“4K+HDR”が次世代の標準になるのか?「Ultra HD Blu-ray」を体験してみた

HDRが引き出す4K映像の真価に感動!

今冬、夢の「Ultra HD Blu-ray」がいよいよ現実のものに。現時点ではまだ対応ソフトが登場していないため、パナソニックの用意する4K+HDR映像を特別に視聴し、プレイヤー1号機の実力を一足早く確認してみた!

今回、発売されたばかりの『DMR-UBZ1』で視聴した4K+HDR映像は、岐阜県を舞台に伝統工芸品を生み出す職人たちの技前を最新のHDR対応4Kカメラで撮影したもの。その冒頭部分では日本100名城の1つとして知られる岐阜城の夕景を表示し、日没直前の淡い夕焼けでHDRならではの表現力を見せ付けてくれた。ここではHDRのデモ映像でありがちなまばゆい輝きなどはあえて外しており、雲の形に合わせてあらわれる淡いオレンジからイエローの微妙なグラデーションをいかに豊かに再現できているかをアピール。同じテレビでHDR入力をオフにした映像と比較してみたが、後者はまるで薄いサングラスをかけたかのように暗く、色味の物足りない映像になってしまっていた。

もちろん、これぞHDRという映像美もしっかり堪能。刀鍛冶が赤熱した鉄塊を炉から取りだすシーンではその熱エネルギーを、思わず目を細めてしまうかのような力強い光で表現している。しかもこの際、その周りで槌音を響かせる職人達の姿もしっかり描写(ちなみにHDRオフ時にはすっかり周辺部の闇に埋没)。まさに、これまでのテレビでは表現できない映像がそこにあった。輝き表現については、こういったもののほか、ちょっとした金具の照り返しなどが全体的な映像のリアリティを高める効果を発揮している。

また、他の4K+HDRソース(ネット配信など)と比べてUHD BDが優れているハイビットレートについても、随所にその威力を実感させられるシーンが。熟練の職人が提灯に見事な絵を描き入れる場面では、濃度の均一ではない顔料が和紙に塗り込まれる際の質感の変化までしっかりと確認することができた。

なお、『DMR-UBZ1』は、独自の映像エンジン「4Kリアルクロマプロセッサplus」によって、ネット動画などの4Kソースも超高画質化。UHD BDには及ばないものの、こちらも極上画質で楽しめるようにしているという。

結論を言うと、これこそがまさに「4K」が目指していた理想の映像美。その圧倒的な情報量は、HDRによる光と色の拡張によって初めて強く感じ取れるのだと実感した。

全方位妥協なしの最強“プレイヤー”

パナソニック
ディーガ DMR-UBZ1
実勢価格:42万9800円

20151204_UHDBD_001

BDレコーダー「ディーガ」の最上位モデルであると同時に、Ultra HD Blu-ray再生や4K/60pの高性能アップコンバーターなどプレイヤーとしての性能が抜群。コスト度外視の設計で4K時代の最高画質&音質を追求している。

SPEC
UHD BD再生 4K/60pアップコン対応 内蔵HDD:3TB 本体サイズ:W438×H77×D239mm チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×3 最長録画時間:約4050時間(15倍モード)

20151204_UHDBD_002
▲バランス音声出力搭載など、音質も重視。より高速回転するディスクの振動に耐えるようシャーシやインシュレーターも新設計した。

【こだわりの超高品質ハードウエアを採用】
20151204_UHDBD_003
▲アルミ素材採用リモコン

20151204_UHDBD_004
▲ハイカーボン鋳鉄インシュレーター

20151204_UHDBD_005
▲4層構造ベースシャーシ
20151204_UHDBD_006
▲USBパワーコンディショナーMKII

Ultra HD Blu-rayとは?
Blu-ray Discの後継規格として策定。4K解像度映像(ビットレートは100Mbpsまで)に加え、HDRや広色域規格「BT.2020」などさまざまな高画質技術を盛り込むことができる。

 

文/山下達也(ジアスワークス) 撮影/松浦文生

※『デジモノステーション』2016年1月号より抜粋

関連サイト

『ディーガ DMR-UBZ1』製品情報ページ