ここは携帯電話屋…なのか!? シンガポールの赤線地区「ゲイラン」【山根康宏のケータイ西遊記: 第5回】

ケータイ西遊記 -第5回- シンガポール/ゲイラン編

携帯電話研究家・山根康宏が、世界各地でお宝ケータイに出会うまでの七転八倒デジタル放浪記。

怪しさもあるシンガポールだが、スマホ市場は今ひとつ

「道路にゴミ一つ落ちていない、東洋の美しい都市」。そんなイメージを胸に、初めてシンガポールを訪れたのは、2000年代初頭だった。

香港に住んでいる自分には、喧噪溢れる騒がしい香港と比べ、ゴミの無いシンガポールはさぞかし文化的に進んだ街だと思っていた。ところが実際に訪れてみると、高層ビルや超高級ホテルが目立つものの、一歩奥へ進めばホーカーズと呼ばれる大型屋台街があり、東南アジアのローカル食を安い値段で楽しめた。あるいはインド人街へ行けば24時間営業の大型ショッピングモールがあり、安価な輸入雑貨から高価な金の装飾品まで、ありとあらゆるものが売られていた。実はシンガポールも他のアジアと同様に、美しさだけではなく、怪しさも秘めた楽しい都市だったのである。