世界を連想しちゃいそうで、ちょっと怖いかも?

もっとも、植物での実験もまだまだこれから本格化するであろう最新技術のお話ですから、実用化に時間がかかることは言うまでもないでしょう。それにしてもサイボーグが漬け物っぽい手法で作られるというプロセスは、なかなか興味深いところですよね。

 

文/ワタナベダイスケ

関連サイト

Science Advancesに掲載された「Electronic plants」の論文