涙に含まれるビタミンC量を測定するセンサー、一体何に使うの?

涙の成分にそんな秘密があったなんて!

イリノイ大学が発表した携帯型センサー『OcuCheck』は、涙に含まれるビタミンCの量を測定するデバイス。それだけを聞くと用途がイマイチわかりませんが、実は涙液中のビタミンCレベルによって、眼球の怪我の程度を知ることができるのだそうですよ。

このデバイスの開発に関わった、イリノイ大学の生物工学教授Dipanjan Pan氏は「目の表面からは低濃度しか検出されないアスコルビン酸(=ビタミンC)が、眼球内部には高濃度で含まれています」といい、涙に含まれるビタミンC量が多いということは、損傷した眼球からアスコルビン酸が漏れ出していると考えられるのだそう。

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このビタミンCセンサー、すぐに製品として実用化できる段階にはないようですが、ろ紙の上に積層された1nm(ナノメートル)厚のグラフェン(炭素シート)や電極などから構成されたセンサー本体はすでに完成していて、今後もさらなる研究、そしてデバイスの外装となるハウジングの設計が進められていくとのこと。

目は人間にとって重要な感覚器官でありながら、外傷が自分自身では確認できない部位。医師が近くにいないような戦場や事故現場、農村部などでは、このような携帯できるメディカルチェックの手段が実用化されれば重要な役割を果たすことになりそうです。

 
文/ワタナベダイスケ(編集部)

関連サイト

イリノイ大学のニュースリリース
Scientific Reports(nature.com)