【レビュー】ミクロな世界に飛び込め!デジタル顕微鏡『400-CAM058』を試してみた

思わず時間を忘れて、手近なものを次々拡大表示してしまう楽しさ

『400-CAM058』
メーカー:サンワダイレクト(サンワサプライ)
製品ジャンル:デジタル顕微鏡
直販価格:4万9800円

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【連載企画】 ちょっと気になる“アレ”実際に試してみました!
DIGIMONO!スタッフが気になっていた製品を実際に試してみるレビューコーナー。定番デジタルグッズからちょっとした小物やサービスまで、ジャンルを問わず幅広く取り上げていきます。
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価格は高めでもPCからできるピントやLED輝度の調整が便利

子供のころ、ルーペを片手に手当たり次第に拡大して遊んだ記憶は誰でもあるかと思います。普段見慣れたものでも拡大するだけで違った部分が見えるので、見ていて飽きないんですよね。大人になった今でも、そんな気持ちになれるのがデジタル顕微鏡です。

『400-CAM058』はサンワダイレクトのWEB限定商品で、同社が扱うデジタル顕微鏡の中では最上位となる機種です。USB接続でPCから使うものだけでなく、液晶ディスプレイを搭載して単体で使えるものまでありますので、用途によってはそちらが便利かもしれません。しかし、できるだけ大きなディスプレイで見たいこと、そして手軽に撮影して画像として残したいなと思ったので、今回はUSB接続の製品を選びました。

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こちらを選んだポイントは大きく2つあります。まずはスタンドのハンドルにより本体の可動範囲が広く、様々な観察対象に対応できること。さらに付属のユニバーサルヘッドを使えば、上下だけでなく前後左右にも振れるため自在に扱えます。

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もう1つは、PCからの制御に対応していることです。手動でレンズを動かしてピントを合わせる製品でもいいのですが、アナログ操作になるため、拡大率が高くなるとどうしてもピッタリ合わせるのが難しくなります。手で触っているときは鮮明だったのに、手を離したら微妙に動いてしまい、なんだかボケた画像に……なんてことがよくあります。その点PCから制御できる場合は手を触れる必要がなく、しかも最小ステップで調整できるのがメリットです。もちろん手動操作は可能で、ボタン押下によるデジタル制御でピントが合わせやすくなっています。

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また、本体からの観察対象までの距離によって倍率が大きく変えられるのもうれしいポイントでしょう。例えば1万円札を例に見てみましょう。ほぼ最小となるのが右、最大となるのが左です。福沢諭吉の右目を中心に拡大していますが、どんだけ拡大できるんだよというほど拡大できています。

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ちなみに直販価格で6980円と手ごろな価格の『400-CAM056』で撮影した画像と比べてみても、かなり大きいことがわかります。400-CAM056は右目全体を表示するのが限界でしたが、400-CAM058は瞳孔というのでしょうか、中心部分の黒い部分まで拡大できました。ここまで拡大できると何だかよくわからなくなりますが、普段は見られないミクロの世界っぽくてわくわくしてきます。

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▲左側が『400-CAM058』で、右側が『400-CAM056』でそれぞれ撮影した画像。

『400-CAM056』
直販価格:6980円

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スケール表示もできて非常に多機能なソフト

ソフトは専用のものになりますが、これが非常に多機能。PCからの顕微鏡制御としてピント調整やLEDの輝度調整ができるほか、静止画や動画の撮影、インターバル撮影、スケール表示、サイズ計測などに対応しています。また、撮影済みの画像を同時に表示できるので、変更部分の確認などにも便利。例えば下の画像は機械時計のテンプにあるチラネジ部分を拡大したものです。肉眼では気づかなかったホコリに顕微鏡で拡大表示したときに気づき(右)、除去しました(左)。こんな感じで比較が容易です。

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観察対象のサイズを知りたいときに便利なのが、スケール機能です。画面内に赤の十字でスケールを表示してくれるので、大まかなサイズを把握するのに便利です。さらに長さ、円の径や面積などを調べられる「計測モード」もありますので、正確なサイズが知りたい場合はそちらを利用しましょう。スケール表示したのが下の画像です。水晶に石油が入っている面白い鉱物標本なのですが、この石油の大きさが大体2mmくらいだというのがスケールからわかります。

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もうひとつ紹介したいのが、本体のLEDライトを輝度、パターンで制御できること。センサーを囲む4つのLEDと少し離れて横一列に並んだ4つ、合計8つのLEDがあるのですが、これの光り方を変えられます。光を当てたい方向をある程度制御できるので、観察対象を動かさずに見え方が変えられるわけです。ちょっとわかりづらいですが、機械時計のムーブを例にしたのが下の画像です。全部点灯させたもの(右)に対し、少し離れた横一列(左)だと、影の付き方がだいぶ違って見えますよね。

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ただ見てるだけなのになぜか楽しい

趣味にしている機械時計の注油や清掃作業、電子工作のはんだ不良の確認といった実用目的で使えるといいなと思って触ってみたのですが、実用性をまったく抜きにして、色々なものを拡大して見られるというだけで、ものすごく楽しいです。ルーペでは数倍程度が限界ですし、かといって普通の顕微鏡だとのぞいていなければ見られないし、写真もなかなか撮れません。その点デジタル顕微鏡は、大きなPCの画面でどーんと表示できますから、見やすいですし写真も撮り放題です。

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いきなり約5万円のものを買うのは抵抗がありますから、最初は価格の安いものでも構わないと思うので、デジタル顕微鏡の楽しさをぜひ体感してください。ゆくゆくはステップアップして、より高機能なものへと買い替えるのもありですよ!

 

文/宮里圭介

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