狙い目は5〜7万円って知ってた?今“激推し”のハイレゾレプレイヤー教えます

オーディオファンではない音楽ファンこそ今が買い

この分野でいま特におすすめなのは、5万円から7万円クラスの新モデル。今年一気に充実した激戦区で、選択肢も広がっていて、好みの製品を見つけやすくなっている。

もちろん安い買い物ではない。しかし、いまどき専用の音楽プレイヤーを買うなら、スマホよりも明確に良い音質でなければ意味が無い。その音質を手に入れるには、この価格程度は必要なのだ。逆に言えば、5〜7万円のプレイヤーさえあれば、明確にスマホとは違う高音質が手に入れられる状況とも言える。

5〜7万円のモデルは、製品ごとに外観から機能まで違いが大きいことにも注目。限られたコストの中でどこに重点を置くのか、自分の考えと一致する製品を選び出したい。携帯性か対応フォーマットの幅広さか容量か、自分の中での最重要ポイントを決めておくと選びやすいだろう。

去年までハイレゾプレイヤーは、マニア向け高級機の展開が目立った。しかし今年は、より多くの音楽ファンまで視野に入れた製品が増え、多くがこの価格帯に集中している。今こそ、現実的に買いと言えるハイレゾプレイヤーに注目しよう。

 

パイオニアがついに堂々参入!! 大容量メモリとタフネスボディが魅力

パイオニア
XDP-100R
実勢価格:6万4580円

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国内大手メーカーから遂に登場。Android ベースのシステムと大画面タッチパネルに、オーディオメーカーならではのノウハウを投入。スマホとは別次元の音質とアプリ追加での幅広い活用を両立している。

SPEC
サイズ:W75.9×H128.9×D13mm 重量:203g(バンパー装着時) ストレージ:32GB/400GB(内蔵/microSD×2)再生時間:約16時間(FLAC 96kHz/24bit) PCM 最大384kHz/32bit DSD 最大11.2MHz/1bit(再生時はPCM変換される)

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▲ハードなルックスや使い心地、また耐久性も与えるバンパーを装備。コンパクトさ重視なら取り外しもできる。

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▲現行で主力のAndroid 5.1を搭載。Google Play Musicなど定額制音楽配信等にもアプリの追加で対応できる。

【ココが買いの理由】

イヤホンの特性を素直に引き出す
クセのない音調で空間の広がりも自然。薄味でインパクトは弱いかもだが、イヤホン等の持ち味を素直に引き出してくれるプレイヤーが欲しい人にはフィットするはず。

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▲専用プレイヤーでは珍しいスピーカーも搭載。Android 5.1を搭載しているので、ちょっとした動画サイトの動画を視聴する時などに便利だ。

 

現行機種で最も薄いボディで定番のAKクオリティを獲得

アイリバー
Astell&Kern AK Jr
実勢価格:6万3830円

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高音質を実現しやすい回路やパーツは一般的に大規模で大型。オーディオにとって薄型化は常に難題だ。しかしこのモデルは最小限の回路を採用し、定評あるチップの素の性能を素直に引き出すという手法でそこをクリア。薄型&低価格&高音質を全て実現している。

SPEC
サイズ:W52.9×H117×D8.9mm 重量:98g
ストレージ:64GB/64GB(内蔵/microSD×1)再生時間:約9時間(FLAC 96kHz/24bit) PCM 最大192kHz/32bit(PCM 192kHz/24bitに変換して再生) DSD 最大2.8MHz/1bit(PCM 88.2kHz/24bitに変換して再生)

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▲音質の鍵の一つである、DACチップに定評あるWolfson「WM8740」を採用、また、その特性をいかす設計を用いている。

【ココが買いの理由】

薄くて音も良くてかっこいいという正義!
AKシリーズらしいカチッと高精度な描写に、少しの遊びで中低域の躍動感も加えたバランスの良い音調。しかもこのモデルは薄型化によってAKらしいシャープなデザインが際立っておりそれも魅力になっている。

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▲ポケットにもすっと収まる薄さ。フラットダイヤルボリュームも使いやすい。

 

ハイレゾ対応ノイズキャンセリングで新次元の高音質環境を実現した

ソニー
ウォークマン NW-ZX100
実勢価格:7万2230円

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同価格帯の先代『NW-ZX1』から大幅にモデルチェンジ。ハイエンドシリーズらしい高音質設計と、カジュアルシリーズである「A」で好評の操作性や機能性を融合に成功。音と機能を絶妙なバランスで融合したハイエンドに生まれ変わった。

