石渡社長に直撃!「東芝の白物家電って、これからどうなるの?」

数々の歴史的な家電製品を生み出してきた東芝。しかし、いま同社には大きな変化が生まれている。この先、東芝の白物家電はどうなっていくのか? 社長の石渡敏郎さんに直撃インタビューを敢行した。

 

— 東芝の家電事業に大きな変化が訪れました。まずは今の状況を素直に教えてもらえますでしょうか。

石渡社長 当社は2014年からテレビなどの映像事業と白物家電事業の2つを事業の柱として参りましたが、映像事業は、6月30日をもって新会社東芝映像ソリューション株式会社として東芝グループの中で新しいスタートを切りました。そして、東芝ライフスタイル株式会社は、世界家電市場シェア2位の家電メーカーである中国の美的集団から80.1%の出資を受け、白物家電を事業の柱として、新たな一歩を踏み出しました。

— 東芝は発電所など大きな事業も行う会社ですが、一般消費者にとっては家電メーカーです。市場では不安を感じている消費者も多いようです。この先、どのように変化していくのでしょうか。

石渡社長 新生東芝ライフスタイル株式会社、および傘下の会社は社名も変わりません。東芝ブランドの製品作りはもちろん、長年培ってきた品質、技術、アフターサービスはそのままに、お客様の利便性を第一に考えてものづくりをしていきます。

また、美的集団の企業規模は、我々がこれから世界市場で戦っていく上で、これまでにはない競争力を東芝ブランド商品にもたらしてくれると期待しています。経営は従来同様、東芝ライフスタイル株式会社として独立採算で行ってまいります。

— 今、お客様にお勧めしたい製品なんてありますか?

石渡社長 そうですね。例えば、約1ヶ月ゴミ捨て不要のスマートロボットクリーナー、スリムな奥行きで設置性を高めたオーブンレンジ、「振動吸収クッション」により振動による脱水のやり直しが無く表示通りに「洗濯」時間が終了するドラム式洗濯乾燥機、肉・魚などの鮮度とおいしさを長持ちさせる冷蔵庫、高い空気清浄機能のルームエアコンなどがあります。

ほかにも、振動により生地への吸付きを抑えながらハウスダストの吸引力を高めた電動ふとんブラシを標準装備したサイクロン式クリーナーと紙パック式クリーナー、奥行き45cmのレンジ台に納まる高機能オーブンレンジ、羽釜の形にならった内釜でかまど炊きのおいしさを引き出す真空IH炊飯器などもあります。現在の日本市場は買い換えが中心です。だからこそ、同じサイズでも容量が大きくなり、さらに高機能になるような付加価値の高いモノづくりをしなければなりません。

これまで以上に、お客様の使い勝手を重視した開発を進めて、お客様に愛される商品を提供し続けてまいります。引き続き、東芝ブランド商品をご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。

東芝ライフスタイル
取締役社長

石渡 敏郎さん
1978年 東京芝浦電気(現東芝)入社。2010年、前身となる東芝ホームアプライアンスより現職に就任。

 
文/コヤマタカヒロ 撮影/大久保 惠造

※『デジモノステーション』2016年9月号より抜粋