【レビュー】AF/AE追従で毎秒18コマ連写!大進化を遂げたオリンパス『OM-D E-M1 Mark II』

「コレってどうなの?」がわかる。気になるデジタルグッズの深堀りレビュー。今回は、オリンパスのミラーレスカメラ『OM-D E-M1 Mark II』を使い倒します!

 
オリンパス
OM-D E-M1 Mark II
実勢価格:23万5440円(ボディのみ)

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Front

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Rear

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Top

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Side

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Side

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Bottom

【基本スペック】
有効2037万画素、4/3型Live Mosセンサー、AF/AE追従最大18コマ/秒連写、4K動画記録対応

 

OM-D E-M1 Mark IIってどんなカメラ!?

一瞬を切り取る高速さがウリのハイエンドミラーレスカメラ

2013年に発売されたミラーレスカメラ『OM-D E-M1』の後継機となるモデルだ。プロユースを想定したフラッグシップ機で、高速性能と、高い可搬性が突き詰められているのが大きな特徴となる。有効画素数2037万画素のイメージセンサーと、新開発された高速画像処理エンジン「TruePic VIII」の搭載により、AF/AE追従で最高18コマ/秒、AF/AE固定であれば最高60コマ/秒という高速連写を実現。AFシステムも刷新されており、121点オールクロスの像面位相差センサーは測距点の選択範囲が従来よりも大幅に広くなっている。

また、従来機で好評だったボディ内5軸手ぶれ補正機能も進化。レンズ内手ぶれ補正機構搭載レンズと組み合わせて使用する「5軸シンクロ手ぶれ補正」では6.5段の手ぶれ補正を実現する。それでいてボディサイズはほぼ変わらず。 防塵・防滴・耐低温を備えながらも、小型・軽量を実現している点は見逃せない。

そのほか、ダブルメモリスロットの採用や、4K動画撮影対応など、これぞ最上位機と言える1台だ。

【有効画素数2037万画素の新センサー】
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▲高画素化とローパスフィルターレスにより解像感がアップ。画素特性の改善により階調表現が向上したほか、暗部性能も高められている。

【圧倒的な連写&高速AFを搭載】
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▲AF/AE追従で最高18コマ/秒の高速連写に加え、広範囲をカバーする121点オールクロス像面位相差AFによる高速AFで、シャッターチャンスを逃さない。

OM-D E-M1 Mark IIの操作性をチェック

【ボタン・ダイヤル類は初代『E-M1』を踏襲】
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▲シャッターボタンの周囲には、「フロント/リアダイヤル」「モードダイヤル」を備える。「モードダイヤル」はロック付なのがうれしい。

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▲電源レバー周辺も大きな変更はない。「AF/測光モードボタン」「連写/セルフタイマー/HDRボタン」で切り替えが容易に行える。

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▲レンズ横には「ワンタッチホワイトバランスボタン」と「プレビューボタン」を装備。初代『E-M1』よりグリップが少し厚くなっている。

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▲細かな変更はあるが、液晶右側のボタン類も基本的には同じ。よく使う「MENUボタン」が外側に移動し、押しやすくなっている。

【進化したファインダー&液晶モニタ】
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▲最短表示が0.005秒と高速で、最高フレームレートが120fpsのEVFを搭載。ファインダー倍率は35mm換算で0.74倍となる。

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▲タッチ操作に対応する点は同じだが、液晶モニタは従来のチルト式からバリアングル式へと変更に。撮影の幅が広がりそうだ。

OM-D E-M1 Mark IIの画質をチェック

【遠景でも細部までくっきりと描写】
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▲プログラムオートで撮影した遠景写真。気軽に撮影した1枚でも細部まできちんと表現できているのは流石のひと言。※画像クリックで拡大画像が開きます。

【動きが速い被写体も高速連写で逃さない】
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▲35mm換算で420mm相当の望遠レンズを手持ちで撮影。高速連写+強力な手ぶれ補正機能を実感できた。※画像クリックで拡大画像が開きます。

【暗めの室内でも低ノイズで撮れる】
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▲暗めの室内での1枚。ストロボは使わずにISO800で撮影してみたが、ノイズはほとんど気にならない。※画像クリックで拡大画像が開きます。

 

