“空気を可視化する”空気清浄機能付きファンからダイソンが目指すIoTを垣間見た

使い勝手は良くなったが
(ダイソンだからこそ)基本性能も進化させて欲しかった

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今度のダイソンは空気を見ます! 今回発表されたダイソンの空気清浄機能付きファン『Dyson Pure Cool Link』の最大の特長は、Dyson Link アプリと同期させることで、空気を視覚化することだ。米国のBreezoMeter社とアプリを共同開発し、世界各地数千カ所の空気状況を分析したビッグデータにより、屋外の市町村レベルまで、空気の汚染度を明示。同時に、本体に搭載されている各種センサーにより、温度、湿度はもちろん、話題のPM2.5やAQI(空気質指数)などをリアルタイムで検出、アプリに表示される。

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しかも、空気清浄機能の肝である360°グラスHEPAフィルターの交換時期を示してくれるなど、使い勝手も良い。本体同様、アプリのUIはシンプルで見やすいデザインに仕上がっている。すでに発売中のDyson 360 Eyeロボット掃除機も同じアプリで管理できるなど、テクノロジー企業であるダイソンもIoT時代に本腰を入れたという印象だ。発表会では本国イギリスより来日した、アプリの開発者ヒューゴ・ウィルソン氏は、「屋外の空気と比べて、屋内の空気は約5倍も汚れている。最近の住宅は気密性が高く、その汚れた空気が溜まりやすくなっていて、なおかつ、扉を開けた際などに、肺から血液などに流入し、健康に悪影響を与えるかもしれないPM0.1レベルの超微粒子物質などが流入している可能性も。ダイソンはそういった目に見えない空気を視覚化するために、5名のエンジニアが10カ月掛けて高精度センサーなどを搭載し、このDyson Pure Cool Linkを開発しました」とコメントしていた。

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本体自体には空気の汚れを検知して風量を自動調整するオートモードや、寝室などで寝る時に使う際に、風量4までしか上げることなく、静音性を優先するナイトモードを新搭載。だが、根幹のエアマルチプライアーテクノロジーによる送風性能、360°グラスHEPAフィルター空気清浄機能自体に関しては、残念ながら、昨年3月に発表されたDyson Pure Coolからの目立った進化はなかった。ラインアップで、テーブルファンが新たにフィルターを搭載して登場した以外は。

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初代空気清浄機能付ファンDyson Pure Coolを、同社自身が完成形であると自信を持っていえるのであれば、たしかにそれでもいい。だが、ダイソンユーザーの同社プロダクトに対する期待値は異常なほど高い。どうしたって、これまでにないイノベーティブな“何か”を渇望してしまう。ダイソンが元々革新的なテクノロジー企業であることを考えると、やはりアプリだけはなく、できることなら、かつて羽根のない扇風機Dyson Coolなどで、弱点であると言われた騒音を大幅に低減した「ヘルムホルツ空洞」的な、地味で目に見えないけど、製品の基礎力を高め、ダイソンだからこそ生み出せるような、さらなる進化がひとつでもあったら、さらに良かったのではないだろうか?

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関連サイト

ダイソン公式サイト
ダイソン『Dyson Pure Cool Link』製品紹介ページ

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