10万円でおじゃる。工芸家電『創風機 Q』越前漆モデルが予約好調らしい

高級扇風機市場は、毎年、梅雨時のジメっとした暑さが感じられる頃、いきなり盛り上がり始めるものだ。だが、今年はなぜかその前からパンチのある1台が話題を振りまく。

力強い直線方向の風で空気を循環させ、かつ1/fゆらぎの自然で快適な風で涼感を得られる創風機『Q』。その限定版「越前漆モデル」は限定100台のみ受注生産されることで話題だ。

10万円という価格も納得の工芸品仕上げ

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価格は高級扇風機市場の相場を遥かに超える10万円! その理由は“越前漆モデル”が“ザ・ジャパンメイド”な工芸品だから。漆塗りの家電というのは、別にこれが初めてというわけではないが、その製造工程が他とは比較にならないほどハンパない。外観は約1500年の歴史を持つ越前漆塗り。深みのある質感と光沢感を持つ漆黒感、内側から放たれる金色の美しさは、ほとんど高級な仏壇と変わらないほど妖艶だ。

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その製造工程を除いてみると、高級感漂うオーラの理由がひと目でわかる。耐久消費財である家電とは思えないほどの手のかけよう。すべては越前鯖江市にて、職人たちの手による加工で、漆塗料の調合からパーツひとつひとつまで手塗りによる塗装、さらに乾燥工程を経て、今度は美しさを決定づける艶磨きと、注文を受けてからすべての工程を約2カ月掛けて完成させるという。

もちろんメカニズムも秀逸!

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実はこの「創風機 Q」は仕組み自体にもかなりパンチがある。昨年初代モデルが登場した際に、同製品開発担当吉田哲也氏に話を聞いたところ、「内部のDCモーターの回転により、背面から空気を吸い込み、内側の流路を通って、前方の吹出口から噴出気流を発生します。前方の気圧が高まることで、本体周辺の気圧は必然的に下がり、その気圧差から周囲の空気が本体内側へと誘引。一旦、内側の空間に集められた空気が一気に押し出されることで、増幅された『ターボ気流』として直進的な風が生み出されます」とのこと。もう、技術解説が学校の物理の授業のようだ。

これほどすごい「創風機 Q」ではあるが、さすがに10万円という価格。いくら限定100台とはいえ、そんなに売れないだろうと思っていたら、発表から1カ月の5月9日現在ですでに半分の50台は注文が入ってしまっているということ。「欲しい!」と思った人は迷っている暇はないぞ!

 
文/滝田勝紀

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