【レビュー】ミニファミコンと相性抜群のレトロなテレビ。ドウシシャ『VT203-BR』の斜め上すぎる実力に感動!

文字通り、フタを開けてみたらビックリしました。

1970年代のブラウン管テレビをモチーフとした大胆なレトロデザインで話題の液晶テレビ『VT203-BR』。家電メーカーのドウシシャ(DOSHISHA)から11月に発売され、同時期に発売のミニファミコン(『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』)とともに“昭和レトロもの”つながりで注目されています。

“昭和全開”なデザインが特徴的な『VT203-BR』ですが、この見た目に合わせて中身もかなり凝っているようです。本来ならば薄くて済む液晶テレビなのですが、奥行きのあるブラウン管テレビを再現するために本体内部は大きな空洞(=収納スペースとして使える)に。チャンネル切り替えやボリュームなどのスイッチも、飾りではなくちゃんと操作に使えるといったあたりがポイント。

なお実勢価格は8万円前後となっており、同じ画面サイズの液晶テレビを2台買ってもおつりがくるほどの価格設定です。これは気になってもなかなか手を出しづらい……という方もいるでしょう。そこで今回はメーカーから実機サンプルをお借りして、ミニファミコンで遊んだ様子も交えつつレビューすることにしました。

ダイヤルのチャンネル切り替えもちゃんと機能します

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画面サイズは20V型で、画素数は1366×768ドット。液晶テレビとしてはもっとも小さい部類ながら、木をふんだんに使ったボディかつ奥行きが35cmもあるので存在感はかなりのもの。脚部は短脚・長脚の2種類のパーツ付け替え式になっており、高さ約36cmの長脚を装着することでレトロな見た目がより強調されます(総重量は12.1kgに)。ちなみに、商品の梱包段ボールも幅610×奥行き560×高さ540mmほどあり、20V型と思って油断しているとかなり大きいものが届きますよ。

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入出力端子とケーブル引き出し穴が並ぶ背面。放送は地デジ/BS・110度CSに対応し、B-CASカードはmini B-CASタイプとなっています。入出力にはHDMI×2系統のほか、アナログAV入力や光デジタル音声出力、さらに録画用の外付けUSB HDD端子もあります。今どきの小型液晶テレビとしてはごく普通の仕様ですが……この外観のテレビでBSやスカパー!も映ってHDD録画もできる意外性!

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そして前面のスイッチ類。レトロテレビの大きな特徴であるダイヤル式チャンネル切り替えができます。ダイヤルはカチ、カチ、という適度なクリック感あり。

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3つ並んでいるつまみは「押し込んで電源オン・オフ/回して音量調節」「回して入力切り替え」「回して放送切り替え」に割り当てられており、これらも全部機能します。左端(黒い丸の右側)はヘッドホンジャックです。

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そして、収納スペースその1。前面の操作パネルを押し込むとフタが開きます。ここは内寸が幅495×奥行き315×高さ105mmとなっており、BDレコーダーやゲーム機などを入れるのにピッタリな空間ですね。

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そして、驚くべき広さの収納スペースその2。天板をガバッと開ければ、幅495×奥行き285×高さ235mm(内寸)もの空間が出現します。天板は一番上まで開けるとロックでき、開閉もなめらかなので何気に使いやすい。これら収納スペースの使い道については後ほど検証します。

まずは普通にテレビとして使ってみる

各部の特徴を理解できたところで、ひととおり使ってみた様子を動画でご覧ください。(YouTube:1分43秒

ダイヤル、スイッチ類のレスポンスはこんな感じ。チャンネル切り替えは地デジなのでワンテンポ遅くなってしまいますが、そこは通常の液晶テレビと同じです。

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画面はデザインの仕様上、枠の曲線の部分で少し隠されています。液晶テレビゆえにフラット(平面)であることについては、徹底的にブラウン管風にやるなら画面を湾曲させてほしい……という意見もありそうですね。ただ、「普通に見やすい」というのは結構大事で、個人的にはこのままでOKかと思いました。

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またある意味衝撃的だったのが、普通の赤外線テレビリモコンも付いていること。ちゃんと使いやすい液晶テレビのリモコンです。本体のダイヤル、スイッチだけでは操作できない設定まわりはこっちで操作可能。

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リモコンで番組表を出してみました。別売りのUSB HDDを接続しておけば、ここから録画予約もできます。
(※番組情報に一部放送局のチャンネルロゴが表示されていませんが、これは検証中に取得が間に合わなかったためで本来は表示されます)

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リモコンで番組表のボタンをもう1回押すと、画面の隅っこに表示されるミニ番組表に切り替わります。

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映像設定のうち特徴的なものとしては、青色成分を抑えることができる「ブルーライトガード」があります。

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「オン」にすると青みが結構きれいに取れますね。

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その他の設定項目はこんな感じ。勘のいい人なら気づいているかと思いますが、番組表や設定メニューが某有名テレビメーカーのそれとそっくり……というか、ほぼ同じですね。詳細は不明ですがOEMということなのかもしれません。

ミニファミコンの「アナログテレビ」モードが効果を発揮する!

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そしてミニファミコン。HDMI端子がついていて液晶テレビとして普通に使えるのであれば、ミニファミコンでも当然普通に遊べます。しかしこのレトロなコンビをセットで使うというのは、昭和モノ好きにはたまらないでしょう。

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というわけで普通にプレイ。映像はHDMIのデジタル接続なので画面はシャキッと表示。もちろん左右には黒帯も。これだけで雰囲気は満点です。

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ここでさらに試したいのがミニファミコンの画面設定。ミニファミコンでは画面の表示方法が3種類から選べるのですが、通常の「4:3」から「アナログテレビ」に変えるとちょっとボケた画質をあえて楽しむことができます。

実際にわかりやすい画面で比較してみました。

「4:3」モードで表示した場合。
「4:3」モードで表示した場合。
「アナログテレビ」モードで表示した場合。
「アナログテレビ」モードで表示した場合。

「アナログテレビ」モードでは、走査線を表現するためにタテの直線がギザギザになり、色味も見にくくなりすぎない範囲でぼんやりするのがわかります。レトロな液晶テレビでファミコンを遊ぶにあたり、キレイに映りすぎて懐かしさ感が足りない!という人にはぴったりの機能ですね。
 

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本体上下の収納スペースの使い道。ビデオデッキを入れたら最高だった!