「Touch Bar」付きを買うべきか。現行Macはどれが買いなのかを真剣に検討してみる

今、買うならどのMacなのか?

先日発表された新型『MacBook Pro』。従来キーボードのファンクションキーがあった部分にマルチタッチ対応の液晶「Touch Bar」が搭載されているのが大きな特徴となるモデルです。『MacBook Pro』ユーザーからしてみれば、当然のように気になりますし、買い換えの検討もするでしょう。

使っているソフトウエアに応じてショートカットやナビゲーションボタンなどを自動で変更してくれる「Touch Bar」。最初に見たときは、“やっぱりアップルはすごいわー”“革新的だわー”“かっこいいなー”とか思いましたけど、冷静になって考えてみると“「Touch Bar」なくてもよくない?”と考え始めてしまいました。

一番の理由は価格。例えば、『MacBook Pro13 インチ Touch Bar搭載モデル』だと、下位のモデルでも17万8800円(税別)〜です。ちなみに「Touch Bar」なしの新型『MacBook 13インチモデル』は14万8800円(税別)。もちろん細かいスペックは異なりますが、“「Touch ID」と「Touch Bar」で3万円かよ!”と思ってしまったわけですな。

そして、新型『MacBook Pro』でもう1つ気になるのが入出力インターフェイス。USB Type-C形状のThunderbolt 3ポートのみとなる点です。4基あるので拡張性はまずまず高いと言えそうですが、何を接続するにも変換アダプタが必要となるのはいただけないです。また、SDカードスロットがなくなってしまったのも個人的にはデメリット。持ち運んで使うことを想定すると、取材時などにカメラで撮影した画像を取り込むのにカードリーダーが必要となるうえ、変換アダプタも持ち歩かなければならなくなるからです。アップルの構想的には今後、あらゆる周辺機器がUSB Type-Cポートになるのかもしれませんが、それにはまだ時間が掛かるでしょう。

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▲『MacBook Pro13 インチ Touch Bar搭載モデル』の左右側面。見た目的にはスッキリしている。

そんなわけで、今買うならどのMacが正解なのか、真剣に考えてみることにしました。まずは現行モデルのスペックをチェックしてみましょう。アップルストアではCTO(Custom To Order)が可能ですが、それはさておき、ノート型とデスクトップ型の標準モデルを全部をまとめてみたのが下の表になります。

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※画像クリックで拡大表示します。薄緑がノート型、オレンジ色がデスクトップ型。

PCを選ぶときに重視する部分は人それぞれかと思いますが、筆者はスペック至上主義者なので、性能が最重要項目。また、最近発売されたMacの場合、購入後にメモリを増設したり、ストレージを換装したりすることができない機種が多いため、より慎重に選択する必要があります。CTOで買えば良いでしょ、という声も聞こえてきますが、そこそこ大きなお買い物なので、量販店のポイントも馬鹿になりません。そのため、所謂“吊るしモデル”の中から選びたくなるのです。

スペックを細かくチェックしつつ検討してみる

と言うわけで、順番にスペックを見ていきます。まずは[プロセッサ詳細]の項目。最後に付けているのはプロセッサのコードネームで、Ivy Bridge←第3世代Coreプロセッサ、Haswell←第4世代Coreプロセッサ、Broadwel←第5世代Coreプロセッサ、Skylake←第6世代Coreプロセッサとなります。ちなみに、最新はKaby Lake←第7世代Coreプロセッサ。各世代ごとのプロセッサの詳細については省略しますが、基本的には同じ動作クロックであれば世代が進むほど高性能or省電力ということになります。

こうやって見てみると、デスクトップ型は旧世代プロセッサ採用の製品が多く、新モデルが発表されるまでのサイクルが長いことがわかりますね。

さて、現行MacのラインナップにはKaby Lakeプロセッサ搭載機がまだないので、Skylakeプロセッサ搭載機を選びたくなるのがスペック信者。実際にはSkylakeとBroadwellで劇的な性能差がないとしてもだ! と言うわけでSkylakeのプロセッサ搭載機は以下のとおり。

