布製ボディで着せ替えもできる新しい乗りモノ『rimOnO(リモノ)』

iPhoneのような乗りモノってどんなクルマだろう? テスラのようなマシンもその1つの形だが、全く違うアプローチで作られているのが『rimOnO(リモノ)』。小さくてスロー。誰もが気軽に乗れる、人に近い乗りモノの新しいカタチだ。

 

小さくてスローな乗りモノが大きな注目を集める理由

小さなボディにキュートなデザイン。クルマに興味のない人でも思わず振り向いてしまうような存在が、先日発表されたばかりの『rimOnO(リモノ)』という乗りモノだ。企画したのは「クルマ嫌い」を自認する経済産業省出身の社長・伊藤慎介氏。まだ、製品化もされていない、この小さなクルマだが、いま大きな注目を集め始めている。

rimOnO(リモノ)

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▲ コンパクトな布製ボディに、最小限のモーターを搭載し、ゆっくり走る「超小型モビリティ」と呼ばれる新しい乗りモノ。名前の由来は「のりもの」から「No」をなくしたもの。目標価格は40万円前後。

最高速度は時速45kmとスローで、多くの人や荷物を運べるわけでもない。しかし、狭い街中や、高齢者の多い地区などでは、むしろ小さくて遅いことのほうがピッタリ来る場合もある。外装は布製で、パネルにはクッションのような柔らかい素材を採用しているので、人にやさしく、屋内やオープンカフェの近くなどに乗り付けても、周囲を威圧することもない。基本的には他の電気自動車同様、静かなのはもちろんだが、走行中にはアクセル開度に合わせて音楽が流れるユニークな仕掛けも搭載する。

こんなクルマが沢山走るようになれば街は変わるし、人と乗りモノとの関係も変わる。そんな確信があるからこそ、『rimOnO』は多くの人の注目を集めているのだ。

かわいいボディに詰め込まれた新発想の数々

その小ささとデザインに目が行きがちだが、細かい部分をチェックすると、実に多くの革新的な仕掛けがあることがわかる。既存のクルマの発想にとらわれない、自由なコンセプトが生み出した新しさだ。

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小さなボディに大人2人が縦に並んで乗るスタイル。後席には子供2人を乗せることも可能で、雨の日の子供の送迎にも活躍してくれそう。

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ドライバーズシートは回転することで、高齢者などでも乗り降りしやすいように配慮。ちっちゃいけれど、気が効くヤツなんです。

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クルマのフロントは、よく顔に例えられるが、ここまで顔になっているのは珍しい。キャラクターっぽい特徴ある顔は一発で覚えられる。

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ステッチが目を引くボディ表面はなんと布製。そして触ってみると、ぬいぐるみのように柔らかい。万一、歩行者とぶつかってもクッションとして機能させる
ための配慮だ。防水性・耐候性のある生地を使用しているので、もちろん雨の日でも心配ない。

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ボンネットだけでなく、ドアやフェンダーなどの外側も取り外して着せ替えが可能。気分に合わせてイメージを変えられる。

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通常のクルマのような円形ではなく、バイクや自転車のようなハンドルを採用。アクセルやブレーキの操作もバイクと同様でペダルはない。

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市販時のバッテリーなどの仕様はまだ決まっていないが、脱着可能な交換式を採用する予定。バッテリー交換用のステーションも整備し、長距離移動にはバッテリー交換で対応したい考えだ。

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ホイールの内側に仕込まれるインホイール式のモーターを採用。スペースを最大化するための工夫で、出力は2つで5kWを予定。走行音をアクセル開度に合わせて、テンポが早まる音楽に変える設定もあり。