カナダ政府、ISSに外壁保守システムを提供へ。スペースデブリ対策にも寄与

宇宙ステーションの「腕」に、新たな「眼」がドッキングするようです。

カナダ宇宙庁は、国際宇宙ステーション(ISS)の特殊目的ロボットアーム(カナダアーム2)を構成するパーツである『デクスター(Dextre)』に装着するべく、新たな高度ビジョンシステムを開発すると発表しました。

この新装備は、老朽化したISSにおけるインフラの点検・保守をサポートするために、3Dレーザー、高精細カメラ、赤外線カメラの組み合わせで構成されるセンサー・システムとされています。およそ電子レンジほどのサイズのシステムながら、これが可動式のアームに装備されることで、ステーション外表面を点検したり、損傷の兆候がないかをくまなく調べられるようになるとのこと。

常に隕石やスペースデブリの激突という脅威にさらされ続けるISSにとって、こうした視覚センサーシステムの存在は非常に有意義なものになると考えられますね。また、ISSを訪問する宇宙船や補給船がドッキングする際の手助けにもなるのだそうですよ。このシステムは1700万ドルでオンタリオ州、オタワのネプテック・デザイングループ社(Neptec Design Group)に発注され、東京オリンピック開催の2020年の打ち上げを目指して開発されるということです。

当初は2016年までの運用予定とされていながらも、カナダを含めアメリカ、日本、ロシアの各国によって少なくとも2024年までは継続運用されることになったISS。最後まで安全に運用するためにも、こうした保守点検の仕組みを更新することは大切ですよね。

 
文/ワタナベダイスケ(編集部)

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