広角から望遠まで万能! 全方位に使える高倍率ズームカメラ4選【2016冬】
高倍率ズームカメラ3つの利点
【利点1】センサー×レンズ×エンジンが最適設定だから撮れる写真のクオリティが高い!
多彩なレンズが装着できる一眼カメラは、どんなレンズでも、それなりに良い画質が撮れるよう、センサーや画像エンジンが調整されている。一方の高倍率ズームカメラは、採用されたレンズに合わせて、最適なチューニングが施されている。
【利点2】広角から超望遠までカバーできるから撮れる写真のバリエーションが多い!
35mm判換算で約24mm相当の広角から、400mm相当以上までを1台で対応できるのが最大の利点。例えば公園を走り回る子どもやペットを撮る場合、急に近づいてきても、遠ざかっていっても、ズームレバーを操作するだけで撮れるのだ。
【利点3】4K解像度での映像が撮れるから静止画だけじゃなく動画も高精細!
これまで一般的だったフルHD(1920×1080)から、4K(3840×2160)解像度での撮影に対応するモデルも多い。よりキレイな動画が撮れるようになっただけでなく、動画の1コマを切り抜いても、充分に高精細な写真として使えるのだ。
利便性の高さに加えて高画質を兼ね備えたカメラ
デジタルカメラの画質を決める3大要素は、レンズとセンサー、それに画像エンジンだ。これら3つが最適なバランスでチューニングされているのが、レンズが固定されたカメラの強みであり、一眼カメラとの大きな違いなのだ。さらに近年は、より高性能なセンサーやレンズ、エンジンが搭載されているのはもちろん、4K動画が撮影できるモデルも増えている。高倍率ズームカメラは、利便性が高いだけでなく、高画質な映像を撮れるカメラとして、見直すべきほどに進化しているのだ。
もちろん高倍率ズームレンズを搭載している点も、大きなメリット。例えば、突然近寄ってきたり、遠くに走り去っていく子どもを1台でカバーできる。また、動きが速かったり、表情の変化の速い被写体は、4K解像度で撮影しておけばよい。そうすれば、動画としてはもちろん、表情の良い1コマを、1枚の写真として切り抜くことも可能だ。
高画質化が進んだ高倍率ズームカメラ。ここでは、改めて、その魅力とメリットを紹介していく。
静止画はもちろん動画にもこだわった高級モデル
パナソニック
DMC-FZH1
実勢価格:17万2670円
広角から超望遠までカバーするだけでなく、動画性能を向上させた「ライカDCレンズ」を搭載。レンズの長さが変わらないインナーズーム構造を採用。ズームしてもカメラの重量バランスが不変で、撮影しやすい。
光量を減らせるNDフィルターを搭載。一般的に、強い日差しの下ではレンズを絞る(F値を上げる)必要があるが、NDフィルターで光量を調整することで、解放側のF値に設定できる。
1秒間に960フレームのスローモーション映像も撮れる
ソニー
Cyber-shot DSC-RX10M3
実勢価格:16万6880円
光学25倍の搭載レンズは、ツァイスの「バリオ・ゾナー T*」。広角側では被写体に3cmまで迫って撮影できる。秒間14コマの高速連写や4K動画撮影、最大960fpsのスローモーション動画にも対応する。
EDガラス計8枚で構成されたレンズ設計。高コントラストかつシャープな画質を実現する。高い描画性能と小型化を両立させている。
スマホとの連携を強化!
ニコン
COOLPIX B700
実勢価格:5万4540円
スマホやタブレットと連携させ、リモート操作や日時や位置情報の同期が可能。画像データに撮った場所を記録できる。1cmまで近づけるマクロ撮影にも対応。
気軽に持ち歩ける高倍率機
キヤノン
PowerShot SX420 IS
実勢価格:2万6560円
光学42倍のズームレンズを搭載しつつ、本体サイズはW104.4×H69.1×D85.1mmとコンパクト。光学手ブレ補正機構を搭載し、精細な写真が撮れる。
文/河原塚英信
※『デジモノステーション』2016年12月号より抜粋