王者ロッシに挑む!? バイクの自動運転はロボットライダーにまかせろ

4輪自動車では自動運転が話題となっているが、バイクの世界ではロボットが自動でバイクを操縦するようになるかもしれない。いや、実はバイクに乗れるロボットはすでに誕生しているのだ。そんなライディングロボットの世界を追う。

ロボット×バイクの技術で新たな価値の創造を目指す

クルマの自動運転は、ドライバーが操作を行なわなくても自動で走行してくれるものだが、ヤマハの『MOTOBOT』はバイク側に特別な仕掛けは一切なく、ロボットが全てのライディング操作を行う。そうすることで異なる車種や、マリンジェットやスノーモービルなどに乗り換えても自動で運転できる可能性が広がるからだ。

2015_MOTOBOT

『MOTOBOT』には高精度GPSや各種のセンサーが搭載され、自車の位置やバンク角などを把握。搭載された6つのアクチュエーターがステアリング、アクセル、フロントブレーキ、リアブレーキ、クラッチ、シフトペダルをそれぞれ操作し、自律的なライディングを行う。今後は機械学習により、サーキットでの最適なラインやマシン性能の限界を自ら判断し、ラップタイムを向上させていく計画だ。

これにより、今まで感覚的に語られることの多かったライディングの技術を可視化。ライダーがどのような操作を行っているか? それに対して車両がどんな挙動を示すか? を解明し、より安全でより感動を与えられるバイクの開発に活かす。また無人運転ロボットの可能性も追求するとのことなので、将来的には人vsロボットのレースも実現するかも!?

2016_MOTOBOT Meets The Doctor (Valentino Rossi)
ヤマハ
MOTOBOT ver.1
ヤマハが2015年の東京モーターショーで公表したライディングロボット。

バイクに仕掛けは一切ナシ! ロボット自身がバイクを操る
2015_MOTOBOT
『MOTOBOT』の乗るバイクは通常のモデルと何ら変わらない。完全にロボットの操作によってアクセルやシフトチェンジ、ブレーキングなどを行う。

アクチュエーターでバイクを操縦
2015_MOTOBOT
手や足などに搭載されたアクチュエーターの制御によって、人間同様にアクセルをひねり、ブレーキをかけ、バイクを操っている。

機械学習によるアルゴリズムを開発
2015_MOTOBOT
高速でのサーキット走行など高度な操作を行うには、ロボットが自分で学習するシステムが不可欠。そうしたアルゴリズムの開発も行なわれている。

バイクの技術とロボット工学を融合
2016_MOTOBOT Meets The Doctor (Valentino Rossi)
産業ロボットの生産も行うヤマハでは、その技術とバイクの車両運動力学や電子制御技術を融合。ライディングできるロボットの開発を進める。

決戦は2017年!? 打倒ロッシを目指して開発中!
2016_MOTOBOT Meets The Doctor (Valentino Rossi)
来年には200㎞/hを超えるスピードでサーキット走行することを目標に掲げ、MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシのラップタイムにも挑戦を表明

文/増谷茂樹

※『デジモノステーション』2016年12月号より抜粋

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