「データを墓場まで持っていく覚悟」はあるか!? 〜iPhoneロック裁判に思う〜

古田雄介のデジタルタナトス

利用者没後のインターネットの動きや、社会におけるデジタル遺品の扱われ方などを追っている筆者が、「ネット上で命は永遠に彷徨う だから、意識せよ!」と啓蒙する新連載。第1回は、FBIとアップルが法廷で争った「iPhoneロック解除騒動」から、スマホ内のデータを墓場まで持っていく覚悟について考える。

故人のスマホはパンドラの箱か

自分が死んだ後のデジタル機器の後始末。この面倒くさくて、考えたくない問題と向き合わなければならなくなった時、「頼むから触らないでほしい」「あのファイルだけは家族に見せられない」という思いがわいたとしても、それは至極当然のことただと思う。パーソナルな道具はパーソナルな環境が約束されているからこそ、安心して使えるところがある。他人に見られたくないものが保 存できないような信頼関係では、とても愛用することなどてできない。

しかし一方で、死後も家族を困らせる何かが保存されている場合、家族はあなたの切実な思いをはるかに上回る決心を持って端末の中身を探りにくるだろう。