メルセデス・ベンツの自動運転・編【スマホ時代クルマメーカーの逆襲(6)】

“クルマのiPhone化”と呼ぶべき新技術の導入は多くのメーカーで同時に進行中! 自動運転やその技術を使った取り組み、UIの革新などガラケーがスマホに変わった時のようなクルマの変革が進んでいる。最終回は先進技術に積極的に取り組むメルセデス・ベンツ編。

 
Mercedes-Benz

先進の自動運転技術を積み上げる老舗メーカー

高度な安全性を市販車に与えることで知られるメルセデス・ベンツは、早くから自動運転の実証実験にも取り組んでいるメーカーでもある。現在、ドイツにて発表されている最新モデルである「Eクラス」には、テスラの『モデルS』と同等の「レベル2」と呼ばれる自動運転機能が搭載されており、リモート操作での駐車も可能。現在、最も進んだ自動運転技術を有しているメーカーの1つといえるだろう。

高いレベルの自動運転技術を実証
Mercedes-Benz S500 Inteligent Drive TecDay Autonomous Mobility Sunnyvale 2014
 
2013年には自動運転の実験車両を使い、信号や交差点も含み、歩行者や自転車、路面電車などが行き交う一般道で約100kmの長距離移動に成功するなど、早くから自動運転に取り組む。その後も欧州など各地で自動運転の実証実験を続けている。実験車両に搭載されているセンサーなどは、同社の市販車に使われているものと同等のもので、実験のノウハウが市販車にフィードバックされる日も近い!?

Mercedes-Benz hat beim autonomen Fahren die Nase vorn: EU-Verkehrsminister-Konferenz: die neue E-Klasse zeigt den Weg zum autonomen Fahren
 
自動運転の実験車両に搭載されているセンサーなどのパーツは、市販車に採用されているものとほぼ同じものが使われている。

 

部分自動運転も可能な「Sクラス」のインテリジェントドライブ
Archivnummer: D215994
 
車体のセンサーやカメラを使って、自動ブレーキや車線維持などを行なう安全技術をメルセデスでは「インテリジェントドライブ」と呼ぶ。上位の「Sクラス」に搭載されているミリ波レーダーは、上記の自動運転車両に搭載されていたものと同等で、より正確に周囲をセンシング。前方だけでなく、後方や側方もカバーしており、ミラーの死角から近付く車両も捕捉する。

 

次期Eクラスに実装!? リモートパーキング機能
car6-4
次期型「Eクラス」に実装されると見られる「リモートパーキング」の機能も動画サイトを通じて公開されている。クルマから降り、スマホのアプリを操作すると、無人のクルマがハンドルを切って車庫に入る。出庫の操作も同じようにスマホから可能だ。

 

文/増谷茂樹

※『デジモノステーション』2016年8月号より抜粋