使い倒しインプレッション

良い意味で見た目はそのまま、中身は別物へと進化

“分厚くなった”。『OM-D E-M1 Mark II』を持った第一印象はこれだった。握ってみると違いがはっきりとわかる新形状のグリップは、初代『OM-D E-M1』よりもわずかに厚みが増している。バッテリー容量の増加もこの一因かもしれないが、厚くなったことで指が掛かりやすく、非常に持ちやすくなっているのだ。そのほか、基本的な外観デザインは初代『OM-D E-M1』を踏襲しており、端子やボタンなどの位置が多少変わっているものの、正直驚くような変更点はほとんどない。そのため見た目の新鮮味は薄いが、逆に初代『OM-D E-M1』ユーザーなら操作で迷うことはなさそうだ。

ただし、中身は全くの別物。はっきりわかるレベルでAF速度と精度が向上しており、それでいてAF/AE追従で最高毎秒18コマ、AF/AE固定なら最高毎秒60コマの高速連写が可能というのは爽快そのものだ。また、面白いのは「プロキャプチャーモード」と呼ばれる新機能。これは最初のレリーズから20Mの高画素で記録を開始し、2回目のレリーズまでの映像を最大14コマ記録しておいてくれるというものだ。つまり、「プロキャプチャーモード」を使えば、14コマ前までさかのぼれるので、シャッターを切るのが一瞬遅れてしまったり、カメラの動作タイムラグが生じたりしても、狙った瞬間を写真に収めることができるというわけ。もっとも、画像処理エンジンの高速化とバッファメモリの大容量化により、しばらく連写を続けても書き込みにもたつくことはほぼなかったので、状況に応じて「プロキャプチャーモード」と連写を使い分けるといいかもしれない。

オリンパス製のミラーレスカメラでは初となる4K動画撮影も見逃せない機能のひとつ。4096×2160ドットのデジタルシネマ規格での記録もでき、動画向けの機能も充実している点が魅力だ。また、動画撮影時にもボディ内5軸手ぶれ補正機能が効くうえ、動画専用の電子手ぶれ補正機能を組み合わせることが可能なので、手持ちでも安定した動画撮影が可能。4K動画の場合、少しの手ぶれも目立ってしまうので、この強力な補正機能はありがたい。静止画の記録はもちろんだが、動画の記録も死角のない、フラッグシップに相応しい万能機と言えそうだ。

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▲プロユースでも安心のダブルSDカードスロット。上スロットはUHS-II対応、下スロットはUHS-I対応。縦位置撮影に便利なバッテリーグリップもオプションで用意する。

 

結論

【ここが○】
・マイクロフォーサーズ機では群を抜く、AF/AE追従最大18コマ/秒の連写性能。
・新画像処理エンジン「TruePic VIII」により、表現力・解像感はフルサイズ機に迫るほど。
・従来より強化されたボディ内5軸手ぶれ補正機能が優秀。4K動画撮影で有効なのも良い。

【ここが×】
・フルサイズ機も視野に入ってくる実売約23万5000円という価格がネックだ。

これぞ正統進化の後継機。かゆいところに手が届く改善点が多数

バッテリーの大容量化や暗部性能の向上、細かい部分では三脚穴の位置変更などの改善点も多く、初代『E-M1』ユーザーは安心して乗り換えられるし、他モデルからのステップアップにもおすすめできる1台。一眼レフユーザーのサブ機としても満足できる仕上がりと言える。

【SPEC】
サイズ:W134.1×H90.9×D68.9mm(突起部含まず) 重量:574g(付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなし) 撮像素子:4/3型Live MOS センサー 有効画素数:2037万画素 レンズマウント:マイクロフォーサーズマウント ファインダー:アイレベル式液晶ビューファインダー(約236万ドット、視野率100%) 背面液晶:3.0型2軸可動式タッチ対応 最大記録サイズ:5184×3888ドット(静止画撮影)、4096×2160ドット(動画撮影、24p) ISO感度:ISO64相当~ISO25600 通信機能:Wi-Fi

 

文・作例/こばやしなおき(編集部) 撮影/松浦文生

※『デジモノステーション』2017年1月号より抜粋

関連サイト

OM-D E-M1 Mark II製品紹介ページ
オリンパス公式サイト

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