自動運転のリアルな未来を体現する日産のコンセプトモデル【よろしくデジテック】

最近、実現のリアル感がどんどん増している自動運転。自動運転時代の人とクルマの関係がどうなるかを最新のコンセプトモデルから探る!

今回のデジテックモデル

日産
Nissan IDS Concept
コンセプトモデル
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日産が「東京モーターショー2015」に出展したコンセプトカー。『Together We Ride』をコンセプトに人とクルマの新しい関係を提案する。同社が力を入れる自動運転とゼロ・エミッション車の将来を予見させるモデルだ。

自動運転とマニュアル運転2つの顔を持つマシン

風見 自動運転というと先の話だと思っていたのが、最近は2020年に実用化される見通しも示されて、にわかに現実感が高まっています。先日のモーターショーで『ニッサンIDSコンセプト』を拝見した時も、コンセプトカーだけど、すごく現実感があるという印象でした。

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▲漫画『よろしくメカドック』(作:次原隆二)主人公、風見潤。作中ではチューニングショップのメカニック件トライバーとして活躍。

田井 そう思っていただければ光栄ですね。まさに5〜6年先のリアリティを感じてもらいたいと思って作ったモデルですので。

風見 5〜6年後には実現可能な技術的裏付けがあるのですね?

寸田 そうですね。もちろん実用化にはセンサーやコンピュータに何かあった場合のバックアップをどうするのか? といった問題はありますが、センサーなどは実際に公道実験をしている車両と同じものです。

田井 こういうコンセプトカーは、どちらかというとデザイナー主導で未来を提案するモデルが多いのですが、このクルマに関してはデザインについても技術的な裏付けが求められるので、デザイナーとしてはそこが一番苦労しました。技術陣からすぐに突っ込みが入るので(笑)

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▲田井悟氏(左)はデザイン本部チーフデザイナーを経て日産自動車 グローバルデザイン本部 グローバルデザイン戦略部 エグゼクティブ・デザイン・ダイレクターに。東京モーターショーに出展された『TEATRO For DAYZ』『IDx』など多くのコンセプトカーのデザインを手がける。寸田剛司氏(右)は、自動運転のヒューマンマシンインターフェイスの開発リーダー。自動運転の時代にクルマをどのようにドライバーの思い通りに動かすかという部分を担当する。

田井 そう思っていただけるとうれしいですね。外観はどちらかと言うとスポーティな、軽さや“走る楽しさ”を予感させる雰囲気に仕上げています。逆に内装はリゾートをイメージしてリラックスしてもらえる空間を意識しました。その対比が一番の見所かもしれません。

風見 自動運転の時と自分で運転する場合で、コックピットがトランスフォームするのもユニークですね。

田井 いきなり全てが自動運転になるわけではないので、自分で運転したい場面も、しなければならない場面もあるでしょうから。そういう場面も楽しんでもらいたいと思い、コックピットをデザインしました。