『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界観を徹底再現!『ドミネーターマキシ』開発の最新状況を聞いてきた

劇中再現にこだわった本格仕様の“ドミネーター”が開発進行中。その謎につつまれた実態を取材してきました。

2012年にテレビアニメとしてスタートし、今年は劇場版も公開された『PSYCHO-PASS サイコパス』。その劇中に登場する最大のキーアイテムである“ドミネーター”が実寸大サイズで商品化されます。企画・開発はいわゆる玩具メーカーではなく、ネット接続型家電を手がけるCerevo。

“ドミネーター”は以前にもバンダイがLED・サウンドギミックつきで商品化したことがありますが、Cerevoの『開発コードネーム:ドミネーターマキシ』(以下『ドミネーターマキシ』)は劇中さながらの自動変形ギミックや、劇中シーンの再現遊びには欠かせない“犯罪係数”の測定機能も備えているというから驚きです。この開発が発表された際には、アニメのファン以外も巻き込んで大きな話題を集めました。

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▲アニメの劇中における“ドミネーター”。正式名称は「携帯型心理診断 鎮圧執行システム」で、銃口を向けた対象者の“犯罪係数”を測定し、その数値に応じた“執行”を行う。犯罪係数が300をオーバーした相手に対しては「執行モード リーサル・エリミネーター」が作動して、本体が変形。その状態で撃たれた者は肉体が膨張・破裂して即死する。

しかしこのCerevo『ドミネーターマキシ』、「価格未定、発売は2015年度内」という情報のほかには謎が多く、詳細の公開が待ち切れないファンも多いはず。個人的にもかなり気になっていたので、Cerevoの担当者に最新状況を直接聞いてみることに!

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取材に応じてくれたのはCerevo アプリケーションエンジニアの水引孝至氏(写真左)、プロダクトマネージャーの加々見翔太氏(写真右)。

何はともあれ、まずは自動変形ギミックを見せてもらいましょう。

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これが……

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こうなります。

このカッコよさは動画じゃないと伝わらないかも。というわけでどうぞ。

このときは「引き金を引くとすぐ変形」という簡易的なモードを見せてもらいましたが、実際の製品では劇中同様に声優・日髙のり子さんによる音声で各種アナウンスが流れ、犯罪係数の計測(後述)にあわせた自動変形も楽しめます。

しかし、変形も音声もすばらしいと思うのですが、デジモノ的に本当に興味深かったのはここから先。開発中のスマホ/タブレット用アプリから真価が見えてきます。

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▲開発中のアプリをAndroidタブレット上で見せてもらいました。

アニメの劇中で“犯罪係数”の測定を行うしくみとしては、

対象者にドミネーターを向けて測定 → 犯罪係数をドミネーターが読み上げるとともに、対象者の情報がユーザーの視界(網膜?)に直接投射される

といったものですが、網膜に直接投射はさすがにムリかも……ということで、『ドミネーターマキシ』の場合の映像は「Wi-Fiでドミネーターと接続したスマホ」側で表示する方式がとられました。

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▲スマホ側のアプリ画面はこんな感じになります。

『ドミネーターマキシ』が銃口を向けると、内蔵カメラが対象者の顔を認識し、即座に犯罪係数を計測&スマホに表示。本当に犯罪者予備軍がこれで判明する!というわけではもちろんないですが、カメラが認識した人の顔ごとにちゃんと異なる数値が出ます。(ちなみに筆者自身が測定してもらったところ、何度試してもオーバー400ぐらいの犯罪係数が出てうろたえました……。)

ちょっと驚いたのが、『ドミネーターマキシ』自体にカメラや音声ギミックが入っているため、実はスマホがなくても本体のみのスタンドアローンで犯罪係数の計測ができるということ。
スマホなしだと犯罪係数の表示画面を見ることはできませんが、ドミネーター本体だけでもサッと遊べるという選択肢はうれしいですね。スマホ連動型トイというと、機能はカメラも含めスマホ側に依存するという製品が結構多いので、これは意外。

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▲試作品には未実装でしたが、スマホなどで採用されているサイズの小型カメラが先端部に搭載される予定。

顔認証を行い犯罪係数を計測した画面は、アプリ上で保存が可能になるとのこと。
数値入りの顔写真はSNSにアップしたり楽しく活用できそうですね。悪用注意?(笑)

アプリにはこのほかにもこだわりの機能が満載で、動く様子をまだお見せできないのが残念ですが、開発中の画面でいくつかご紹介します。

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▲ドミネーターの各種設定。LEDの明るさ、自動変形する際のスピードや、音声に関する設定ができます。音声はボリューム調節のほか、「音をドミネーター(本体)から出すか、アプリ(スマホ)から出すか」のセレクトも可能。屋外などで大きめの音で出したい場合は、スマホ+外部スピーカーなどを用意すると大迫力で楽しめそうですね。

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▲キャラクター選択機能。劇中に登場する監視官・執行官になりきって遊ぶために各キャラの設定が用意されています。人物に応じて『ドミネーターマキシ』の音声などが変わる仕組み。

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▲サウンドテスト機能。声優・日髙のり子さんにより100種類以上録ろおろされたという音声を自由に選んで再生。



そして、気になる開発の最新状況について聞きました。

Q. 開発の進行度はどのぐらい?

A. 順調に推移しており、現在は量産体制の準備段階。ここで新たに見えてきた課題もあり、数字であらわすのは非常に難しいが、50%を超えているのは間違いない。

Q. 価格はどうなりますか?

A. 本製品は、コスプレイヤーの皆さんや、劇中の再現度に非常にこだわるファンの方々の目にもかなうもの、高価でも満足してもらえるものを目指している。目安としては5万円以上、10万円以下になるように調整中。

Q. これは受注生産品? 量販店でも買えますか?

A. 受注生産ではないので、多くの人の手にとってもらえるように販売予定。量販店などでの販売は引き合いがあれば、というところで現状は未定。

Q. 発売日はどのぐらいになりそう?

A. 当初の予定通り、2015年度内(~2016年3月まで)に発売できるように進行中。年明け、早めのタイミングにもあらためてアナウンスしたい。

どうやら水面下でかなり状況は進んでいた……という手ごたえです。この調子なら、続報は意外と近いうちに聞けるのかも?
“限りなく本物”なSFガジェットが発売される超貴重な機会なので、あわてず待ってみることにしましょう。

文/柳 雄大(編集部)

※取材は2015年12月上旬に実施。製品や画面の写真はいずれも開発中のものです。
(C)サイコパス製作委員会

関連サイト

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