【レビュー】2016年最強のドヤPC! LEDキーボード搭載のレノボ『YOGA BOOK』

「コレってどうなの?」がわかる。気になるデジタルグッズの深堀りレビュー。今回は、レノボのLEDキーボード搭載のノートPC『YOGA BOOK』を深堀りします。

 
レノボ
YOGA BOOK with Windows(Wi-Fiモデル)
実勢価格:5万7024円

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PC style

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Flat style

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Tablet style

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Android OS版にもWi-Fiモデル(4万2984円)とLTEモデル(4万8384円)をそれぞれ用意。カラーはWindows同様のカーボンブラック以外にシャンパンゴールドもあり。

【基本スペック】
W256.6×H170.8×D9.6mm、本体質量:約690g、CPU:Atom x5-Z8550(1.44~2.40GHz)、フラッシュメモリ:64GB、ディスプレイ:10.1ワイドIPSパネル(1920×1200ドット)

 
YOGA BOOKってどんな端末?
 

世界最薄最軽量の10.1インチ2in1タブレット

世界最薄最軽量の10.1インチフルHDディスプレイ搭載2in1タブレット。メモリは4GB、ストレージは64GB。注目の「Haloキーボード」はペンタブレットにもなり、ワコムのデジタルペン技術を採用した付属のスタイラスで、画面内に手書き文字や絵が描ける。キーボード面をフラットなパネルにしたことで、物理的なキーボードと比較して約60%の薄さを実現。厚さは閉じた状態で9.6mmと世界最薄で、重さは690g。

キーボードパネルはガラス製で、タッチタイピング向けにマット仕上げになっており、ノングレアコーティングも施している。触覚技術を搭載するのでタップでフィードバックがあり、ミスタイプしにくい。内蔵ソフトウェアでユーザーの入力を学習して予測変換に反映させる。

スタイラスは筆圧2048レベル対応で、約100度くらいまでなら角度がついていてもペン入力を感知。バッテリータイプではないので電池切れの心配は不要だ。磁石で本体に用紙を装着できるブックパッドとあわせることで、快適なペン入力ができるのもおもしろい。

【LEDで各ボタンが表示されるHaloキーボード】
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最も印象的な部分がフラットなHaloキーボード。OSを起動すると、液晶ディスプレイに画面が表示されると同時におなじみのQWERTYキーボードがLEDで浮かび上がる。

【360度回転ディスプレイを支える3軸ヒンジ】
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360度回転ディスプレイを支える3軸ヒンジは、Haloキーボードと並ぶ本機の最重要パーツで、頑強な雰囲気を醸し出す。5種類の素材を使った130もの部品で構成される。

YOGA BOOK with Windows(Wi-Fiモデル)の使い勝手をチェック

【ドヤ感満載。無理してでも使いたくなるキーボード】
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キーに触れるとバイブによって打鍵感を再現してくれる。慣れるまでに時間が必要だが、それ以上に触れたくなる未来感があり、ミスタイプはだんだん減ってくる。スマホのフリック入力同様、新しい入力端末だと割り切ろう。

【紙のノートを直接データ化できる】
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ブックパッドをクリエイトパッド上に装着後、インクペンに交換して記入。手書きメモをPDFで直接残せるので実用性は非常に高い。

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PDFに直接メモする時は、Haloキーボードにスタイラスペンを走らせる。画面上の反応も良好でストレスはほぼない。

【寝転びながらでも、映画や雑誌をカジュアルに楽しめる】
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ソファに寝転びながらうつ伏せでVOD映像を見る時にはこの置き方。バッテリーも十分で、2時間映画ぐらいなら快適に観れた。

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10.1インチのフルHDディスプレイは電子雑誌を見る場合にも最適なサイズ感。デジモノステーション本誌なら、文字を拡大しなくても十分快適に読めた。

YOGA BOOK with Windows(Wi-Fiモデル)のディテールをチェック

【microSDやUSBで本体性能を拡張可能】
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microSDスロットは最大64GBまで対応可能。総容量最大128GBまで拡張することで、容量への不安はだいぶ減る。

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電源ポートはMicroUSBを採用している。モバイルバッテリにも対応。変換ケーブルを経由すればUSBメモリとも繋がるものの、あまり現実的ではない。

