意外とワイルド!? BMWバイクの知られざる魅力を再発見【超絶スタント動画あり】

“大人のツアラー”的なイメージのあるBMWのバイクですが、それだけじゃないんです。

そもそも「BMWがバイクも作ってるなんて知らなかった!」という人も少なくないかもしれませんが、知ってたという人でも持ってるイメージは「大人しいツーリングバイク」という印象ではないでしょうか? でも、実はBMWのバイクはツーリング車からレース向けのスポーツ車まで幅広いラインナップを展開しているのです。そして、なかには上の写真のような壮絶な走りができちゃうモデルだってあるんですよ。(注:写真はクローズドコースでのプロライダーによるパフォーマンスです)

そんなBMWの二輪車ラインナップを試乗できる機会があったので、その守備範囲の広さの一部を体験してきました。そして、そこで目撃してしまったのが冒頭の写真のシーンというわけ。BMWの『F800R』というモデルをベースにアクションライド向けのカスタムが施されたマシンですが、まさかこんな芸当ができるとは……。

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ウイリーしながら両手を離して(!)グルグル回ったりとか。

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2人乗りでも両手離し。良い子は絶対に真似しちゃダメです。

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女性を前に乗せた状態でもウイリー。

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パワーをかけてリアタイヤを空転させながらグルグル。こんな風に思い通りにバイクを操れたら楽しいんだろうな……。

BMWのイメージ通り。ジェントルな走りの『R 1200 GS ADVENTURE』

そんなスタントじみた超絶な走りはできませんが、ここからは自分でも何台か乗らせてもらった印象をお伝えしていきましょう。まずは「BMWといえばコレだろう!」というイメージ通りの1台『R 1200 GS ADVENTURE』から。

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BMW
R 1200 GS ADVENTURE
価格:249万2000円(写真はオプション装着車)

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横に大きく張り出した水平対向型(ボクサー)2気筒エンジンが特徴。馬力は125PSで、ボタン1つでエンジンの性格やトラクションのかかり方を最適化し、あらゆる道に対応できる「ライディングモードPro」を搭載しています。

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大きめのスクリーンは体にあたる風を効果的に防いでくれるので、どこまでも走って行けそうな乗り心地。

始めは車体の大きさにビビっておっかなびっくり走り出したのですが、一度動き出すとこれがビックリするくらい乗りやすい。エンジンパワーは十分あるものの、パワーの出方が唐突じゃないのでギクシャクしないし、アクセルを開ければ余裕のトルクで加速してくれる。足回りのセッティングもストレスになる部分がないのでクルマに乗ってるかのように快適でジェントル。走りもBMWのイメージ通りで、大陸横断などの長距離ツーリングに使われる理由がよくわかりました。

やんちゃな走りのモデルもあるんです! 『S 1000 R』

最初の1台があまりにもイメージ通りだったので、それを覆したくて次に選んだのは『S 1000 R』というモデル。こちらは多くの国産車スポーツモデルと同じ並列4気筒の1000ccエンジンを搭載し、“ストリートファイター”と呼ばれるジャンルに属するちょっとやんちゃなイメージのデザインです。

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BMW
S 1000 R
価格:169万9000円(写真はオプション装着車)

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左右異形のライトが過激なイメージをかき立てます。ハンドルの上に見えるのは純正ナビゲーションを装着するためのホルダ。

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4気筒エンジンと組み合わせたアクラポビッチ製のマフラーからは、気分を盛り上げる音が鳴り響く!

外観のイメージに違わず、走りも過激なフィーリング。またがったポジションはアップライトで街中などでも乗りやすそうに感じますが、156PSを発揮するエンジンはどの回転域からも強大なトルクを発生して軽量な車体を加速させます。パワーウェイトレシオはわずか1.29kg/PS! とはいえ、こちらもライディングモードを切り替えられるので、レインモードなどを選べば街中でも乗りやすい特性に変化させられます。

世界のサーキットを席巻したマシン『S 1000 RR』

続いて試したのは、同じ4気筒でもサーキットが似合う『S 1000 RR』というマシン。2009年に初期型が発表され、世界中のレースで素晴らしい結果を残し、それまでのBMWのイメージを覆したモデルです。2015年にはモデルチェンジし、パワーと電子制御による扱いやすさがさらに向上しました。

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BMW
S 1000 RR
価格:218万円(写真はオプション装着車)

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199PSというハイパワーをきっちりと受け止めるブレンボ製のダブルディスクブレーキ。制動力が高いのはもちろん、コントロール性の高さにも驚きました。

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アナログのタコメーターとデジタル表示を組み合わせたコックピット。電子制御サスやトラクションコントロールの切り替えも表示を見ながら手元のスイッチで可能です。

200馬力近い出力のエンジンは過激そうなイメージですが、意外と低速でも乗りやすい(前傾姿勢はかなりキツいですが)。ただ、アクセルをちょっと開ければ、たちまち異世界に連れて行かれそうな加速を味わえます。コーナーリングはピタッと安定していて路面に吸い付く感じ。たしかに、公道よりサーキットで実力を発揮しそうな乗り味でした。
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ボクサーエンジンのフィーリングが絶品な『R NINE T』

最後に乗ったのはBMW伝統の空油冷ボクサーツインエンジンを搭載した『R NINE T』というモデル。今年で創立100周年を迎えたBMWの歴史を感じさせるデザインに、最新の足回りなどを組み合わせた最近流行の“ネオレトロ”と呼ばれる流れに属するモデルです。

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BMW
R NINE T
価格:192万5000円(写真はオプション装着車)

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特徴的な水平対向の2気筒エンジンはトルク感もあってアクセルを開けるのが楽しい! 最高出力は110PSと十分ですが、過激ではないセッティングで乗りやすい。

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リアサスペンションは「パラレバー」と呼ばれるBMW独自の片持ち式。スポークタイプのホイールもレトロな感じです。

今回、乗ったモデルの中で一番楽しかったのがこのマシン。1200ccの2気筒エンジンは過激すぎない特性ながらも、大きめのシリンダーの中で爆発が起きているのが明確に感じられるようなトルク感で、ゆっくりトコトコ走っていても面白い。それでいて、アクセルを開ければ後続車を引き離せる加速力を持っています。サスペンションなどは最新のスペックですが、固すぎないセッティングなので低速でも軽々と寝かすことができて、これまた楽しい。試乗時間が終わりに近付いても、そのまま乗って行ってしまいたい衝動に駆られました(笑)。

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田舎道を流して走っているだけで気持ちいいし、飛ばそうと思えばしっかり応えてくれる走行性能も持っています。

BMWの幅広いラインナップの中ではごく一部ですが、ツーリングモデルからレース向けのモデル、それに歴史を感じるレトロな雰囲気のマシンまでジャンルの違うモデルに乗ることができました。走ってみて感じたのは、それぞれに違った個性を持っていて、それが際立っていたこと。同じブレンボ社のブレーキを搭載していても、モデルの性格によって効き方1つとっても明確に違い、用途に合わせた個性を持たされていることが伝わってきました。ジェントルな乗り味からやんちゃな走りまで、幅広くカバーするBMWの懐の広さを感じた試乗でした。やはり、100年もの歴史を持つメーカーは違いますね。

最後に、冒頭で紹介したライディングパフォーマンスのスタント動画を貼っておきます。動いているのを見ると、鳥肌モノですよ!

文・撮影/増谷茂樹

関連サイト

BMW Motorrad Japan

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