業界最小のコンパクトさ! 東芝・石窯ドーム編【スチームオーブンレンジ徹底レビュー2】

「食欲の秋」に向け、家電メーカー各社からスチームオーブンレンジの最新モデルが出そろった。過熱水蒸気を利用した「健康調理」、上下2段同時調理による「時短調理」、熱風循環機能を利用した「ノンフライ調理」など、さまざまな機能や特徴を各社が打ち出して売りにしてきた。しかし最近は「あたため機能」や「解凍機能」などの基本機能に立ち戻った感がある。この特集では、各社の最上位モデルの基本性能にスポットを当て、徹底的に比較してみることにした。第2回は東芝の『石窯ドーム ER-PD7000』を徹底レビュー!

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東芝
石窯ドーム ER-PD7000
実勢価格:18万1440円

総庫内容量30Lのプレミアムクラスながら、奥行き寸法が業界最小の39.9cm(ハンドル含めても44.2cm)を実現したコンパクトさが魅力のモデル。レンジ調理時には庫内の中央部分を固定して連続的に検知する「センター赤外線センサー」と、8つ目赤外線センサーをスイングさせて庫内の1024箇所を細かく検知する「1024ポイント赤外線センサー」の2つを組み合わせた「高精度ダブル赤外線センサー」を新たに搭載した。オーブン調理時の熱風循環を促進する「石窯ドーム構造」も見直した。オーブンの最高温度350℃は業界最高。

総庫内容量:30L
外形寸法:W498×D399×H396mm
電子レンジ自動出力:1000W
オーブン最高温度:
350℃(最高5分、切り替わり温度230℃)
自動メニュー数:467

 

徹底レビュー 01 自動あたため機能

【ごはんパック】
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ふたを取り外したごはんパックを庫内中心部に設置し、「あたためスタート」ボタンで調理開始。ご飯の温度は約28.3℃と、ほぼ室温状態だった。調理時間は1分32秒と他モデルに比べて若干長め。調理開始後1分弱で残り時間のカウントダウンがスタートしたため、おかずの準備などがしやすい。

【牛乳】
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ごはんパックと同様に、200mlの牛乳を入れたマグカップを庫内中心部に置き、「あたためスタート」ボタンで調理を開始スタート時の温度は約9℃だった。調理時間は2分22秒。水面がセンサーから見えないためなのか、1分40秒ぐらいまで残り時間が表示されなかった。上部は約96℃とかなり熱くなり、マグカップも熱々だった。
 

徹底レビュー 02 オーブン予熱速度
 
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最高温度350℃を誇ることもあってか、予熱時間は4分42秒と4機種中最も短かった。予熱中はプログレスバーが表示されてわかりやすいものの、逆に残り時間はギリギリまで表示されなかったのが気になった。
 

徹底レビュー 03 自動解凍機能
 
【豚ひき肉】
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バラの冷凍豚ひき肉100gを小皿に入れて「スチーム全解凍」メニューでスタート。しばらくプログレスバーが表示された後に残り時間が表示される。
 
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調理時間は3分17秒。写真では分かりにくいが、できは最もよかった。上の方はつまめばつぶれるぐらいで、下の方は少し硬いぐらい。生煮えもなく、全体的にきれいに仕上がった。

【まぐろサク】
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まぐろサク約93.5gを皿に入れて「さしみ・半解凍」メニューを開始したが、なぜかすぐに終了。そのため「スチーム全解凍」メニューでスタートした。

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調理時間は2分22秒。豚ひき肉と同様、4機種中ベストな仕上がり。若干硬めだったが、無理に切れば切れるぐらいの硬さまでうまく解凍してくれた。生煮えの場所はなかった。
 

徹底レビュー 04 手入れのしやすさ

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底面はフラットで、ドーム状の天井も拭きやすい。側面はねじなどがあって汚れがこびりつきそうだが、全体的には問題なく掃除できる。
 
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水タンクが前面下部に搭載され、引き出すタイプで、出し入れもしやすく、タンクをある程度傾けても水がこぼれることはなかった。
 

ここがオリジナル

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最高350℃のオーブン機能が最大の売り。熱風が循環しやすいドーム構造がさらに進化し、ファンも大型化してさらに性能が向上した。

IT・家電ジャーナリスト/安蔵 靖志の評価
 

ダブル赤外線センサーがしっかりと稼働!
オーブンのパワーも魅力

牛乳のあたためは他モデルに比べて時間がかかってしまったことと、熱すぎたことがマイナスポイントだった。ごはんのあたためも時間が若干長めだった。気になったのは「さしみ・半解凍」メニューだ。冷凍庫から出したばかりの豚ひき肉も、カッチコチのまぐろサクも、スタートから約2秒(ほぼ一瞬)で終了してしまい、テストにならなかった。とはいえ、「スチーム全解凍」の結果は他機種と比べても段違いに良く、解凍性能の良さがちょっとしたマイナスポイントをすべてかき消す感があった。水タンクもこぼれず、安心して引き出せた。
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IT・家電ジャーナリスト 安蔵靖志
家電製品総合アドバイザー、AllAbout 家電ガイド。KBCラジオ「キャイ〜ンの家電ソムリエ」にも出演中。

 
文/安蔵 靖志

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※『デジモノステーション』2016年9月号より抜粋