SPEC
サイズ:W54.4×H120.1×D15.4mm 重量:145g ストレージ:128GB/128GB(内蔵/microSD×1) 再生時間:約55時間(FLAC 96kHz/24bit) PCM 最大192kHz/24bit DSD 最大5.6MHz/1bit(再生時はPCM変換される)

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▲Androidベースから独自システム+物理ボタンのインターフェースに移行しさくさくの操作感に。

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▲高剛性のアルミ切削筐体。内部シャーシは一部に金&銅メッキステンレスを採用して電気特性を高めた。

【ココが買いの理由】

音質だけで良しとしない優れたユーザビリティ
先代『NW-ZX1』のシャープさもいかしつつ、上位機『NW-ZX2』のノウハウやチューニングも取り入れ、中低域の豊かさも獲得。さらに脅威のバッテリーライフや多彩な機能性までも兼ね備える。

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▲対応イヤホン『MDR-NW750N』と組み合わせれば、ハイレゾの音質を保ちつつノイキャンできる。

 

性能とサウンドともにXシリーズで最良バランスを誇る

Fiio
X5 2ndgeneration
実勢価格:5万9620円

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ウォークマンやAKと比べると、知名度と存在感ともに控えめだが、スペックを確認してみるとその充実ぶりに驚くはず。また定評ある各種チップの搭載や電源回路の充実など、オーディオの基礎部分の設計もしっかり構築されている。

SPEC
サイズ:W63.5×H109×D15.3mm 重量:165g ストレージ:非対応/256GB(内蔵/microSD×2) 再生時間:約10時間以上(フォーマット非公表) PCM 最大192kHz/64bit DSD 最大5.6MHz/1bit(USB DACとして使用する場合は2.8MHz/1bitで再生)

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▲PCとのUSB接続で、DSDは2.8MHzに変換されるがDACとしても利用可能。PCM再生においても、『AK Jr』もDACとして使えるが96kHz/24bitに止まるのに対してこちらは192kHzまで対応と優位。

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▲microSDスロット×2基で合わせて最大256GBの容量を確保。ただし内蔵メモリは無いので注意。

【ココが買いの理由】

この価格でDSDネイティブ
クセなくナチュラル&パワフル。大体のイヤホン、ヘッドホンから平等に力を引き出してくれる力強い安定感が持ち味だ。そしてこの価格帯でDSD 5.6MHzネイティブ対応は極めて貴重。強い購入動機になり得る。

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▲DSDネイティブ再生を味わいたいけど、ハイエンド機は予算的に難しい人には最良の選択肢のはず。ヘッドホンのバランス駆動対応など機能性も高い。

 

圧倒的情報量を再生する最上位機の音質を色濃く継承

ロトゥー
PAW5000
実勢価格:5万9400円

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ロトゥーの名を知らしめたハイエンド機『PAWGold』同様、組込機器向けOSと物理ボタン中心の操作系は軽快な動作を生む。しかも新たにスクロールホイールを採用したことで、曲やメニューの選択しやすさでは、『PAWGold』から圧倒的な進化をみせている。

SPEC
サイズ:W55×H98×D20mm 重量:110g ストレージ:非対応/2TB(内蔵/microSD×1)再生時間:約10時間以上(フォーマット非公表) PCM 最大384kHz/32bit(PCM 96kHz/24bitに変換して再生) DSD 最大5.6MHz/1bit(再生時はPCM変換される)

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▲スクロールホイール採用。右上の「Fn」ボタンには幾つかの選択肢から好みの機能を選んで割り当てられる。

【ココが買いの理由】

音を選び作り込めるイコライザー機能
素の音は聴きやすくほぐれたソフト系。そこから逸脱はできないが、DAMPスイッチで音の感触を変えてイコライザーで微調整といった、ユーザー側でのパーソナルチューニングの自由度が高い。

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▲Hz単位で微調整できる機能ほか、「Sweet」や「Brighter」などいくつかのテンプレも用意。

 

文/高橋敦 撮影/江藤義典

※『デジモノステーション』2016年1月号より抜粋

関連サイト

パイオニア『XDP-100R』製品情報ページ
アイリバー『Astell&Kern AK Jr』製品情報ページ
ソニー『ウォークマン NW-ZX100』製品情報ページ
Fiio『X5 2ndgeneration』製品情報ページ
ロトゥー『PAW5000』製品情報ページ