【スタイラスペンとインクペンをカンタンに変更可能】
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スタイラスは紙に書いてもHaloキーボード部に直接入力しても反応がよく、とにかく書きやすい。交換用のインクペンは3本同梱されている。

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ペン先の交換もカンタン。キャップの先端で栓抜きのように引っこ抜くだけだ。交換したペン先は普通に押し込むだけですぐに使える。

【とにかく軽量&薄型で、ポータビリティ性能は高い】
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軽量&薄型で付属品の持ち歩きも含め考えられている。スタイラスはディスプレイ背面にマグネットでくっつくので落ちない。

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ブックパッドはキーボード裏側にマグネットでくっつく。持ち歩く時は必然的に指で押さえられる。付属品含め持ち運びやすい。
 
使い倒しインプレッション
 

ガジェットはクールさが大事だとあらためて気づかされた

筆者のMac歴はiMacが登場する以前からで約20年ほど。Macは仕事のツールとして当然必需品である。とはいえ、Windowsに乗り換えようと試みたこともあった。が、結局乗り換えるほどのメリットや魅力が見つからず、そのままMacユーザーを継続中である。

そんな自分がなぜ、今回本機のレビューを担当したかというと、本機がPCでもタブレットでもなく、新しい何かだと感じたからだ。

前置きはこれぐらいにして、実際に3週間ほど使った感想を綴る。Haloキーボードは注目度は高いものの、文字入力装置としては通常のPCに遠く及ばない(本原稿もMacBook Proで執筆している)。つまり、本機にいきなりセカンドマシンの働きを期待するのは到底無理だ。常に指を浮かせた状態で、長時間打ち続けるのはきついし、早く打てるようになったものの、PCのキーボードと比べてタッチミスが遥かに多いのは否定できない。

だが、毎日触れたくなるガジェットとしての魅力は、今店頭に並ぶどのPCやタブレット、はたまた新発売のMacBook ProやMacBook Airよりも確実にあると感じた。薄いパッドにLEDで浮かび上がるキーボードは、他に類を見ないほど衝撃的なUIだ。打ち合わせ時などにテーブルに出すだけで、仕事の本題そっちのけで、だいたい担当者がHaloキーボードに注目し、打ち合わせが中断するという機会が何度もあった。個人的には何十年も変わらないQWERTY配列とは違う、例えばスマホのフリック入力のような新たな入力方法や配列を開発して欲しいと思ったほど。

10.1インチで、閉じた状態が9.6mmというサイズ感は持ち歩くのにも申し分なし。現在13インチのMacBook Proを持ち歩く自分にとっては、B5版のノートが1冊増えた程度で負担感は皆無。スタイラスやブックパッドも非常に使いやすく、取材時の手書きメモをその場でデータ化でき、PDF化されている原稿や写真、誌面のレイアウトなどに手書きで赤字を入れられ、ビジネスシーンでの実用性も非常に高い。CPUはAtomと脆弱だが、ガジェットとしてのクール感を優先する人なら、そんなことは一切気にならないだろう。
 
結論
 
【ここが○】
・未来感溢れるHaloキーボードは毎日触れたくなるほど美しい。
・スペック的にも、一般ユースなら必要十分で持ち歩く負担もない。
・価格が安いわりには高級感があり、ドヤ感も強い。

【ここが×】
・QWERTY配列とは違う、より快適で新しい入力方法に期待。

PCでもタブレットでもない新端末としてどんどん活用したい

2in1 PC&タブレットという括りだが、やっぱりそれとは違う新端末と認識した方がしっくりくる。価格も安いので、光るキーボードやバイブによる打鍵感覚はとにかく慣れることでなんとかなると割り切り、まずは使ってみてほしい。手書き入力のしやすさは十分実用レベルだ。

【SPEC】
メインメモリ:4GB 入力機能:ディスプレイ/マルチタッチ対応(10点)、AnyPenテクノロジー対応、クリエイトパッド/リアルペン(EMR芯/インク芯)対応、Haloキーボード インターフェース:MicroUSB 2.0ポート(OTG機能付き)、Micro HDMI出力ポートほか

 
文/滝田勝紀 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)