伊藤嘉明、アップルを語る「ジョブズがはっちゃけられたのは、クックがいたから」

全10回シリーズ「アップルは本当に『終わった』のか?」 (第1回)

「アップルはもうイノベーションは巻きこせない!」 「ジョブズが亡くなり、アップルは終わってしまった…」 そんな評論記事や声高に叫ぶ人たちをネット上で数多く見かける。はたして、本当にアップルは『終わった』のか? その答えを、日本を代表する10人の賢者に訊く。第1回は、前アクアCEOの経営者・伊藤嘉明氏に「アップルが持つユニークな文化」について語ってもらおう。

アクアCEO時代はアップルを仮想コンペティターにしていた

自動車業界、飲料業界、IT業界、スポーツアパレル業界、エンタテインメント業界、そしてシロモノ家電業界と、毎回あえて未知の業界に飛び込み、「最強のよそ者」として”結果”を出し続けてきた経営者・伊藤嘉明氏。ソニー・ピクチャーズエンタテインメント在席時、現場のプロが「よくて35万枚」と見積もったマイケル・ジャクソン最期のツアーフィルム盤『THIS IS IT』を、スポーツ用品店など新たなチャネルを開拓することで、200万枚を超える大ヒットへと導いた”常識破り”のエピソードは、今でも業界の語りぐさだ。