知ってると鼻高々に自慢できるかも。テレビの最新キーワード「HDR」って何ぞ?

待望のHDR“解禁”でテレビ生活がよりリッチに

2016年前半のテレビ市場において、間違いなく最大のトレンドとなる「HDR」。対応を謳うテレビ自体は2015年初頭から登場していたものの、あくまで「後日アップデート予定」という扱いだった。それが今冬、いよいよ現実のものに。

まずはパナソニック『CX800』シリーズのHDR対応アップデートが実施されたほか、それと時を同じくして、4KのHDR映像を収録する次世代BD規格「Ultra HD Blu-ray」の対応プレイヤー第1弾も発売。既に20世紀フォックス、ソニー・ピクチャーズが発売を表明しているが、あとは「Ultra HD Blu-ray」収録映像パッケージが登場すれば4Kテレビの魅力を最大限に引き出す極上の環境が完成するというわけだ。

4K+HDRはもはや未来の話ではない。映画などの高画質コンテンツは以降、これを前提に撮影・配信されていく。その魅力を最大限に楽しみたいという人は、買い換え時、必ずや同機能をおさえて選びたい。

【これだけはおさえておきたいHDRの基本】
HDRになると何がいい?
精細感、立体感、リアリティの向上=従来と別次元の高画質が楽しめる。
これまでの輝度信号は、規格策定時(25年前)のテレビ性能に合わせた明るさしか記録できなかったが、HDRではこれを最大100倍にまで拡大。同時に輝度レベルのきめ細やかさ=なめらかさもこれまでの64倍に拡張する。これにより従来不可能だったきらめきの表現などが可能になった。また、拡大された色彩、コントラストの再現域が精細感、立体感の向上にも貢献し、全方位的な画質向上をもたらしている。
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HDRのコンテンツは?何が観られる?
Ultra HD Blu-rayのほか、4K映像配信でも続々採用予定。
HDR対応コンテンツを収録できる「Ultra HD Blu-ray」の実用化が始まったほか、ネットを使った動画配信サービス(Netflixなど)などがHDR対応を表明。当面はこの2つの方式でHDRコンテンツが流通していくことになりそうだ。なお、当面は映画での活用が主流となるが、音楽ライブやスポーツの配信も予告されている。
 
従来の映像はきれいに観られない?
映像のポテンシャルを引き出すHDR復元機能などに注目!
HDRテレビでHDR映像を楽しむためには、原則としてコンテンツ側がHDRに対応していることが必要。しかし、東芝やソニーなど一部の最新テレビでは、地デジやBD収録映画などのSDR(Standard Dynamic Range)映像を独自技術でHDRに復元。映像内容を解析することで、あたかもHDR画質に“アップコンバート”してくれる。

 

HDR対応完了4Kテレビ・第1号!

パナソニック
ビエラ TH-60CX800N
実勢価格:32万7500円

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※写真は55V型モデル

高輝度・広視野角な新開発IPSパネルや直下型LEDバックライトなどにより、高い表現力を備えた4K対応「ビエラ」中核モデル。独自のカラーマネージメント技術「ヘキサクロマドライブ」が、HDRならではの広色域を見事に制御し、よりいっそうリアルな映像を紡ぎ出す。

SPEC
画面解像度:4K 画面サイズ:60V型 バックライト:直下型 チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×3 HDMI端子:×3 サイズラインナップ:55V型/49V型

 

“AQUOS史上最高画質”フラッグシップ機

シャープ
AQUOS LC-70XG35
実勢価格:91万7900円

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独自の4原色液晶パネルを分割駆動させることで“8K解像度”を実現する高性能4Kテレビ。新開発の映像エンジン「X8-Master Engine PRO」が、地デジやBDなどの従来映像を高画質に8K化してくれる。また、左右に張り出した大型スピーカーで画質に負けない高音質も確保。

SPEC
画面解像度:4K 画面サイズ:70V型 バックライト:直下型 チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×3 HDMI端子:×4 サイズラインナップ:─

 

既存コンテンツもHDRで美しく

ソニー
ブラビア KJ-75X9400C
実勢価格:108万円

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直下型LEDバックライトを駆使し、明るい部分に最大約3倍(下位モデルは最大2倍)の電流を集中させることで輝きを表現する「X-Tended Dynamic Range PRO」を搭載。新映像エンジン「X1」が従来地デジ映像などのコントラスト拡大も行なう。

SPEC
画面解像度:4K 画面サイズ:75V型 バックライト:直下型 チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、4K対応スカパー!×1 HDMI端子:×4 サイズラインナップ:─

 

地デジのHDR復元に自信アリ!

東芝
REGZA 65Z20X
実勢価格:68万円

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※写真は58V型モデル

業界最高クラスの高輝度を誇る直下型LEDバックライト搭載ハイエンドモデル。超解像技術と非HDR映像の輝度情報を復元する「アドバンストHDR復元PRO」との合わせ技で、地デジを始めとした従来コンテンツも4K+HDRの極上画質で楽しめる。

SPEC
画面解像度:4K 画面サイズ:65V型 バックライト:直下型 チューナー:地上×9(タイムシフトマシン対応)、BS・110度CSデジタル×3、4K対応スカパー!×1 HDMI端子:×4 サイズラインナップ:58V型/50V型

 

文/山下達也(ジアスワークス) 撮影/松浦文生

※『デジモノステーション』2016年1月号より抜粋

関連サイト

パナソニック『ビエラ TH-60CX800N』製品情報ページ
シャープ『AQUOS LC-70XG35』製品情報ページ
ソニー『ブラビア KJ-75X9400C』製品情報ページ
東芝『REGZA 65Z20X』製品情報ページ

 

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