超音速旅客機がよみがえる!? マッハ2.2で飛ぶデモ機『XB-1』誕生か

コンコルド退役から十数年。超音速旅客機が復活するかもしれません!

大手の航空機メーカーではないところから、エキサイティングな新しい飛行機の話題が飛び込んできました。航空機スタートアップ企業「ブーム・テクノロジー(Boom Technology)」は、超音速デモンストレーター機『XB-1 ベイビー・ブーム(XB-1 Baby Boom)』のコンセプト画を発表。これは商用での超音速飛行に向けたテストのために作られるものなのだそう。ということは、うまくいくとコンコルド退役から途絶えていた超音速旅客機が復活することになるかもしれません。

 
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『XB-1』は、ブーム社が計画している超音速旅客機をスケールダウンした設計で、高度な空力設計、超音速飛行に耐えられる軽量材料、効率的なスーパークルーズ推進システムの技術実証機としての役割を担います。

今回一般に公開されたのはデザイン画のみですが、すでに実機の開発が急ピッチで進められており、空力特性の定義、システムの地上試験、そして一部の構造部品では製造までもがスタートしているといいます。機体の組み立ては近いうちにスタート予定とされ、なんと2017年の後半には初飛行を計画しているとのことです。すごい開発スピードですね。

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ちなみに、現在のエアラインで運行されている旅客機のスピードはマッハ0.85、かつて就航していた超音速旅客機『コンコルド』がマッハ2.0。これらに対してブーム社が目指しているのはマッハ2.2での運行です。

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つまり、空の旅が従来のエアラインより2.6倍に高速化されることになるそうで、同社では「ニューヨークを朝に出発してロンドンで夕食を食べてからでも、その日のうちにニューヨークに帰宅できる(NY〜ロンドン間3時間15分)」「サンフランシスコから東京に寿司ランチを食べに行っても帰ってこられる(SF〜東京間5時間30分)」といった提案がされています。もっとも、他の交通機関との乗り継ぎを考えたらそこまでうまくはいかないでしょうけれど。

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ここまで革新的な航空機をスタートアップ企業が短期間で開発できるのか疑問に思えますが、ブーム社のスタッフたちの経歴を見ると「SpaceX社で Falcon 9ロケットのエンジニアをしていた」「ボーイング787のオートパイロット制御法を開発した」「F35ステルス戦闘機のエンジンに関与」といったスゴい肩書きがズラリと並んでおり、なんだか彼らならなんとかしてしまうのではないか、という気にさせられます。

まさに航空宇宙技術のドリームチームが手がける超音速旅客機、今後の動向から目が離せなくなりそうです。

文/ワタナベダイスケ(編集部)

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Boom – Supersonic Passenger Airplanes

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