m-flo ☆Taku Takahashiが振り返る「アップルにとっての2016年」

音楽界きってのガジェットマニアと称される☆Taku Takahashiが、アップルの話題をディープに語る連載。今回は「2016年はアップルにとってどんな年だったのか?」を考察していきます。

 
今年のアップルをふり返って、個人的に最も評価したいのが、10月末に発売された『MacBook Pro(☆1)』。なんと、今年のMacはこれと4月の『MacBook』マイナーチェンジしか新製品が投入されていません。MacBook Proシリーズに至っては、2年ぶりの新製品。待ちに待っていたので、発表後即購入。先日やっと手元に届きました。

実際に触ってみて感じたのが、目玉機能「Touch Bar」が思った以上に使いやすかったこと(見た目もきれい!)。例えば、メールアプリでメアドを入力する際、よく使う連絡先をここからタッチで指定できたり、日本語入力時に候補をここから選べたりします。今後、アプリの対応が進んでいけばもっと便利になるでしょう。

Touch Bar右端に搭載されている指紋センサー「Touch ID」もすごく便利。ロック解除に使えるのはもちろん、アプリインストール時などの認証もタッチするだけ。購入直後に大量のアプリをインストールする際に特に重宝しました。
 

☆1 MacBook Pro
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高性能志向ユーザー向けのMacノートが、大幅アップデート。基本機能を大幅向上させたうえで、利用状況に応じてフレキシブルに機能が変化する新UI「Touch Bar」を追加。外部インターフェイスをUSB-C×4のみにしたことは賛否両論に。

 
マグネット式充電ポート「MagSafe」が廃止されてしまったのは残念ですが、左右のUSB-Cポートのどちらからでも充電できるというのは意外に使いやすい。ただ、充電開始時の音がiPhoneなどと一緒なのがちょっと紛らわしいかな(笑)。USB-Cをその他のインターフェイスに変換するコネクタ類を、アップルの特別セールで安く買えたので、周辺機器の接続にもさほど困っていません。ただ、これを忘れて出かけてしまって困るということはありそう。

そして、今年買ったアップル製品では『iPhone 7 Plus(☆2)』も気に入っています。まず、デザインが最高。継ぎ目が消えただけなのに、これまでのiPhoneのなかで一番気に入っています。カバーを着けるとしても、こういうのって大事。
 

☆2 iPhone 7/iPhone 7 Plus
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本体外観は『iPhone 6』世代のマイナーチェンジだが、Apple PayのSuica対応や防水対応など、国内ユーザー垂涎の機能を多数新搭載。ホームボタンがタッチ式になるなど、見た目からはわからない多くの変更が施されている。カメラも強化。

 
機能的にはApple PayのSuica対応が画期的でした。ただ、先日突然パスワードが違うと表示され、一時的に使えなくなってしまっています。困ったのは、JRのサポートダイヤルが全くつながらないこと。駅の窓口に行っても対応できないと言われて……。初日も混乱がありましたが、体制が追いついていないのが残念です。

非難ごうごうなイヤホンジャックの廃止(☆3)については、僕個人はそこまで困っていません。むしろ、ワイヤレスに移行する良いきっかけになったと思っているほどです。あくまで個人的感想ですが、もう有線ヘッドホンには戻れません。
 

☆3 イヤホンジャック廃止
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『iPhone 7』『iPhone 7 Plus』では、防水対応などを実現するため、かねてより噂されていたイヤホンジャック廃止を敢行。ユーザーにはワイヤレスヘッドホンへの移行を促している(同梱変換アダプタを使って有線ヘッドホンをLightning接続することも可能)。

ハードウエア以外のトピックでは「Siri」(☆4)を、今年になってようやく使うようになりました。電話をかける時、移動経路を検索する時、アラームを設定する時……やっと付き合いかたがわかってきたかな。この秋から、Macでも使えるようになりましたし、アップルとしても、今後、さらに力を入れていくのでしょう。
 

☆4 Siri
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2011年に提供開始されたアップルの音声アシスタント機能。当初はiOS搭載端末向けの機能だったが、今秋に投入されたmacOS Sieraにより、Macでも使えるようになった。『MacBook Pro』のTouch Barでも、右端部に専用ボタンを配置。

 
2016年は、Macに限らず、アップルガジェットのリリースが少ない年でした。それなのに満足度は例年よりも高いように思います。“今のアップル”で勝負し、それに成功した一年だったのではないでしょうか。『ポケモンGo』や『Spotify』の国内スタートなど、周辺サービスにも新しいものが現れ始めています。

来年はiPhone10周年モデルなど、派手な発表があるという噂ですが、僕としては無理に斬新っぽいことをせず、堅実に、着実に製品やサポートを充実させていってほしいです。ハードウエアのラインナップ整理(特にMacBook!)や、USBーC対応製品の充実など、じっくり足場を固めもしていく1年にすべき。それによって、次のアップルイノベーションが生まれるんじゃないか。そう思います。 

 

☆Taku Takahashi(m-flo,block.fm)/音楽家、DJ。1998年にVERBALとm-floを結成。個人では加藤ミリヤ、MINMIなどのプロデュースを務め、海外アーティストのリミックスも積極的に行なう。最近ではSMAPへの楽曲提供、小栗旬主演ドラマ『信長協奏曲』の劇伴を担当するなど、その活動は多岐に渡っている。トップDJたちが番組を持つ日本初のダンスミュージック専門インターネットラジオ「block.fm」は開局5周年を迎え、最新の音楽ムーブメントを発信し続けている。

 
インタビュー・文/山下達也(ジアスワークス)

※『デジモノステーション』2017年2月号より抜粋

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