・MacBook(1・2)
・MacBook Pro 13インチモデル(5)
・MacBook Pro 13インチ Touch Bar搭載モデル(6・7)
・MacBook Pro 15インチ Touch Bar搭載モデル(9・10)
・27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル(15・16・17)

全モデル通じて、購入後にプロセッサの換装は現実的ではないため、かなり重要な項目ですね。

続いてチェックするのは[メモリ]の項目。最低8GBは欲しいところです。筆者はAdobe系のソフトをよく使うので、できれば16GBあってほしい。標準で16GBのメモリを搭載しているモデルは以下のとおりです。

・MacBook Pro 15インチ Touch Bar搭載モデル(9・10)
・MacBook Pro 15インチモデル(2015)(11)
・Mac Pro 6コア(19)

標準で16GBとなると選択肢は狭まりますが、8GBであればMac miniの最下位モデル以外はクリアしていますし、27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル(15・16・17)Mac Pro(18・19)ならば、購入後に自分でメモリを増設することも可能です。

[ストレージ]も忘れずにチェックしておきたい項目です。容量については外付けHDDなどで何とかなるので、個人的には容量よりも速度重視。システムが遅いとイライラするし。と言うことで、速度だけで言うと、PCIe SSD>HDD(Fusion Drive)>HDD(7200rpm)>HDD(5400rpm)の順になります。購入後に自分で換装できるのがMac Proのみなので、最低でもHDD(7200rpm)以上は欲しいとすると、選ばれるのは以下のモデル。

・ノート型全モデル(1〜11)
・27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル(15・16・17)
・Mac Pro(18・19)
・Mac mini(22)

これまでとは逆に、個人的にはあまり重視していない項目が[グラフィックス]。グラフィックスの性能が高ければ、3D描画性能の向上や再生支援機能によるスムーズな動画再生、Photoshopなど一部ソフトでの高速化、といったことが期待できますがiGPU(integrated、統合型グラフィックス)であればそこまで性能差があるわけでもないですし、Macではゲームもしないので。グラフィックを重視したい人は、MacBook Pro 15インチ Touch Bar搭載モデル(9・10)27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル(15・16・17)Mac Pro(18・19)など、dGPU(discrete GPU、単体グラフィックス)搭載モデルを選ぶと良いでしょう。

[グラフィックス]と同様そこまでこだわりがないのが[ディスプレイ]の項目。でかくて高解像度なモデルが良いに決まっています。使い方によると思いますが、据え置いて使うならば、全モデルにおいて外部ディスプレイに繋ぐことができるため、好みで選べばいいと思います。Retinaだと当然綺麗に見えるので、持ち運んで使うならMacBook Air以外でしょうか。

[インターフェイス][SDカードスロット]については完全に使い方次第となる項目です。冒頭で新型『MacBook Pro』の[インターフェイス]がThunderbolt 3のみなのが気になると言いましたが、これはあくまで持ち運んで使う場合の話。据え置いて使うのであればThunderbolt 3は最新規格ですし、USB 3.1も兼ねているので、転送速度や接続できる周辺機器類に不満はないでしょう。変換アダプタが必要になる点も持ち運ばなければ特に気にならないはずです。……とは言っても通常のUSB 3.0ポートがあるほうが便利だと思いますけど。

その他の項目については好みで選べば問題ないでしょう。

で、おすすめはどれ?

そんなわけで、スペックを中心に現行Macのラインナップを見てきました。もちろん予算も大事な要素なので、最終的にはお財布と相談ですが、現行のラインナップの中から個人的に購入するなら27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル(15)でしょうか。ストレージが1TB HDD(7200rpm)と少し妥協していますが、それ以外のスペックは高め。それでいて価格が17万8800円(税別)とコストパフォーマンスが良く、購入後にメモリを増設できるのもポイントです。

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ただ、『27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル』だと持ち歩けないわけで……。持ち歩くことを考慮するとインターフェイスが充実していて、コストパフォーマンスがよさ気なMacBook Pro 13インチモデル(2015)かなあ。

こんな感じで新型『MacBook Pro』の発表時からずっと悩んでいるのですが、結局決めきれない……。もうしばらく悩んでみます。

文/こばやしなおき(編集部)

関連サイト

アップル公式サイト

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