ビールに合う! ボリュームたっぷりのハムトースト【まこと(大衆酒場)】

梶原由景の「間違いだらけのアプリde飲食店選び」

食にも精通するクリエイティブディレクター梶原由景が、足で見つけた”間違いない名店”を毎月紹介する。

 
今月の間違いない名店

まこと(大衆酒場)


住所:東京都北区赤羽西4-23-5
電話:03-3907-3253
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日

最近、サンドウィッチが流行っているようだ。

代官山には、日本では馴染みの無いユニークな具の組み合わせで、人気を博している専門店も登場した。「BUY ME STAND」という店名の通り、バインミー(フランスパンで作るベトナムのサンドウィッチ)がオススメのようだが、注目されているのは、本場NY仕込みのレシピで作られるホットサンド。代官山には元々、東京を代表する老舗サンドウィッチ店があるから、いきなり激戦区の様相を呈しているのかもしれない。

そしてファッション、ストリートカルチャーの領域で、この春一番の話題といえば、藤原ヒロシ氏の手掛けた店舗「PARK・ING GINZA」。ソニービルの地下二層で展開されるが、原宿にあったあの伝説のカフェ「カフェ ド ロペ」の復活でも注目を集めた。そこで供されるのが、名店のオリジナルレシピを公式に採用したトーストの数々。

なかでも神田の名店「珈琲専門店 エース」の海苔サンドは、必食の美味しさ。また、ノルウェーから進出してきた築地のサーモン専門店では、2000円のスモークサーモンサンドが人気で、早い時間に完売してしまうそう。東京のあちこちでサンドウィッチが賑やかだ。

僕はサンドウィッチが大好きだ。

しかも、ちゃんとパンを焼いたトーストのサンドウィッチ。ハンバーガーの類を食べることはまずないのだけれど、レトルトの煮込みハンバーグを温め、トーストに挟んだだけのハンバーグサンドをたまに自分で作ったりする。ディジョンのマスタードをちょっと塗って。これがビールに滅法合う。休日のお昼を黄金色に輝かせる。

トースト系サンドウィッチの白眉は、京都の老舗珈琲店「イノダコーヒ」のハムトースト。ハムサンドもメニューにはあるが、そちらは注文しない。パンを焼いていないからだ。表面がカリッとして、中がふっくらとした香り豊かなトーストであることが肝心。イノダは最近、京都駅の新幹線乗り場至
近に出店したので、できればハムトーストをテイクアウトし、車内の友として、ビールのアテにしたい。広島で「むさし」のお弁当を買い、おかずでビールを2缶開け、おにぎりで〆る車中一人宴会の京都版だ。

さて、新幹線に乗らずとも実はビールとハムトーストを楽しむ方法がある。

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赤羽の「まこと」という居酒屋に行けばいい。住宅地の中に突然ある、カウンターのみの大衆酒場。

ハムトーストは卵とマヨネーズも中身に加えられ、ボリュームたっぷりだ。もしやご主人は、僕と同じサンドウィッチを酒の肴として捉える同好の士なのではないか。ホッピーやレモンサワーにもかれるが、やはり断然ビールが合う。サンドウィッチ界の雄・チキンカツサンドもいつかトライしたい。

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決して綺麗でも気の利いた店でも無いが、ナポリタンがメニューにあることからも、酒飲みの心の琴線に触れる良店であることは明らか。ちなみに、ナポリタンをアテにできる名店が荒木町にもあるのだが、そちらはまた別の機会に……。

●ちなみに編集担当がアプリで調べてみた…

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口コミの評価は軒並み3点台後半、なかには4点をつけている人もいるのに、なぜか総合評価は3.16点とやや低め。実際のレビューでもハムトーストへの賞賛の声が多く書かれており、梶原さん同様、それ目当てに店を楽しんでいるという人も多そうだ。ナポリタンだって、かなり美味しそうなのに……。なぜだ、食べログ?

 
文/梶原由景
幅広い業界にクライアントを持つクリエイティブ・コンサルティングファームLOWERCASE
代表。Webマガジン『honeyee.com』、デジタルメディア『Ring of Colour』などでオリジナルな情報を発信中。

関連サイト

まこと – 赤羽/居酒屋 [食べログ]